車検・点検・メンテナンス
更新日:2026.07.14 / 掲載日:2026.07.14
セレナのブレーキが気になる!キーキー音・違和感・ランプ消えない原因と修理費用を解説

「ブレーキを踏むとキーキー音がする」「なんとなく踏み感が柔らかくなった気がする」「ブレーキランプが点いたまま消えない」——ブレーキに関する不安や疑問は、グーネットピットへの入庫の中でも特に「放置しないでほしい」と整備士が口を揃えるカテゴリです。
この記事では、セレナ(C26/C27)に多いブレーキトラブルの症状別の原因と、グーネットピット加盟店での実際の修理事例を解説します。
経歴:自動車整備アドバイザー歴 8年
資格:二級自動車整備士
コメント:「ブレーキの異音は放置しないでください。パッドが減りきるとローターまで削れて修理費が一気に増えます。早めに相談していただければ、清掃・グリスアップで解消できるケースも多いです。」
この記事はこんな方に向けて書いています
ブレーキに不安を感じている方
・ブレーキを踏むとキーキー・シューという音がする
・ブレーキの効きが甘くなった・踏み込んだときに違和感がある
・走行中に引きずり感・片側に引っ張られる感じがある
費用・交換時期を確認したい方
・セレナのブレーキパッドの交換時期の目安を知りたい
・ディーラーとグーネットピットで費用がどれくらい違うか確認したい
ブレーキランプの不具合がある方
ブレーキランプが消えない・反応しない
まず確認:症状で原因を絞り込む
セレナのブレーキ不良は症状によって原因が異なります。まずは以下の表を参考に愛車の状態を確認してください。
| 症状 | 主な原因 | 緊急度 | 対処の目安 |
|---|---|---|---|
| 踏むとキーキー・シュー | ・ブレーキパッド摩耗 ・ローターの錆 | 中〜高 | 早めに点検・交換 |
| 残量があるのに鳴く (スポーツ系のパッド以外) | ・パッド材質 ・シムのグリス切れ ・ローター偏摩耗 | 中 | 清掃・グリスアップで解消できることが多い |
| 効きが甘い・踏み込みが深い | ・パッド摩耗 ・フルード劣化・エア混入 ・ABS系トラブル | 高 | 早急に診断を |
| 走行中に引きずり感 | ・キャリパーピストン固着(ブレーキ引きずり) ・ブレーキホースの変形などによる詰まり | 高 | 早急にキャリパー点検 |
| ブレーキランプが消えない | ブレーキスイッチ(当たりゴム)劣化 | 高(バッテリー上がりに直結) | すぐに整備工場へ |
【症状別】セレナのブレーキ不良の詳しい解説
セレナのブレーキ不良は、ブレーキパッドの摩擦によるキーキー音や、ブレーキパッドの残量があるのに音が鳴る場合などさまざまです。症状別に詳しくみていきましょう。
① ブレーキパッドの摩耗(最多)
ブレーキを踏むたびに「キーキー」という音がする場合、ブレーキパッドのウエアインジケーター(残量警告のための金属片)がローターに接触している可能性が高いです。
セレナのブレーキパッド基準値(C27リア)
・純正新品の厚さ:8.5mm
・摩耗の使用限度:2.0mm
・交換推奨ライン:残量3mm以下
残量3mm以下になったら交換が推奨されています。残量2mm以下(使用限度)まで使い続けると、ウエアインジケーターがローターを削って段付き摩耗が発生し、ローターも交換が必要になるため、費用が大幅に増えます。
② 残量があるのに鳴く場合
パッドの残量が十分あっても鳴くことがあります。原因として多いのは以下の通りです。
・パッドとローターの当たり面のズレ:ローターに溝ができるとブレーキパッドが均一に当たらなくなり振動・音が発生します
・シムのグリス切れ:パッドを固定するシムのグリスが切れると鳴きが発生します
・パッドの材質:純正品でもメーカー・グレードによって鳴きやすい素材があります
