パーツ取付・交換
更新日:2025.10.29 / 掲載日:2021.01.01

インセット計算とは?確認方法や許容範囲、注意点まで徹底解説

「インセットってなに?オフセットとの違いは?」「インセットを変えるとどうなる?」「インセットはホイールのどこを見れば確認できるの?」初めてホイール交換を考えると、こんな疑問を抱く人は多いはずです。

インセットはホイールの取り付け位置を決める重要な要素で、見た目だけでなく車検適合や安全性にも直結します。ただしく理解していないと、タイヤがフェンダーからはみ出したり、サスペンションやブレーキ部品と干渉したりといったトラブルを招くこともあります。

この記事では、インセットとオフセットの違いや表記の見方、計算方法、許容範囲や注意点まで解説。安全で理想的なホイール選びに役立つ知識を整理しました。

1. インセットとは

タイヤとホイール(イメージ)

インセットとは、ホイールのリム幅の中心線から、ホイールの取り付け面までの距離を示す数値のことです。単位はミリで表記され、ホイール選びにおける重要な数値ですが、適切でないと次のようなリスクが生じます。

・タイヤがフェンダーからはみ出して車検に通らない
・ホイールがブレーキやサスペンションに干渉して走行に支障が出る
・タイヤの偏摩耗やホイールナットが緩む原因になる

そのためインセットの計算を理解し、数値を正しく把握することはとても重要です。

(1) インセットとオフセットは同じ意味

もともとは「オフセット」と呼ばれていましたが、2008年にJATMA(日本自動車タイヤ協会)が国際基準に合わせるため、名称を「インセット」に統一しました。

現在でもオフセットという名称が使われることがありますが、基本的に同じ意味として理解して問題ありません。

(2) インセットの表記場所と意味

インセット(イメージ)

インセットの表記場所はホイールの裏面にあり、刻印やステッカーで数値が表示されています。

たとえば、「18 × 7 1/2 J 5H 114.3 48」と記載されている場合、最後の数字「48」がインセット値です。ホイールの中心から車体(ハブ)に取り付ける面の距離が、48mm外側にあることを示しています。

数値・記号意味
18リム径(18インチ)
7 1/2リム幅(7.5インチ)
Jフランジ形状を表す記号
5Hボルト穴の数(5穴)
114.3P.C.D.(ボルト穴の円周径・114.3mm)
※国産車では114.3mmか100mmが一般的
48インセット値(48mm)

(3) インセットが変わるとどうなる?

インセットの数値によって、ホイールの位置関係は大きく変化します。インセットの数値が大きくなるほどホイールは車体の内側に入り込み、小さくなるほど外側へ張り出します。

インセット(プラス値)

取り付け面がリム中心より外側 → ホイールが車体の内側に入り込む

ゼロセット(0)

取り付け面がリム中心と一致 →リム幅の中央に位置する

アウトセット(マイナス値)

取り付け面がリム中心より内側 → ホイールが外側に張り出す

なお「ツライチ」とは、ホイールの外側がフェンダーのふちとほぼ同じ位置にそろった状態を指します。この見た目に近づけたい場合は、数値を小さくしていく、つまりアウトセット方向に調整する必要があります。

2. インセットを計算する方法

インセットを計算すると、新しいホイールを装着したときにタイヤの位置関係を事前にイメージできます。これは見た目の印象だけでなく、ブレーキやサスペンション部品との干渉、そして車検の合否にも関わる重要なポイントです。そこで、ここでは実際の数値を使いながら、計算の手順をわかりやすく解説します。

ただし、インセット計算はリム幅の単位換算や距離の算出などが必要で、慣れていないと難しく感じる作業です。初めて挑戦する場合、計算に不安があればプロの整備工場や専門店に相談することをおすすめします。

(1) リムの中心からホイール端までの距離を計算する

インセット計算を始めるには、まず現状のホイールサイズを確認し、リムの中心からホイール端までの距離を計算します。サイズはホイールの裏側に刻印されていることが多く、「15×6 1/2J 5 114.3 45」といった表記で記載されています。この表記では「45」がインセット値です。

なお、リム幅はインチで表記されているため、計算に使う際はミリへ変換します。1インチ=25.4mmで換算すると、正確な数値を出せます。

このホイールのリム幅は単位換算すると、6 1/2J×25.4=165.1mmになります。さらにこの数値を2で割るとリムの中心から端までの距離がわかります。

この場合、165.1÷2=82.55mmになります。

(2) 取り付け面からホイールの内側、外側までの距離を算出する

リムの中心からホイール端までの距離が82.55mmとわかったので、この数値からインセット値を引いたり足したりすると、取り付け面からホイールの外側・内側までの距離がそれぞれ計算できます。

