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更新日:2023.08.02 / 掲載日:2023.07.31

プラグレンチ11選比較!探し方や使い方も解説【自動車整備士監修】

スパークプラグを交換するときに必要になるプラグレンチ。しかし、種類やサイズが多く、どれを選べばよいか、わからないという人も多いでしょう。

そこで、この記事では自動車整備士監修のもと、プラグレンチの選び方を解説し、おすすめのプラグレンチ11選も紹介します。

1.プラグレンチの選び方

プラグレンチを選ぶときは、次の点に留意するとよいでしょう。

1. スパークプラグに適合したサイズを把握する
2. ソケットのみにするかハンドル付きにするか決めておく
3. スパークプラグの保持の仕方を確認する
4. 耐久性や操作性を考慮する
5. 主要なメーカーの特徴を掴んでおく

(1)スパークプラグに適合したサイズを把握する

プラグレンチを選ぶ際に重要なのは、スパークプラグに適合したサイズを把握することです。

スパークプラグは、ものによってサイズが異なり、それに合ったプラグレンチを選ばなければ、プラグを緩めたり取り付けたりできません。

スパークプラグのサイズは、以下の手順で調べるのが一般的です。

1. 自分の車のメーカーと型式を車検証で、車種をメーカーカタログで確認する
2. NGKの「スパークプラグ適応品番検索」から、メーカー・型式・車種に適合するスパークプラグの型番を特定する
3. NGKの「スパークプラグ品番一覧表」で当該プラグの「Hex」の数値を見る

Hexとは、スパークプラグの中央部分にある六角ボルトの二面幅の長さを表した数字であり、これがスパークプラグのサイズになります。例えば、Hexが20.8mmなら、20.8mmのプラグレンチを選ぶ必要があります。

スパークプラグのサイズの確認方法については、下記も参考にしてください。

(2)ソケットのみにするかハンドル付きにするか決めておく

プラグレンチを選ぶ際、ソケットのみのものとハンドルがついたものがあります。

ソケットのみのものは、別にエクステンションバー(延長棒)とハンドルを用意しなければいけません。一方で、自分にとって、より使いやすいものに手軽に変えられるなどのメリットがあります。

ソケットとハンドルの一体型のものは、カスタマイズができないため、ハンドルの形状やソケットまでの長さをよく確認しなければいけません。一方、自分の車のみを整備する人であれば、多様な車種に対応できるようにする必要がないため、一体型のほうがコストパフォーマンスに優れています。

(3)スパークプラグの保持の仕方を確認する

プラグレンチには、プラグの保持の仕方として、バネ式・ゴム式・マグネット式の3つの種類があります。それぞれのメリット・デメリットを把握し、自分に合ったものを選びましょう。

バネ式 ゴム式 マグネット式
仕組み プラグレンチのソケット内にある2枚の板バネではさみ込み、スパークプラグを保持する。クリップ式・スプリング式とも呼ばれる プラグレンチのソケット内にあるゴムによって、スパークプラグが滑り落ちないようにする プラグレンチのソケット内にある磁石で、スパークプラグを吸い付けるようにして保持する
メリット ・熱の影響を受けにくい
・スパークプラグを外すときや取り付けるときに、過度な力がかからないため破損させにくい
・安価なものが多い
・接触部分がゴムのため、スパークプラグを傷つけにくい
操作性に優れている
デメリット バネが弱るとスパークプラグの保持ができなくなる ・スパークプラグがつかみにくい
・エンジンの熱で劣化しやすい
スパークプラグが磁石に勢いよく付くことで、スパークプラグに傷がつくリスクがある

(4)耐久性や操作性を考慮する

プラグレンチを選ぶ際には、壊れにくいか・使いやすいかも重要なポイントです。例えば、ハンドルのグリップは手にしっかりとフィットし、滑りにくいものかチェックします。耐久性や操作性については、口コミや商品のレビューなどを見て、確認するとよいでしょう。

(5)主要なメーカーの特徴を掴んでおく

主要なプラグレンチのメーカーとしては、KTC、藤原産業、Ko-ken、TRUSCO、TONE、Snap-onなどが挙げられます。それぞれのメーカーの特徴を掴んでおくことで、自分に合ったプラグレンチを選びやすくなります。

