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更新日:2023.07.31 / 掲載日:2023.07.31

車高調のレンチおすすめ5選!選び方や取り付け方法をわかりやすく紹介

車高調を取り付けるには、車高調に適したレンチが必要です。しかし、多くのレンチが販売されており、レンチ選びに迷うかもしれません。

この記事では、車高調のレンチを選ぶときのポイントや、おすすめの車高調レンチを5つご紹介します。また、自身で車高調を取り付けるときの手順も解説していますので、DIYを行う人や自動車整備業者の人は参考にしてください。

1. 車高調のレンチを選ぶポイント

車高調とは、「車高調整式サスペンションシステム」の略称であり、車に取り付けることで車高を自由に上げ下げできます。車高調のレンチとは、車高を調整する際にロックシートやスプリングシートを回すために必要な工具です。「フックレンチ」と呼ばれることもあります。

車高調のレンチは、さまざまな商品があるため、選ぶときのポイントをご紹介します。車高調メーカーが適しているレンチを販売している場合は、そちらを利用するのがおすすめです。

(1)レンチの形状

レンチには、「ノーマル」と「調整式」の2つの形状があります。ノーマルは、車高調のナットの口径サイズに合うレンチを選ぶことになりますが、耐久性が高く、長期的に利用できます。

一方、調整式は口径サイズに合わせて調整できる爪が付いており、1本あれば幅広い口径サイズに対応可能です。調整の種類は、スライド式やアジャスター、フレキシブルなどがあり、ノーマルと比較すると価格が高い傾向にあります。

また、レンチの厚さは耐久性に影響しますが、厚すぎるとスプリングシートと合わない可能性があります。

(2)レンチの口径サイズ

車高調によって、ナットの口径サイズが異なります。口径サイズが合わないレンチでは、ナットを正しく締め付けられません。ナットの正確な口径サイズを確認し、適したサイズのレンチを選ぶ必要があります。

(3)レンチの爪の形

レンチの爪の形は、「フック式」と「ピン式」の2種類あります。フック式は先端がアーチ型になっており、多くのナットはフック式で調整可能です。もし、ナットの受けが丸穴の場合は、ピン式のレンチが必要になります。

(4)レンチのメーカー

メーカーによって、レンチの形状や耐久性などが異なるため、使用目的や予算に合わせた選択が必要です。

「エスコ」や「デイトナ」は、コストパフォーマンスに優れています。プロ向けの工具も取り扱うエスコは、ノーマルタイプのレンチが豊富にそろっており、初心者でも使いやすい商品を扱っているのが魅力です。デイトナは、手頃な価格で購入できるため、車高調初心者にもおすすめできます。

一方、プロ仕様を求めるなら、「TEIN」や「スーパーツール」がおすすめです。TEINは、車高調の専門メーカーで、高い品質を誇ります。また、スーパーツールは汎用性があり、幅広い車種に対応しています。

(5)レンチの口コミやレビュー

レンチを選ぶ際には、「意外と重かった」「使いづらかった」などの口コミやインターネット上のレビューも参考になります。

ただし、あくまで他の顧客が感じたことであり、好みの問題もあるため、信憑性に欠けている可能性もある点に注意が必要です。

2. おすすめの車高調レンチ5選

車高調のレンチを選ぶポイントに基づいて、おすすめの車高調レンチを5つ紹介します。

(1)エスコ社のレンチ

プロ向けの工具製品を取り扱うエスコは、多くのレンチを取りそろえています。そのなかでも「EA613XHシリーズ」は、全21種類のサイズ違い(12〜270mm)を展開しており、必要なサイズを同じデザインでそろえたいときに適したレンチです。

(2)デイトナ社のレンチ

デイトナ社が提供するレンチは35〜75mmまで調整可能であり、車高調以外でも利用できるように先端の形状は小さく、厚みも4.5mmと薄くなっています。サイズ調整できるため、初めて作業する人も安心でき、1本あれば他のメンテナンス作業でも利用できます。

(3)TEIN社のレンチ

車高調専門メーカーが提供するレンチは、TEIN製車高調に最適化されています。小さい箇所にも対応できるようレンチの厚さが6mmと薄くなっていますが、クロムバナジウム鋼を採用したことで、高強度を実現しています。また、◻︎(四角)穴付きのレンチの2本セットになっており、レンチを両手に持って締め上げることも可能です。

(4)スーパーツール社のレンチ

プロ用の工具を取り扱うスーパーツール社のレンチは、調整式のハンドルが特徴的です。自由自在に口径サイズを調整でき、グリップが長いため、サイズを細かく微調整する際や作業しづらい箇所を調整する人に適したレンチです。

(5)中村製作所社のレンチ

プロ用として多くの製品を取り扱っている中村製作所のレンチは、車高調以外にも利用できる優れものです。キー溝付きのシャフトやナットの締め付けにも適しており、その他にもプラント設備や配管工事のメンテナンスでも利用されています。