今回の場合、リムの中心からホイール端までの距離は82.55mm、インセットは45mmとわかったので

・取り付け面からホイールの外側までの距離は、82.55-45=37.55mm
・取り付け面からホイール内側までの距離は、82.55+45=127.55mm

となります。

(3) 交換後のホイールと比較する

次に交換予定のホイール(例:15×6 1/2J 5 114.3 30)を同じ手順で計算します。リム幅165.1mm → 中心82.55mm → インセットが45mmから30mmへ変わるので、リムの中心からホイール端までの距離は外側52.55mm/内側112.55mmになります。

外側は15mm広がり、内側は15mm狭くなります。つまり、ホイールを交換すると今より外へ張り出します。

3. インセットを計算する際の注意点3つ

クリアランスをチェックしている様子(イメージ)

インセットを変更すると見た目が変わりますが、計算を誤るとタイヤがはみ出し車検に通らなかったり、ブレーキ部品と干渉して安全性を損なったりする恐れがあります。

ここでは、インセットを大きくした場合、小さくした場合、許容範囲を超えた場合の注意点をご紹介します。

(1) プラスインセット時

インセットが大きくなるとホイールが車体の内側に入り込むため、サスペンションやブレーキ部品に干渉する恐れがあります。

リム幅を大きくした場合も注意が必要です。ホイールの幅自体が大きくなるため、さらに部品と干渉するリスクが高まります。

車体の内側にはブレーキやナックル、ロアアームなど安全走行に直結する重要な部品があります。これらに触れると部品の破損だけでなく走行中の事故につながる恐れがあります。

インセットが大きくなると干渉するリスクが大きくなるため、装着前に必ずホイールと部品の距離を測定し、余裕を確認しておきましょう。

(2) マイナスインセット時

インセットを小さくするとホイールが外側へ張り出し、タイヤがフェンダーのふちに近づいて見た目に迫力が出ます。ただし、フェンダーからタイヤが大きくはみ出すと車検に通らないので注意が必要です。

なお、2017年6月22日には「タイヤのはみ出し」に関する保安基準が改正され、タイヤが車体から10mm以内であればはみ出しても認められることになりました。

また、この基準改正により、タイヤの側面に刻まれたラベル(銘柄の表示)は突出の対象外と扱われるようになりました。

とはいえ、実際にはフェンダーからのはみ出しが大きいと泥はねや飛び石を招きやすく、周囲への危険も増えます。初めてホイールを交換する場合は、見た目を優先しすぎず「安全に収まる範囲」で選ぶことが重要です。

(3) 許容範囲から外れると起こるリスク

走行時に異音やハンドルのブレが発生しやすくなります。放置すると部品の摩耗や破損につながり、タイヤの偏摩耗によって燃費や乗り心地も悪化します。

また、タイヤがフェンダーから過度に突出していたり、ブレーキやサスペンション部品と干渉していたりすると、車検に通らない可能性があります。見た目だけを優先すると、余計な整備費用の発生や、車検に不合格となるリスクがあるため注意が必要です。

4. ホイールサイズを変える際はプロに相談するのがおすすめ

ホイールを交換すると見た目が大きく変わりますが、誤ったインセットやリム幅のホイールを選ぶと、部品の干渉や車検不適合の原因になります。

そのため、初めてホイールを交換する場合は、自己判断せずプロに相談することを強くおすすめします。

専門店ではホイールマッチング シミュレーションを使い、車両ごとにクリアランスや適合を確認してくれます。これにより「フェンダーからはみ出さないか」「サスペンションに接触しないか」といった不安を解消できます。

さらにインチアップした場合は走行性能や燃費への影響も考慮が必要です。プロに相談すれば安全性とデザイン性の両立ができ、初めての人でも失敗せずにホイールを選べるでしょう。

5. インセット計算やホイール選びは、グーネットピットにお任せください

インセットはホイールの位置関係を決める重要な数値です。数値が大きくなると車体の内側に入り、小さくすると外側に張り出します。見た目の印象を変えるだけでなく、安全性や車検の合否にも関わるため、許容範囲を理解したうえで選ぶことが大切です。

初めて交換する場合は、計算や確認を自己判断だけで済ませず、専門店に相談するのが安心です。ホイールマッチング シミュレーションを活用すれば、見た目と安全性の両立も可能になります。

愛車に合ったホイール選びで迷ったときは、グーネットピットでお近くの整備工場を探して相談してみてはいかがでしょうか。プロのサポートを受けながら、安全で理想的なカスタムを実現できます。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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