故障・修理
更新日:2024.04.30 / 掲載日:2023.05.26
SUBARUサンバーを快走仕様!「車上エンジンオーバーホール大敢行!」2
前回まででバルブステムシールが原因か?のオイル下がりを解決したが、やはりオイルが減る。という事はオイル上がり?と思い、18万キロお疲れのピストンリング交換してみようとパーツを検索してもらったら、もろもろ最後の在庫があったので、思い切ってピストンやコンロッドまで交換することに。徹底バラシが始まったぞ。
■ Photo&Text Masahiro Kan ■ 取材協力 (株)不二WPC
初期型エンジンの仕様を目指してオーバーホール開始!
幸か不幸かFHIサンバーのエンジンは全てEN07という型式だから基本的には流用可能であり、年次改良が進んで多くの流用パーツが存在する事は分かっている。
だがオリジナルのパワーとやらを味わったみたいのも現実。最終型のFHIサンバーのピストンはフラットヘッドでスカートにモリブデンコーティングまでしてあるという。
まあ、とことん進化して終焉を迎えたエンジンだから、それもまたいずれ組んでみたいなどという野望もある。
しかし、とりあえずオリジナルKV3に搭載された初期バージョンの味わいを試すことにしよう。
エンジンオーバーホールというと当然車両からエンジン/ミッションを下ろして単体整備という感覚なのだが、サンバーのエンジンレイアウトを見ると、シリンダーヘッドが後ろ側に向いている斜め搭載。
これなら、オイルパンを外せばクランク露出するし、シリンダーヘッドも簡単に取り外すことができる。
この作業ならある程度DIYメンテナンスを経験したユーザーならおもちゃ感覚でサンバーをリフレッシュできる。
もちろん本格的にやるときは当然エンジンを下ろすことになるが、負担の大きなピストン周りの整備ならこれで十分なのだ。ということで、早速開始!