各メーカーの特徴は、以下のとおりです。

  • ・KTC:高品質なプラグレンチを展開しており、多くのプロの整備士から信頼されているメーカー。サイズ展開が幅広いのも特徴
    ・藤原産業:高い耐久性と使いやすさに定評があるメーカー。初心者から上級者まで幅広く使えるラインナップを展開
    ・Ko-ken:高精度な工具を豊富に取りそろえるメーカー。サイズバリエーションが多く、最適なプラグレンチが見つかりやすい
  • ・TRUSCO:さまざまな自動車関連工具を展開しているメーカー。コストパフォーマンスに優れた商品を多くそろえているのが魅力
  • ・TONE:耐久性に優れたプラグレンチを展開しているメーカー。作業のしやすさに配慮した独自の形状を採用しているのが特徴
  • ・Snap-on:業界で有名な自動車工具メーカー。価格が高いため、カスタマイズにこだわりたい人や、自動車整備士など仕事に使う人向け

それぞれのメーカーには特色があるため、自分が求める性能や価格帯に合わせて選ぶことが大切です。

2.代表的なプラグレンチ11選比較

代表的なプラグレンチ11選をご紹介します。

(1)KTC:nepros 9.5sq.ソケット NB3

KTCブランド「nepros(ネプロス)」のプラグソケットです。「パワーフィット形状」でスムーズに交換作業ができます。適合サイズが豊富にそろっているのも特徴です。

メーカー 型番 ソケットのみ or ハンドル付き 適合サイズ 保持の仕方 価格
KTC NB3 ソケットのみ 5.5mm~ ゴム式 約500円~

(2)KTC:9.5sq.プラグレンチ B3A

KTCのプラグソケットです。ディープソケットと簡単に見分けがつく形をしています。

メーカー 型番 ソケットのみ or ハンドル付き 適合サイズ 保持の仕方 価格
KTC B3A ソケットのみ 13mm~ マグネット式 約2,500円~

(3)KTC:T形フレックスプラグレンチ PHF

KTCのT型ハンドル付きプラグレンチです。角度をつけて回せるフレックス機構が採用されています。

メーカー 型番 ソケットのみ or ハンドル付き 適合サイズ 保持の仕方 価格
KTC PHF ハンドル付き 16mm~ マグネット式 約8,000円~

(4)藤原産業:SK11 プラグレンチ 9.5 S3A

藤原産業ブランド「SK11」のプラグソケットです。手頃な価格ながら品質が高いという魅力があります。

メーカー 型番 ソケットのみ or ハンドル付き 適合サイズ 保持の仕方 価格
藤原産業 S3A ソケットのみ 16mm~ マグネット式 約1,000円~

(5)藤原産業:SK11 T型スライドプラグレンチ STS

同じく藤原産業ブランド「SK11」の、T型ハンドル付きプラグレンチです。ハンドルを取り外すと、エクステンションバーとして使うことができます。

メーカー 型番 ソケットのみ or ハンドル付き 適合サイズ 保持の仕方 価格
藤原産業 STS ハンドル付き 16mm~ マグネット式 約2,000円~

(6)Ko-ken:9.5sq.スパークプラグソケット 3300CZ

Ko-kenブランド「Z-EAL」のプラグソケットです。バネ式で使い勝手のよさに定評があります。

メーカー 型番 ソケットのみ or ハンドル付き 適合サイズ 保持の仕方 価格
Ko-ken 3300CZ ソケットのみ 14mm~ バネ式 約2,500円~

(7)Ko-ken:9.5sq.スパークプラグソケット 3305PZ

同じくKo-kenブランド「Z-EAL」のプラグソケットです。こちらはマグネット式になります。

メーカー 型番 ソケットのみ or ハンドル付き 適合サイズ 保持の仕方 価格
Ko-ken 3305PZ ソケットのみ 14mm~ マグネット式 約2,000円~

(8)Ko-ken:T型ユニバーサルスパークプラグレンチ 127C.315

Ko-kenのT型ハンドル付きプラグレンチです。上記のプラグソケットと同じく、バネ式が採用されています。

メーカー 型番 ソケットのみ or ハンドル付き 適合サイズ 保持の仕方 価格
Ko-ken 127C.315 ハンドル付き 14mm~ バネ式 約6,000円~

