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更新日:2023.09.12 / 掲載日:2023.09.12

バッテリーターミナルとは?役割や選び方、おすすめ製品、取り付け方を紹介

車のバッテリーに蓄えられた電力をエンジンや各種電装品に送るためには、バッテリーとケーブルを接続する必要がありますが、これらはそのままつなぐことができません。

そこで用いられているのが、バッテリーターミナルという部品です。

この記事では、バッテリーターミナルの選び方やおすすめメーカーを紹介します。取り付け方や長持ちさせるポイントも解説しますので、バッテリーターミナルの基本を知る参考としてください。

1. バッテリーターミナルとは

バッテリーターミナルは、車のバッテリーの「+」と「-」についたポールという端子に装着する部品です。主な役割として、次の2つが挙げられます。

1.電力伝達:「車のバッテリー」と「車に電力を送るためのケーブル」をつなぎ、バッテリーから発生する電力をエンジン、ライト、エアコンなどの電装品へと適切に伝える
2.電力供給安定化:車両の動作中に生じる振動などからバッテリー接続部を保護し、電力供給を安定化させる

一方、バッテリーターミナルが劣化すると電気抵抗が上がるため、バッテリー自体の劣化が早まる可能性があります。

2. バッテリーターミナルの選び方

バッテリーターミナルを選ぶときは、次のポイントを基準とするとよいでしょう。

1.自分の車に合った種類か
2.ポールサイズに合っているか
3.材質は真鍮・鉛・亜鉛合金のどれか
4.扱いやすいか
5.どんな評価がされているか

(1) 自分の車に合った種類か

バッテリーターミナルには主に「ボルト式」「クランプ式」「蝶ネジ式」の3種類が存在します。

1.ボルト式:バッテリーにつなくケーブルの先端に、丸型端子などが取り付けられている車種に適したタイプ
2.クランプ式:バッテリーケーブルをクランプで固定するタイプ。振動が多い環境での使用に適している
3.蝶ネジ式:ボルト式に非常に似ているが、ボルト部分が蝶ネジになっており工具なしで取り外しが可能。車に乗る機会が少なく、取り外しが多い人に適している

それぞれ特性が異なるため、自分の車の状況や用途に応じて適切なターミナルを選ぶことが重要です。

(2) ポールサイズに合っているか

バッテリーターミナルは、バッテリーの「+」と「-」についたポールと呼ばれる端子に接続するものですが、そのポールの太さはバッテリーサイズによって変わります。

そのため、バッテリーターミナルを選ぶときは、自分の車のバッテリーサイズを確認しなければいけません。これは車の取扱説明書を見るか、メーカーのウェブサイトなどで調べることができます。

特に見るべきはバッテリーの形式番号内のうち、サイズを示すアルファベットです。例えば、

1.通常車・充電制御車用バッテリーなら最初のアルファベット
→「55B20L」なら「B」
2.アイドリングストップ車用バッテリーなら最初のアルファベット
→「M-42」なら「M」

を見ます。

バッテリーのサイズを示すアルファベットがわかったら、それに適合するバッテリーターミナルのサイズを下表を参考に選べばOKです。

【通常車・充電制御車用バッテリー】

サイズ適合するバッテリーターミナル
B小ポール[S](Bタイプ端子)用
C大ポール[L](Dタイプ端子)用
D
E
F
G
H

【アイドリングストップ車用バッテリー】

サイズ適合するバッテリーターミナル
J小ポール[S](Bタイプ端子)用
K
M
N
P大ポール[L](Dタイプ端子)用
Q
S
T
U
V
W
X
H

ただし、この表を覚える必要はなく、基本的には商品のパッケージやオンラインショップの商品情報に、「適合するバッテリーサイズ」などと記載されています。そこで自分の車のバッテリーサイズと一致するか見ることで、適切なターミナルを選べます。

(3) 材質は真鍮・鉛・亜鉛合金のどれか

バッテリーターミナルの材質は、真鍮、鉛、亜鉛合金が一般的です。耐久性で選ぶのであれば真鍮、価格で選ぶなら鉛がよいでしょう。亜鉛合金は、耐久性・価格ともに、真鍮と鉛の中間にあたります。

(4) 使いやすいか

バッテリーターミナルは、使用時の手間や安全性も重要な選び方の要素です。

特に、取り付けや取り外しがしやすいかは、重要なポイントとなります。バッテリーターミナルのなかには、工具を不要とするものもあり、初めて交換する場合はそちらを検討することをおすすめします。

(5) どんな評価がされているか

バッテリーターミナル選びにおいて、商品の評判を見ることも重要です。

評判を見るときは、ユーザーのレビューや口コミを参考にするとよいでしょう。ただし、個々の評価には主観的な意見も含まれるため、多くの意見を見て、総合的に判断することが大切です。

3. おすすめのバッテリーターミナル2選

バッテリーターミナルは、さまざまなメーカーから販売されていますが、基本的には車のメーカーと同じものを選ぶとよいでしょう(トヨタならトヨタのバッテリーターミナル)。

もしそれ以外の製品を検討していたら、下記がおすすめです。

(1) エーモン:バッテリーターミナル

出典:バッテリーターミナル 8851丨エーモン

取り付けが容易なバッテリーターミナルです。クランプ式・ボルト式・蝶ネジ式の3種類があり、それぞれ「Bサイズ」のバッテリーに適合するものと、「C・D・E・F・G・Hサイズ」のバッテリーに適合するものが展開されています。

メーカー型番種類対応バッテリーサイズ素材
エーモン8851クランプ式B亜鉛合金
8852C・D・E・F・G・H
8853蝶ネジ式B
8854C・D・E・F・G・H
8855ボルト式B
8856C・D・E・F・G・H

(2) Garage.com:バッテリーカット ターミナル

出典:バッテリーカット ターミナル W020丨Amazon

バッテリーのON/OFFを簡単に切り替えられるダイヤルがついたバッテリーターミナルです。長時間乗らなかったときに起きがちなバッテリー上がりを簡単に防げます。ボルト式で、それぞれ「Bサイズ」のバッテリーに適合するものと、「C・D・E・F・G・Hサイズ」のバッテリーに適合するものがあります。

メーカー型番種類対応バッテリーサイズ素材
Garage.com
W020ボルト式B真鍮
N067C・D・E・F・G・H

4. バッテリーターミナルの取り付け手順

バッテリーターミナルの取り付けは専門的な知識がなくとも可能です。

1.車のエンジンを止める
2.元々ついているバッテリーターミナルを外す。マイナス側から先に外し、ショートの危険を避ける
3.バッテリーターミナルをプラス側から取り付け、次にマイナス側を取り付ける
4.しっかりと固定して、動かないことを確認する

注意点としては、バッテリーターミナルを外す際や取り付ける際に必ず手袋をはめて取り組むようにしましょう。バッテリー酸が皮膚に触れるとやけどの原因となるためです。

また、それぞれの車種やバッテリーターミナルの種類により手順は変わる可能性があります。

5. バッテリーターミナルを長持ちさせるポイント

バッテリーターミナルの寿命を延ばすためには、主に3つのポイントがあります。

1つ目は定期的な清掃です。ターミナルには時折汚れやサビが付着します。これらは電気伝導性を低下させるため、定期的にソフトブラシなどで清掃しましょう。

2つ目は締め付け具合の確認です。ターミナルが緩いと接触不良を引き起こします。一方、締め過ぎもターミナルの破損につながります。適度な締め付け具合を保つことが大切です。

3つ目は防錆対策です。ターミナルカバーをつけるなどして、水がかからないようにするとよいでしょう。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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