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更新日:2023.09.12 / 掲載日:2023.09.12

車用バッテリーのサイズの調べ方 形式の見方や交換のポイントを解説

車のバッテリーのサイズは、「55B20L」や「S46B24R」などのようなバッテリーの形式でわかります。

そこで、この記事では、バッテリーの形式の見方を詳しく解説します。また、バッテリーを正しく交換できるように、バッテリーを選ぶときにサイズ以外に見ておきたいポイントや、具体的な交換手順を説明します。

1. 車用バッテリーのサイズは形式でわかる!各形式の見方

車用バッテリーのサイズは、バッテリーの形式で確認することが可能です。

ただし、形式には次のような種類があり、それぞれ見方が異なります。

1. 通常車・充電制御車用バッテリーの形式
2. ハイブリッド車補機用の形式
3. アイドリングストップ車用の形式の見方
4. 日本車用EN規格バッテリーの形式の見方

以下で詳しくご説明します。

(1) 通常車・充電制御車用バッテリーの形式の見方

通常車や充電制御車のバッテリーは、日本産業規格(JIS規格)によって規格化されています。バッテリーの形式は、「55B20L」のように英数字で表示されます。

この形式の見方は、以下のとおりです。

英数字 55B20Lの場合 意味 補足
最初の数字2桁 55 バッテリーの総合性能 数字が大きいほど性能が高い
50未満は2刻み(例:36、38、40……)、50以上は5刻み(例:50、55、60……)
最初のアルファベット B バッテリーの小さい方の側面(短側面)のサイズ アルファベットごとに数字が決まっている
2番目の数字2桁 20 バッテリーの長さの寸法 単位はcm
最後のアルファベット L 端子の位置 バッテリーを短側面が自分側に、プラスの端子が下にくるような向きで置く。
この状態で真上から見たときに、端子が左側にあるときはLタイプ、端子が右側にあるときはRタイプ

①最初の数字2桁

最初の数字2桁は、バッテリーの始動性能や容量などといった総合性能を示しています。数字が大きくなるほど、性能の高いバッテリーです。

車のバッテリーは、エンジンを始動することで充電されます。一方で、何もしなくても蓄えられた電気を放出します(自己放電)。

そのため、週末しか運転しない人や1回の走行距離が短い人は、性能ランクが高いものを選ぶとバッテリーが上がりにくくなります。また、電装品を多く搭載している車を使っている人も、性能ランクが高いほうが適しています。

②最初のアルファベット

バッテリーの小さい方の側面(短側面)のサイズを示す記号です。JIS規格によって、各アルファベットごとに幅と箱高さが決められています。

記号 箱高さ
A 127mm 162mm
B 129(127)mm 203mm
D 173mm 204mm
E 176mm 213mm
F 182mm 213mm
G 222mm 213mm
H 278mm 220mm

③2番目の数字2桁

バッテリーの長さを示す数字です。単位はcmで、短側面の単位と異なります。

④最後のアルファベット

端子の位置を示すアルファベットです。バッテリーを短側面が自分側に、プラス端子(赤の方)が下にくるような向きで置き、この状態で真上から見たときに、端子が左側にあるときはLタイプ、端子が右側にあるときはRタイプです。

なお、②のアルファベットがF・G・Hのいずれかの場合、表示がありません。

(2) ハイブリッド車補機用の形式の見方

ハイブリッド車の補機バッテリーの形式は、「S46B24R」といった形で表記されます。

この形式の見方は、以下のとおりです。基本的には、通常車・充電制御車用の形式と同じとなります。

英数字 S46B24Rの場合 意味 補足
最初のアルファベット S VRLA(制御弁式バッテリーであることを示すアルファベット
最初の数字2桁 46 バッテリーの総合性能 数字が大きいほど性能が高い
50未満は2刻み(例:36、38、40……)、50以上は5刻み(例:50、55、60……)
2番目のアルファベット B バッテリーの小さい方の側面(短側面)のサイズ アルファベットごとに数字が決まっている
2番目の数字2桁 24 バッテリーの長さの寸法 単位はcm
最後のアルファベット R 端子の位置 バッテリーを短側面が自分側に、プラスの端子が下にくるような向きで置く。
この状態で真上から見たときに、端子が左側にあるときはLタイプ、端子が右側にあるときはRタイプ