(6)車高調レンチの比較表

おすすめ5選を参考に、自分に合ったレンチを選び、作業効率や精度を向上させましょう。

メーカー 型番 形状 口径サイズ 爪の形 価格帯
エスコ EA613XH-6 ノーマル 34~36mm ピン式 1,500円
デイトナ 70409 調整式 35〜75mm フック式 4,000円
TEIN SST01-K0335-B ノーマル 70~150mm フック式 4,000円
スーパーツール HW-105 調整式 35~105mm フック式 4,000円
中村製作所 φ96-N450QLK ノーマル式 92〜98mm ピン式 35,000円

3. 車高調の取り付け手順

車高調の取り付け手順は、7ステップです。

1. 車を持ち上げる
2. タイヤとホイールを取り外す
3. フロントサスペンションを取り外す
4. 車高調を取り付ける(フロント)
5. リアサスペンションを取り外す
6. 車高調を取り付ける(リア)
7. 車を下ろす

順に解説します。

初めて車高調を取り付ける人は、安全面から2人以上で作業しましょう。

(1)車を持ち上げる

車高調を取り付けるには、車からタイヤとホイールを取り外す必要があります。まずは、ジャッキポイントにジャッキをかけて、前輪を持ち上げましょう。持ち上げる前にホイールナットを少しだけ緩めておくと、持ち上げた際にタイヤを外しやすくなります。

前輪を持ち上げたら、安全性を確保するために、ジャッキポイントにリジッドラック(ウマ)をかけて、車をゆっくりと下ろします。

なお、リジッドラックにかけるのは、「前輪のみ」「後輪のみ」「前輪後輪同時」のどれでも問題ありません。

(2)タイヤとホイールを取り外す

緩めておいたホイールナットを取り、タイヤとホイールを取り外します。サスペンションパーツが見えるようになり、車高調の取り付け場所が確認できます。

タイヤとホイールを取り外す際は、ボディに当たらないように気をつけましょう。

(3)フロントサスペンションを取り外す

フロントサスペンションは、アッパーマウントのボルト3本(上)、ブレーキホースのボルト1つ、ローターのボルト2本(下)で装着されています。

まずは、上のボルト3本を緩めましょう。完全に外すと、下のボルトを外すときに安定しづらくなり、下のボルトを外した際にフロントサスペンションが落下してしまいます。

次にブレーキホースと下のボルトを外し、フロントサスペンションを押さえながら上のボルト3本とフロントサスペンションを取り外してください。

(4)車高調を取り付ける(フロント)

取り外したサスペンションの代わりに、車高調を取り付けます。取り付けは、外した手順の逆に行いましょう。

まずは、サスペンションを持ち上げながら、上のボルト3つを付けてください。1つ付けられたら、残り2本も付けやすくなります。

次に、ローターのボルトを止めていきますが、車高調に交換するため、純正のサスペンションより短くなります。さらに、車高調に重量があり、ボルトの位置まで上がりません。

そのため、ローターの下にジャッキをあて、上にあげながらボルトを付けられる高さで取り付けてください。

最後に、ブレーキホースのボルトを取り付ければ、フロントサスペンション交換作業は完了です。ボルトを取り付けるときは、締め付けトルクを守りましょう。

(5)リアサスペンションを取り外す

基本的にリアサスペンションは、アッパーマウント側でナット2つ、ロア側でボルト1本で固定されています。アッパーマウント側は、内装を外さないと見えない場合があります。

まず、ロア側の取り付けボルトを外します。長めのボルトとナットでアームと固定されている場合はナット側を緩めてください。スタビライザーやブッシュなどの力によりボルトが抜きづらい場合は、アームなどを上下に動かしながら抜き取りましょう。

次に、サスペンションが落ちないように支えながら、アッパー側のナットを外してサスペンションを取り外します。

今回は、フロントサスペンションの後に、リアサスペンションを取り外しましたが、順番はどちらでも構いません。

(6)車高調を取り付ける(リア)

まず、ロア側をアームに通してから、アッパー側を仮組みします。そのあと、ロア側の取り付けボルトを通してナット側を締め付けてください。

しかし、車高調に交換したことでサスペンションの全長が変わり、アームとロア側の取り付けボルトの穴が合っていません。そのため、バールを使って下げたり、ジャッキを使用してアームを支えて持ち上げたりといった工夫が必要になります。

残りのボルトもすべて仮締めした後、最後にすべてのボルトを規定の締め付けトルクで締め付けて終了です。

(7)車を下ろす

車高調の取り付けが完了したら車を下ろし、自分の好きな高さに車高を調整します。車高の調整方法は、レンチを使用してください。調整方法はメーカーによって異なるため、取扱説明書を確認しましょう。

4. 車高調レンチをお探しならグーネットピットにお問い合わせください

車高調を取り付けるには、適切なレンチが必要です。しかし、形状や口径のサイズ、爪の形、メーカーなど、注目するべきポイントが多くあり、どのレンチがよいのかわからないと悩むかもしれません。

もし、車高調レンチ選びに迷ったら、グーネットピットにお問い合わせください。グーネットピットでは、専門知識を持ったスタッフがお客様のニーズに合わせて最適なレンチを選定します。

また、車高調の取り付けに自信がない人は、業者に依頼するのも1つの方法です。グーネットピットでも、経験豊富な専門スタッフが安全に取り付けを行っています。

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グーネットピット編集部

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車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
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