故障・修理
更新日:2024.04.30 / 掲載日:2023.08.01
SUBARUサンバーを快走仕様!「車上エンジンオーバーホール大敢行! ピストン組込み」4
これまでにエンジンからピストンを抜き出して分解作業を行った。今回は新ピストンとコンロッドのバランスをとって装着から完成試走を行った。驚くほどのスムーズさで、18万キロ超えのエンジンがほぼニューエンジン並みになって復活!あえてヘッド周りはそのまま組み込んでピストン周りだけでどれだけ改善されたかを検証してみるのだが、やはり細かいトラブルが多発!
■ Photo&Text Masahiro Kan
この記事の目次
コンロッドの組み立てとシリンダーへの組み込み
ピストンピンはさすがFHIと言いたくなるようなフルフローティングタイプだ。
ピン穴がタイトなので、ピストンを温めて膨張させると簡単に挿入できる。というよりも無理やり圧入しないことが大切。
80〜100度くらいになればかなり作業はしやすいはずだ。
ビッグエンド側のメタルは必ずコンロッドとの当たり面を脱脂して、リングが滑って回転してしまうのを防止すること。油まみれになりがちな組み上げ作業だが、この部分だけはしっかり脱脂しておく。
シリンダーに組込時はリングの合い口を表記の通りしっかりと合わせた状態でピストンインサーターをはめ込み、スカート部分を少し露出させた状態で、シリンダーに軽く入れる。ピストンヘッドをドライバーの柄やプラハンで「コン!」とやるだけで挿入できるだろう。
力よりも打つスピードが速ければあっという間にピストンはシリンダーに収まってくれる。
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