(3) アイドリングストップ車用の形式の見方

アイドリングストップ車用の形式は、「M-42」といった形で表記されます。

この形式の見方は、以下のとおりです。

形式の部分 M-42の場合 意味 補足
最初のアルファベット M バッテリーのサイズ アルファベットごとに数字が決まっている
数字2桁 42 バッテリーの総合性能 50未満は2刻み(例:36、38、40……)
50以上は5刻み(例:50、55、60……)

アイドリングストップ車用の場合、形式の最初のアルファベットがバッテリーのサイズを示しています。このアルファベットは、電池工業会規格(SBA規格)に対応するJIS規格が決められています。

アルファベット 対応するJIS規格 箱高さ 長さ
J B17 129(127)mm 203mm 17cm
K B19 129(127)mm 203mm 19cm
M B20 129(127)mm 203mm 20cm
N B24 129(127)mm 203mm 24cm
P D20 173mm 204mm 20cm
Q D23 173mm 204mm 23cm
S D26 173mm 204mm 26cm
T D31 173mm 204mm 31cm
U E41 176mm 213mm 41cm
V F51 182mm 213mm 51cm
W G51 222mm 213mm 51cm
X H52 278mm 220mm 52cm

(4) 日本車用EN規格バッテリーの形式の見方

EN規格とは、「European Norm」の頭文字を取ったもので、ヨーロッパの統一規格を指します。日本車用のEN規格バッテリーは電池工業会規格によって規格化されており、形式は「375 LN2」などと表記されます。

英数字 375 LN2の場合 意味 補足
最初の数字3桁 375 バッテリーの総合性能 数字が大きいほど性能が高い。JIS規格の数字とは基準が異なるので注意
次のアルファベットと数字 LN2 サイズ アルファベットと数字の組み合わせによってそれぞれ決められている

形式が示すアルファベットと数字の組み合わせは、それぞれ以下のサイズを示しています。

英数字 総高(※) 長さ
LN0 175mm 190mm 175mm
LN1 175mm 190mm 207mm
LN2 175mm 190mm 242mm
LN3 175mm 190mm 278mm
LN4 175mm 190mm 315mm
LN5 175mm 190mm 353mm
LN6 175mm 190mm 394mm
LBN0 175mm 175mm 175mm
LBN1 175mm 175mm 207mm
LBN2 175mm 175mm 242mm
LBN3 175mm 175mm 278mm
LBN4 175mm 175mm 315mm
LBN5 175mm 175mm 353mm
LBN6 175mm 175mm 394mm

(※)総高は、端子の一番上から箱の底までの長さ

2. 車のバッテリー選びで形式以外に見ておきたいポイント

車のバッテリーを選ぶときは、形式を見て愛車にあったサイズにすることも重要ですが、ほかにも次のポイントを見ておくとよいでしょう。

(1) メーカー

車のバッテリーを選ぶ際の重要なポイントの一つがメーカーです。各メーカーごとの特徴を把握しておくことで、より自分の車や使用状況に適したバッテリーが選べるようになります。

なかでも「GSユアサ」は、車のバッテリーの定番メーカーです。国内外の車メーカーとの長年にわたるパートナーシップを通じて、信頼性が認知されています。高品質な素材を使用し、生産工程においても厳密な品質管理を行っているため、性能や耐久性に優れています。

「Panasonic(パナソニック)」は、エコカー向けのバッテリーに強みを持っており、電気自動車やハイブリッド車などの特性に合わせた高性能なバッテリーを提供しています。

また、「AQUA DREAM(アクアドリーム)」は、コストパフォーマンスに優れたバッテリーを提供しており、予算が限られている人におすすめです。

さらに、「BOSCH(ボッシュ)」「VARTA(ファルタ)」は、ドイツ発祥の自動車バッテリーメーカーで、世界中で広く使われています。特に長距離を頻繁に運転する人や、車を長く使いたい人に適しています。

