故障・修理
更新日:2023.10.24 / 掲載日:2023.10.24

SUBARUサンバーを快走仕様!「サスペンション交換と猛暑トラブル」4

ようやく秋が深まってメンテしやすい季節……になってはきたけれど、今年はとにかく暑い期間が長すぎた。夏は過ぎ去ったはずなのに10月初旬だと、ちょっと外で野良メンテしようものなら汗が吹き出して止まらない。身体にも悪いが車にだって物凄い負担になってることは確実。エアコンが効かなくなって当たり前の気温にサスペンション交換と、そして泣きたくなるタイミングで次から次へとトラブル連発なのだ。

■ Photo&Text Masahiro Kan 

SUBARU サンバー 2007年式LE-TV1
SUBARU サンバー 1995年式V-KV3

リレーの接点が真っ黒クロスケ!節約のために磨くことにした

 ガスが無いのか容量が足りなかったのか?と思いながらその日はなんとなくあきらめて、翌日にとりあえずゲージを装着して確認。冷媒R134aを少しだけ補充して、走行してみると症状はやはり出た。

 近所をぐるりと回っただけで、温←→冷の繰り返しになった。疑うのはコンプレッサーのマグネットクラッチかコンプレッサー作動リレーのどちらかだ。まずは価格の安い方でとリレーを疑った。

 高級車と違ってサンバーに自動オンオフはないのだが、パワーのない軽自動車だからアクセル全開時にわずかにオフになる制御はある。

 16年間もカチカチ動いてりゃリレー様もお疲れで、蓋を開けたら接点真っ黒!多大な火花が発生してたと思われ、接触抵抗も増え、リレー自体はオンなのに接点だけが導通したりしなかったりという症状だ。

 原因が判明してひと安心。通常ならリレー交換なのだが、貧乏性のサガ。接点磨いて復活を試みた。

 サンドペーパーで接点の金属面が出るように#400あたりから番手を細かくして磨き、最後は洗浄して通電してみると、他のリレーと同じ通電抵抗になった。とりあえず装着して走行してみると、勝手にオフはなくなり、元の作動に戻った。

 接点がスパークと磨きで減っているので、やがて交換にはなるだろうがとりあえず延命措置としては大成功。

リレーユニットはリヤシートを起こして、ラゲッジの段差部分に収まっている。グロメットは3か所あるので、紛失注意。
フロアシートをめくると黒いパネルがある。固定ボルト3本とグロメットボルト(左下)を外すとリレーユニットが見える。
リレーがグレードによって5/6個ある。ボディとリレー本体にマーカーで数字マーキングしておくといい。すべて同一部品だ。

ピンセットの先端をカットしたものを上下に差し込むとロックが外れるので、少しこじればリレーユニットは抜けてくる。
リレーカバーは隙間に細いマイナスドライバーを真っ直ぐ入れてから少し起こすとカバーが浮いて外れる。
全リレーのカバーを外したところ。エアコンスイッチのリレーだけが接点真っ黒で、スパークによって接点が焦げているのがわかる。
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