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法定点検にてお預かり致しました！



新車時から後輪ブレーキが「キー」とブレーキ鳴きを起こすとの事でした。
ディーラーさんがディスクローターに異常は見られないので、ブレーキパットを純正品でに交換してもらったが改善しないそうです。
冬場になりやすいそうですが、お預かり時雨が降っていた為か、後輪からブレーキ鳴きを確認出来ました。



分解してみると、ブレーキパットは前後6mm強あり、ローターは後輪がやや偏摩耗している状態でした。
ブレーキパットは前後共ニッサンの刻印がされていますが、前輪は日立製、後輪は曙製の様です。



お客様から、前後共ブレーキパットを交換して欲しいと言われましたが、交換するには残量がかなりある状態。



一先ずブレーキパットはブレーキ鳴きを起こしていない前輪と同じ日立のパットで交換し、ローター研磨をするプランと
ブレーキパットに鳴き止め剤を塗るプランをご提案。

ブレーキ鳴きはディスクローターに出来た溝がブレーキパット面を引きずり、レコードとレコードの針の関係と同じ様な
現象を起こします。しかしブレーキパットはレコードの針とアームの様な自由に動けるスペースがありません。
結果振動が起き、パットの鳴きが発生する訳です。
一般的にはパットの面取りやパットグリスを装着部分に塗布をするしか対策方法が無いのですが、
wynn’sではパット摩擦材に塗布するタイプの鳴き止め剤、ｽﾄｯﾌﾟｽｸｲｰｸが出ています。
仕組みは、グラファイトの薄いフィルムを形成する事でパットとディスクの正しい接触面を作るという物。



お客様にご提案した所、今回は鳴き止め剤を塗布する事に落ち着きました。



これ以外はエンジンオイル、フィルターの汚れがある為交換、ウォッシャー液の補充、エアコンフィルターの交換を実施。

作業後、走行テストをし、ブレーキ鳴きを起こさない状態を確認致しました。

後輪ブレーキローターです。レコード盤の様な溝が出来ています。

ローター研磨をするとこんな感じになりますが、今回は鳴き止め剤塗布にて様子を見て頂きました。

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