整備工場では「面取り(パッドの角を研磨)」「グリスアップ」「鳴き止め剤の塗布」「ローター研磨」などで対応します。「ブレーキを換えたばかりなのにまた鳴く」という場合も、原因によって対処が変わりますので、まず相談することをおすすめします。
③ ブレーキの効きが甘い・踏み込みが深い
以前よりブレーキの踏み込みが深くなった・効きが甘くなったと感じる場合は以下が原因と考えられます。
・パッドの摩耗:残量が少なくなるほど踏み込みが深くなります
・ブレーキフルードの劣化:フルードは吸湿性があり、水分が混入すると沸点が下がって「ベーパーロック現象」(ブレーキが効かなくなる)のリスクが上がります。2年または2万kmごとの交換が推奨されています
・エアの混入:フルードの劣化や配管の損傷によりエアが混入すると、ブレーキが効きにくくなります
④ ブレーキ引きずり
走行中(ブレーキを踏んでいない状態)でも制動力がかかっている感覚や片側に引っ張られる感覚がある場合、キャリパーピストンの固着(ブレーキ引きずり)が疑われます。放置するとパッド・ローターが急速に摩耗し、燃費悪化・走行不能につながることがあります。早急にキャリパーの点検・オーバーホールが必要です。
⑤ ブレーキランプが消えない
セレナでもブレーキペダルスイッチの「当たりゴム(樹脂カバー)」が劣化・割れることでブレーキランプが消えない状態になるケースが報告されています。部品は安価で交換作業も短時間で完了しますが、放置するとバッテリー上がりやエンジン始動不能につながります。気付いたらすぐに整備工場へご相談ください。
セレナのブレーキの点検・交換サイクルの目安
セレナのブレーキ関連部品には、ブレーキパッドやブレーキフルードなどがあります。この章では、それぞれの交換目安や使用限度、交換のタイミングを解説します。
ブレーキパッド
・交換推奨ライン:残量3mm以下
・使用限度:2.0mm(これ以上使うとローターへのダメージが発生)
・走行距離目安:3万〜5万km程度(走行パターンにより大きく変動)
ブレーキフルード
・2年または2万kmごとの交換が推奨
・劣化したフルードは沸点が下がり、沸騰しやすくなる。沸騰したフルード内に気泡が発生し、ブレーキが効かなくなる「ペーパーロック」のリスクが上がる
ブレーキ点検のタイミング
・車検・法定点検のタイミング
・「キーキー音が出た」「効きが甘くなった」と感じたら、すぐに点検を依頼
セレナのブレーキに関するグーネットピット 診断・修理実績
グーネットピット加盟店が実際に対応したセレナのブレーキ修理事例をご紹介します。
事例1:ブレーキからキーキー→走行中もグーン音→ハブベアリング交換・ブレーキ清掃(セレナ H24年式・走行84,600km)
入庫時の状態:「ブレーキを踏んだらABSランプが点灯して前のほうから異音もしている」との理由で入庫。リフトに載せてタイヤを回転させると前からグーンという唸り音。ハブベアリングからの異音と判明。ブレーキパッドも摩耗していたため清掃・グリスアップを同時実施。
施工内容:ホイールハブASSY交換。ブレーキパッドの摺動部とシムの間にグリスを塗布して組み付け。スライドピンの清掃とグリス塗布。ブレーキテスターで制動力の計測・確認を行い作業完了。
事例2:ブレーキを踏むとキーキー→パッド+ローター前後交換
入庫時の状態:ブレーキ異音症状で入庫。「国産車にしては珍しいキーキー鳴き」とのこと。前後ブレーキを点検。
施工内容:前後ブレーキパッドとディスクローターをセットで交換。社外品(ディクセル製)を使用。後から前の順に作業し、交換後のテストドライブで異音の解消を確認して納車。
事例3:リアブレーキからキーキー音→C26 法定点検→パッド交換+フルード交換(セレナC26前期型)
入庫時の状態:半年くらい前よりリアタイヤ付近からキーキーとブレーキ鳴きがする。法定点検と合わせて入庫。前後タイヤを外してブレーキ関連パーツをチェック。フロントパッドは約半分の摩耗。リアパッドも摩耗していた。
