エコタイヤのロードノイズがうるさい原因とは

低燃費で耐久性の高いエコタイヤは、銘柄も増え、急速に装着率が高まっています。しかしながら、ロードノイズの大きさに関しては、一般タイヤと比較して、まだ不満を感じているドライバーは多いようです。そもそもどうしてエコタイヤのロードノイズはうるさいと感じるのでしょうか。そこで今回は、エコタイヤのロードノイズがうるさいと感じる原因について解説します。

タイヤからロードノイズ（タイヤが路面から受ける振動を起因として発生する「ゴー」「ガー」という低周波音域の騒音）が発生するのは当然のことでした。ところがタイヤメーカーの技術が進むにつれて、静粛性や乗り心地の良さを優先したタイヤが現れるようになりました。タイヤの原料となるゴムの質やタイヤの構造を工夫することによって、静粛性を高めることに成功したためです。一方エコタイヤは、低燃費、耐久性を重視して開発されたタイヤです。そのため、エコタイヤにおいては、タイヤのトレッドパターンやコンパウンド、サイドウォールの硬さなどから、どうしてもロードノイズ対策はなかなか両立しにくい経緯があったのです。ようやく最近になってから、エコタイヤでありながら静粛性も高めたというタイヤが少しずつ出てきていますが、まだ最高レベルの低燃費と静粛性を同時に実現しているタイヤがないことを考えると、一般タイヤのレベルと同等の静粛性になるにはもう少し時間がかかるのかも知れません。

静粛性を求めるのであれば、静粛性と乗り心地の良さを重視して開発されているプレミアムコンフォートタイヤ、あるいはコンフォートタイヤと呼ばれるタイヤが適しています。エコタイヤの中でも、ある程度転がり抵抗係数とグリップ性能のバランスを高め、静粛性を考慮したタイヤが各タイヤメーカーから商品化されているので、試してみる価値はあるかも知れません。最近のタイヤは、目的や好みに合わせてかなり細分化されたラインナップを取り揃えています。カタログなどにはさまざまなデータや特徴が出ていますが、違いが良く分からなかったり、自分に合ったタイヤがどれなのか迷った時は、経験豊富な専門店に相談して、自分の車にマッチした静粛性に優れたタイヤを選んでみてはいかがでしょうか。