(9)TONE:プラグソケット 3P

TONEのプラグソケットです。メーカー独自の形状(ストロングドライブ形状)で、プラグをしっかり保持します。

メーカー 型番 ソケットのみ or ハンドル付き 適合サイズ 保持の仕方 価格
TONE 3P ソケットのみ 14mm~ マグネット式 約2,000円~

(10)TRUSCO:6角プラグソケット TSP4

TRUSCOのプラグソケットです。ゴム式でスパークプラグを傷つける心配がありません。

メーカー 型番 ソケットのみ or ハンドル付き 適合サイズ 保持の仕方 価格
TRUSCO TSP4 ソケットのみ 16mm~ ゴム式 約600円~

(11)Snap-on:3/8″点火プラグソケット S9706KA

Snap-onのプラグソケットです。こちらはゴム式ですが、マグネット式(S9706KMAG)やバネ式(S9706KRA)もあります。

メーカー 型番 ソケットのみ or ハンドル付き 適合サイズ 保持の仕方 価格
Snap-on S9706KA ソケットのみ 16mm~ ゴム式 約6,000円~

(12)ソケットのみを購入する場合

ソケットのみを購入する場合、エクステンションバーを別に購入する必要があります。

以下のようなものがありますが、特にこだわりがない場合は、同じメーカーから購入するのが無難です。

・KTC:9.5sq.スーパーロングプラグレンチ B3P-16LL
・TONE:エクステンションバー HPEX30-125
・Ko-ken:9.5sq.エクステンションバーセット PK3760/6

3.プラグレンチを使ってスパークプラグを交換する方法

最後に、プラグレンチを使ってスパークプラグを交換する方法をご紹介します。

(1)プラグレンチでプラグを取り外す方法

プラグレンチを使用してスパークプラグを取り外す場合、以下の手順に従って作業を進めます。

1. エンジンを冷ます
2. 交換をスムーズに行うために、エアクリーナーボックスやカウルトップを外す
3. プラグレンチのソケットをスパークプラグに合わせる
4. プラグレンチを反時計回りに回転させ、スパークプラグを緩める
5. 手で回してスパークプラグを取り外す
6. スパークプラグが装着されていた場所が汚れていたらブラシで掃除する

なお、スパークプラグの交換中に車の鍵を回すと警告灯がついてしまうため、絶対にしてはいけません。

また、スパークプラグを外したら、速やかに新しいスパークプラグを取り付けましょう。ある程度の時間が経過すると、プラグホールに水や異物が入り込むことがあります。

(2)プラグレンチでプラグを取り付ける方法

プラグレンチでプラグを取り付ける際は、以下の手順に従って作業を行います。

1. スパークプラグをプラグホールに入れて、プラグがエンジンに着座するまで手で締め付ける
2. プラグレンチのヘッドをスパークプラグにしっかりとフィットさせる
3. プラグレンチを時計回りに回転させさせ、スパークプラグを締め付ける
4. エアクリーナーボックスやカウルトップを付け直す

プラグレンチを使用してスパークプラグを締め付ける際には、適切なトルクをかける必要があります。過剰な力を入れてしまうと、スパークプラグやエンジンの部品にダメージを与える可能性があるため、注意しましょう。トルクレンチを使用すると、正確なトルク値を確認できます。

また、スパークプラグの交換が終わったら、プラグレンチの汚れをきちんと拭き取ることも大切です。

4.プラグレンチ探しでお困りならグーネットピットにお問い合わせください

プラグレンチは、スパークプラグを交換するときに必須の工具です。

ただ、プラグレンチを選ぶときは、スパークプラグのサイズや保持の仕方など、さまざまな点に気をつけなければいけません。もし迷ったら、車の整備に関して専門知識を持つ業者に相談してみましょう。

また、プラグレンチ選びだけでなく、そもそもちゃんと交換ができるか不安……という人は、交換自体を業者に依頼するのもひとつです。

グーネットピットには、スパークプラグの交換に関して専門知識を有するスタッフが多く在籍しています。プラグレンチ選びや交換に悩まれていたら、ぜひご相談くださいませ。

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グーネットピット編集部

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