施工内容:前後ブレーキパッドを新品に交換。ブレーキオイル(フルード)の交換とエアー抜き(ポンピング)作業を実施。タイヤ溝の残量・亀裂の確認とタイヤローテーションも実施。
事例4:ブレーキ残量3mm→リアパッド交換
入庫時の状態:ブレーキを踏んだときにキーキーと音がしていた。ブレーキパッドを確認すると残量3mm。
施工内容:リアタイヤを外してブレーキパッドをPITWORK(日産純正・異音が出にくい素材に変更された品番)に交換。作業完了。セレナの純正新品の厚さ8.5mm、摩耗限度2.0mmに対して残量3mmは交換の目安を下回っていた。
事例5:ブレーキ鳴き→パッド残量あり→ローター研磨・鳴き止め剤で対応
入庫時の状態:新車時から後輪ブレーキが「キー」とブレーキ鳴きを起こすとのこと。ディーラーでパッドを純正品に交換してもらったが改善しなかった。残量は前後ともに6mm強あり。後輪ローターが若干偏摩耗。
施工内容:残量が十分あるため交換ではなく、鳴き止め剤の塗布とローター研磨を提案。鳴き止め剤塗布の方針でお客様と合意し施工。作業後の走行テストでブレーキの鳴きを起こさない状態を確認。
セレナのブレーキ修理の費用目安
セレナのブレーキ修理に関する費用目安をまとめています。ただし、車両の状態・使用部品・店舗によって変動します。
| 修理・作業内容 | 費用目安 |
|---|---|
| 故障診断・ブレーキ点検 | 無料〜3,000円 |
| ブレーキパッド交換(前後・工賃込み) | 約1万〜3万5,000円 |
| ブレーキパッド(C27フロント・純正品代のみ) | 約1万3,000円前後 |
| ブレーキ清掃・グリスアップ・面取り | 約3,000〜1万円 |
| ブレーキパッド+ローター前後交換(工賃込み) | 約4万〜8万円 |
| ブレーキフルード交換 | 約5,000〜約1万5,000円 |
| キャリパーオーバーホール(引きずりの場合) | 約2万〜5万円 |
セレナのブレーキに関するよくある質問
ブレーキパッドはどのくらいで交換しますか?
残量3mm以下が交換の推奨ラインです。セレナの純正パッドは新品8.5mm・使用限度2.0mmが基準です。3mm以下になったら次の車検まで持たない可能性があります。
ブレーキを替えたばかりなのにまだ鳴くのはなぜですか?
パッドを交換しても鳴きが再発する場合、ローターの偏摩耗や素材との相性の問題が考えられます。面取り・鳴き止め剤・ローター研磨など別のアプローチをご提案できる場合があります。
持ち込みパーツでブレーキパッドは交換できますか?
グーネットピット加盟店の多くで持ち込みパーツでの対応が可能です。ただし部品の適合確認と、作業後の動作確認(テストドライブ・ブレーキテスター)まで依頼できる整備工場を選ぶことをおすすめします。
ブレーキフルードは車検のときに交換してもらえますか?
車検時に劣化チェックを行い、必要に応じて交換を提案してもらえます。ただしフルードは「見た目で劣化が分かりにくい」ため、2年ごとを目安に積極的に交換することをおすすめします。
まとめ
セレナのブレーキトラブルは、症状によって原因と対処法が異なります。「キーキー音」はブレーキパッドの摩耗が多く、残量3mm以下になったら早めの交換をおすすめします。「効きが甘い」「引きずり感がある」といった症状は、フルード劣化やキャリパー固着など安全に直結するトラブルの可能性があります。グーネットピット加盟店なら、無料〜3,000円程度で点検・診断が可能です。症状が気になったら、まずお近くの整備工場へご相談ください。
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※2026年07月14日時点のデータです