こうした各メーカーの特性を理解し、自身の運転スタイルや車の特性、予算などを考慮した上で選ぶことが大切です。

メーカー 特性 対象者
GSユアサ 高品質な素材使用、厳密な品質管理で信頼性がある。性能や耐久性も優れている 初めて車のバッテリーを選ぶ人
Panasonic(パナソニック) エコカー向けのバッテリーに強み。電気自動車やハイブリッド車などの特性に合わせた高性能なバッテリー提供 エコカーを運転している人
AQUA DREAM(アクアドリーム) コストパフォーマンスに優れたバッテリーを提供 予算が限られている人
BOSCH(ボッシュ)
VARTA(ファルタ)
ドイツ発祥の自動車バッテリーメーカーで、世界中で広く使われている 長距離を頻繁に運転する人や車を長く使いたい人

(2)価格

車用バッテリーの価格は、その形式やメーカー、性能により異なります。一般的に、通常車用のバッテリーでは5,000円から15,000円、ハイブリッド車やアイドリングストップ車用では10,000円から30,000円程度が相場となっています。

ただし、車のバッテリーは高ければ良いというわけではありません。ものによっては、寿命が短かったり、急な故障が多かったりする場合もあります。そのため、価格だけでなくレビューや評判も確認し、価格と品質のバランスを見極めることが大切です。

(3) 保証期間

車のバッテリーを選ぶ際には、保証期間も重要なポイントとなります。保証期間は、品質を保証する期間のことを指し、異常があった場合に無料で交換や修理が行われます。

各メーカーで保証期間は異なりますが、新品バッテリーの場合、保証期間が購入日から1~3年間が一般的です。

なお、保証期間があっても、使用上の注意を守らなければ無効となることもあるため、注意しましょう。

3. 自分で車のバッテリーを交換するときに必要な工具と手順

自分で車のバッテリーを交換するときに必要な工具や手順を紹介します。

(1) 必要な工具

車のバッテリー交換に必要な基本的な工具は、以下の通りです。

1. スパナ:プラス端子とマイナス端子を取り外す際に使用します。車種によっては、サイズが異なるため注意が必要です
2. バッテリーキャリー:重いバッテリーを安全に持ち運ぶために用います。特に大型車のバッテリーは重量があるため、用意しておくと便利です
3. 保護グローブとメガネ:安全のため、作業時は必ず手袋と保護メガネを着用しましょう。バッテリーからの酸や、飛び散る可能性のある金属片から身を守ります

車のバッテリー交換は、比較的シンプルな作業です。しかし、安全に作業を行うためにも適切な工具の使用は欠かせません。

(2) 車のバッテリーの交換手順

車のバッテリーの交換手順は、以下のとおりです。なお、バッテリーを外すと、時計やオーディオのメモリーが初期化されてしまう場合があるため、事前に控えるなどをしておきましょう。

1. 新しいバッテリーをフルチャージしておく
2. 車のエンジンを停止させる
3. バッテリーのマイナス端子(黒の方)を外す
4. プラス端子(赤の方)を外す
5. バッテリーを固定しているホルダーを外す
6. バッテリーをゆっくりと持ち上げて取り出す
7. 逆の手順で新しいバッテリーを取り付ける

特に気をつけなければいけないのは、端子を取り外す順番です。ショートの危険を避けるため、必ずマイナス端子から先に外してください。

また、取り付け後はエンジンをかけ、バッテリーが正しく機能しているか確認することが大切です。

4. 車のバッテリー交換でお困りのときはグーネットピットにお問い合わせください

車のバッテリーには、さまざまな形式がありますが、見方を把握しておくと正しいサイズを選べるようになります。

愛車により適したバッテリーを購入するときの参考となれば幸いです。

もし車のバッテリー交換でお困りごとがありましたら、グーネットピットにお問い合わせください。バッテリーの種類や交換に熟知した専門のスタッフが、的確なアドバイスやサポートをいたします。

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グーネットピット編集部

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