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故障・修理
更新日:2023.12.28 / 掲載日:2023.12.28

オイル交換の目安は?愛車の長寿命化につながる適切なタイミング

エンジンオイルの交換の目安は、どのくらいなのでしょうか?

オイル交換の目安と、オイル交換のポイントについて、この記事で詳しく解説します。

1.オイル交換の目安

(1) 目安は走行距離「5,000kmから10,000km」または走行時間「半年から1年」

エンジンオイルの交換は、車の性能を維持し、寿命を延ばすために重要なメンテナンス作業の一つです。一般的には、走行距離が5,000kmから10,000km、または走行時間が半年から1年がオイル交換の目安とされています。

また、エンジンオイルの性能を100%発揮させるために、エンジンオイル交換2回に1回はオイルフィルターも交換しましょう。

(2)ただし車種や使用状況によって変わる

交換目安はあくまで一般的なものであり、車種や使用状況によって変わることがあります。

例えば、軽自動車やターボ車は高い回転数で走ることが多く、エンジンオイルに負荷がかかりやすいため、早めのオイル交換が推奨されます。また、走行環境が過酷な場合(例えば、渋滞、短距離、雪道など。こうした走行環境をシビアコンディションと呼ぶ)もエンジンオイルの劣化が早まるため、交換のスパンが短くなります。

一方で、各自動車メーカーは独自のオイル交換目安を定めています。例えばトヨタの場合、ガソリン車では「15,000km、または1年」が目安とされています(参照:メンテナンスについて丨TOYOTA)。

2.オイル交換をしなかったときに起こりうるトラブル

エンジンオイルにはエンジン内部の潤滑以外に、洗浄、防錆、冷却、密閉、腐食防止など多くの役割があります。オイル交換を怠った場合には、次のようなトラブルが考えられます。

1.エンジン性能の低下

エンジンオイルが役割を果たせなくなり、エンジン内部の部品同士の摩擦が増えて性能が低下します。また摩擦が増えることで、メカニカルノイズやエンジンからの異音が発生しやすくなります。また、オイルが劣化してエンジン内部の気密性が下がることで、出力不足などのトラブルの原因にもなります

2.オーバーヒートの発生・燃費の悪化

摩擦の増加により、エンジンの熱が上昇し、オーバーヒートの発生や燃費の悪化につながります

3.エンジン故障・破損のリスク

古いオイルに含まれる金属片や汚れがエンジン内部を傷つけ、故障する可能性があり、最悪エンジン破損の原因にもなります

以上のトラブルを避けるためにも、定期的なオイル交換が重要となります。エンジンのパフォーマンスを長期間維持して、車の寿命を延ばすためには、適切な時期にオイル交換を行うことが必要です。

3.オイル交換を業者に依頼した場合

オイル交換は、作業そのものや抜き取ったオイルの処分の手間、その後のトラブルを考えると、プロの整備業者に依頼するのがベターです。業者に依頼した場合のメリット、費用相場、業者の選び方についてご説明します。

(1) 業者にオイル交換を依頼するメリット

業者によるオイル交換は、アマチュアが気付きにくいエンジンの異常を早期に発見できます。また、専門の技術と知識により適切なオイルを選択し、正確な量を充填してもらうことで、エンジンのパフォーマンスを最大限に引き出せるのも依頼するメリットです。

さらに、自己責任で行うDIYと違い、万が一交換後にトラブルが発生した場合でも、業者に依頼していれば保証対象となる場合もあります。

業者によっては、次の換えるべきタイミングを知らせるというような、エンジンの寿命を延ばすサポートも実施しています。

(2) オイル交換の費用相場

オイル交換の費用は、施工内容や使用するオイルの種類にもよりますが、一般的な目安としては、2,500~7,500円+工賃とされています。

店舗ごとの詳細は、以下の表をご覧ください。

交換場所費用相場
カーディーラー4,000~10,000円程度
ガソリンスタンド4,000~6,000円程度
整備工場2,000~4,000円程度
カー用品店1,000~2,500円程度

なお、高品質なオイルを使用したり、オイルフィルターを交換したりすると、さらに費用は高くなります。

(3) オイル交換の業者を選ぶときのコツ

オイル交換を専門とする業者を探す際には、いくつかのポイントに注意することが重要です。

1.技術力

オイル交換は一見単純な作業に見えますが、適切な知識と技術がなければエンジンに悪影響を及ぼす可能性があります。きちんと技術力のある業者か見極めるコツは、こちらから質問を投げかけることです。専門的な内容をきちんと理解している業者であれば、疑問に対して、わかりやすく応えてくれます

2.信頼性

サービス提供後のアフターフォロー体制や、専門の資格を有しているかなどを確認しましょう。基本的に業者のWebサイトに記載されていることが多いので、そちらをチェックします。ネット上の口コミやレビューもありますが、これらは信ぴょう性に欠ける部分もあるため、あくまで参考とすることが大切です

