故障・修理
更新日:2024.04.30 / 掲載日:2023.07.31
SUBARUサンバーを快走仕様!「車上エンジンオーバーホール大敢行! ピストン組込み」3
これまでにエンジンからピストンを抜き出して分解作業を行った。今回は新ピストンとコンロッドのバランスをとって装着から完成試走を行った。驚くほどのスムーズさで、18万キロ超えのエンジンがほぼニューエンジン並みになって復活!あえてヘッド周りはそのまま組み込んでピストン周りだけでどれだけ改善されたかを検証してみるのだが、やはり細かいトラブルが多発!
■ Photo&Text Masahiro Kan
ピストンまわりを分解する前の通りに組み立てる
ピストンにはまずリングを装着していくのだが、ピストンとリングとピストンピンの組み合わせを間違えないように必ずマーキングを行ってから作業していく。
ピストンリングはオイルリングの波状になったものを先に入れてから上下に薄いサポートリングをはめ込んでいく。
オイルリングの先端は突き合わせにするように組み立てること。
それができたら、セカンドリングを入れるが、手持ちのピストンリングツールのボア径が大きすぎたので、手ではめ込むことにした。
2Rの刻印をピストン頭頂部に向けて、まず半周ほど溝にはめ込む。この時に反対側の先端がピストン側面に当たらないように気をつけること。
シリンダーとの当たり面に傷をつけないためだ。リングをバネのように考えて螺旋状にはめるとうまくいく。リングは意外と広がる。
試しに大きいピストンリングツールを1番リングに使ってみたが、通常の自動車用ではなく、EN07はバイク用のものがしっくりくるはず。
これがあるとリングを簡単に広げられるので、装着はかなり楽になる。まぁ手でも十分可能だが……。
4個あるピストンだから、3個目あたりから慣れも手伝ってすんなりいくはずだ。
メタルは片側を指先でフラットに維持しながら反対側をグイッと押し込んで全体がコンロッドに密着しているかどうかを確認。
コンロッド大端には文字が刻まれているので、それを合わせるようにすること。内部の切り欠きは写真のように組み合わせる。