3.価格

安すぎるところは品質が疑われるため、適正価格を提供しているかも見ておきます。複数の業者に相談して見積もりを出してもらい、内容と金額の比較をしてみましょう

4.オイル交換を自分でする場合

オイル交換は、自分でできないこともありません。作業に自信がある人は検討してもよいでしょう。

(1) 自分でオイル交換をするメリット

自分でエンジンオイルの交換を行うことには、大きく三つのメリットがあります。

まずは、業者に依頼したときに発生する費用を浮かせられる点です。

次に、自分で選んだエンジンオイルを使用できる点も挙げられます。一部のカー用品店やガソリンスタンドでは、店舗側が用意しているエンジンオイルから選ばなければいけないことがあります。しかし、自分で交換する場合は自由に決められるため、人によっては愛車に最適なオイルを選択し、エンジン性能を最大限に引き出すことが可能です。

また、オイル交換を自分の手で行うことで、車への理解が深まり、愛着も増します。

(2) 自分でオイル交換をするときの方法

エンジンオイル交換を自分で行う場合には、まずはオイルの状態を点検しましょう。黒く汚れていたり、量が十分になかったりする場合は、エンジン内部に汚れが蓄積している可能性があります。

オイル交換の方法は「上抜き」と「下抜き」の2種類があります。「上抜き」はオイルレベルゲージが刺さっている管にホースを入れて吸い上げる方法で、「下抜き」は車をジャッキアップし、オイルパンのドレンボルトを取り外して排出する方法です。どちらも各々準備が必要ですが、自分で交換可能です。

ただし、繰り返しになりますが、作業にはリスクが伴います。事故や故障を防ぐためにも、安全な作業を心掛けてください。

オイル交換の必要な道具と詳しい手順については、下記もご覧ください。

5.知っておきたいエンジンオイルの選び方

エンジンオイルを自分で交換するときは、事前購入が必須です。一方、エンジンオイルを交換する業者の中にも、オイルを持ち込むと割安で交換してくれるところがあります。

愛車に適したエンジンオイルを選ぶときは、次を把握しておくことが大切です。

(1) 粘度はどれくらいか

粘度は新車時に基準とされるもので、「5W-30」のように表記されます。5Wは低温時の粘度を、30は高温時の粘度を示しています。エンジンの温度が上がりにくい車・環境のときは低粘度のオイルを、エンジンが高温になりやすい車・環境のときは高粘度を選ぶのが一般的です。

(2) ベースオイルの種類はどれか

ベースオイルとは、エンジンオイルのベースとなるオイルを指します。エンジンオイルは、このベースオイルをブレンドする、添加剤を加えるなどして作られています。

ベースオイルは、主に鉱物油、部分合成油、化学合成油の3種類があります。

・鉱物油:原油をベースとして精製されたものと、それをさらに精製して純度を高めた「高度精製鉱物油」、添加剤をブレンドしたもの。低価格でコストパフォーマンスに優れている

・部分合成油:「高度精製鉱物油」と、原油ベースながら化学合成油と同性能の「100%合成油」、添加剤をブレンドしたもの。比較的バランスが良いため、距離に関係なく車に毎日乗っている人に最適

・化学合成油:「100%合成油」や化学合成によって作られたオイル、鉱物油や部分合成油では使われていないオイルの割合が大きいもの。不純物が少ない高品質オイルで、スポーツ走行が主の人におすすめ

(3) オイルのグレードはなにか

オイルのグレードとは、品質や性能を示す規格です。

例えば、ガソリン車用オイルには、アメリカ石油協会(API)などが定めるAPI規格があります。API規格は一定期間ごとに新しい内容が制定されており、現在は2020年に制定されたSPが最新です。これは、SNより省燃費性能の向上やエンジン保護が重視されている特徴があります。

SN以前の規格の詳細については、下記記事をご覧ください。

選んだエンジンオイルが、どの規格に準拠しているのかを見ると、より高品質・高性能なエンジンオイルを選べるでしょう。

6.オイル交換を検討していたらグーネットピットにご相談ください

オイル交換の目安は、走行距離「5,000kmから10,000km」・走行時間「半年から1年」です。ただし、車種や使用状況によって変わります。タイミングを見極めるのが難しい……と感じたら、ひとまずプロの整備業者に相談してみましょう。

また、オイル交換は、業者に依頼する方法と自分で行う方法があります。

ただし、自分で行う場合は、必要な工具をそろえる費用や廃油の処理方法など、注意点もあります。そのため、必要な手順や注意点をしっかり把握しなければなりません。もし自信がなければ、やはり業者に相談することをおすすめします。

グーネットピットでも、オイル交換を日々、自社工場で行っています。専門知識豊富なスタッフが丁寧に対応しておりますので、お気軽にご利用いただけますと幸いです。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

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車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
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