車検・点検・メンテナンス
更新日:2025.12.17 / 掲載日:2017.12.22
タイヤラックは自作できる?おすすめ商品8選と保管サービスも紹介

自宅でタイヤを保管する場合は、湿気や紫外線、温度変化などによる劣化に注意が必要です。こうした影響を防ぐためには、保管場所の確保やタイヤの劣化・変形を防ぐ対策が必要になります。その悩みを解決するアイテムが「タイヤラック」です。
市販のタイヤラックを使えば省スペースで効率よく収納できるうえ、タイヤの劣化防止にもつながります。一方で「価格が高い」「サイズが合わない」と感じる人には、自作という選択肢もあるでしょう。
この記事では、タイヤラックを自作する際に使える素材や注意点を解説するとともに、人気の市販商品8選や専門業者による保管サービスも紹介します。自分の環境や目的に合ったベストな方法を見つけたい人は、ぜひ参考にしてください。
1. タイヤラックがおすすめな理由
タイヤを安全に保管して劣化を防ぐには、タイヤラックを使うのが効果的です。地面に直接置いておくと湿気や紫外線の影響を受けやすく、ゴムの劣化やホイールのサビを招く恐れがあります。とくに雨水が入り込みやすい屋外や、気温の変化が激しい場所では、保管環境がタイヤの寿命を大きく左右します。
さらに、タイヤを積み重ねて保管すると、下のタイヤに負担がかかり、変形や歪みが起きるリスクもあります。こうしたトラブルを防ぐには、ラックに立てかけて通気性を確保することが重要です。
2. タイヤラックは自作できる?素材や注意点を紹介
タイヤラックは市販品を買うだけでなく、自分で作ることも可能です。材料や作り方を工夫すればコストを抑えられ、自宅の保管場所に合ったサイズで作れるというメリットもあります。ただし、十分な強度や安定感が得られないこともあり、保管環境や使い方によっては適さない場合もあるため注意が必要です。
ここでは、タイヤラックを自作するときに使える代表的な素材や、手軽に試せる代用品、そして自作時の注意点を紹介します。さらに、市販品や保管サービスとの違いも比較しながら、自分に合った保管方法を見つけましょう。
(1) 自作に使える代表的な素材
タイヤラックを自作する際に使われる素材は、木材やパイプ類が一般的です。
木材は加工しやすく、価格も手頃なため、DIY初心者でも扱いやすい素材といえます。ホームセンターで簡単に入手でき、のこぎりや電動ドライバーなどの基本的な工具があれば組み立ても可能です。ただし、屋外で使用する場合は防水や防腐処理が必要であり、劣化を防ぐためのひと手間がかかります。
一方、塩ビパイプやイレクターパイプを使った自作も人気です。これらは金具やジョイント種類が豊富で、設計の自由度が高く、木材よりも強度を出しやすいのが特徴です。とくにイレクターは専用パーツが多く、DIYに慣れている人には適した素材になります。
どの素材を選ぶかは、設置場所やタイヤのサイズ、求める強度によって変わります。見た目や作りやすさだけでなく、使用環境まで考慮して選びましょう。
(2) 100均やすのこで作るタイヤラックは使える?
すのこやワイヤーネット、ジョイントパーツなどを使って、100均アイテムでタイヤラックを自作する方法が話題になっています。材料費が安くそろえやすいため、DIY初心者でも気軽に試せるのが魅力です。
ただし、100均の素材はもともと重いものを支える目的で作られていないことが多いため、注意が必要です。たとえば、すのこは湿気で反ったり、力が加わったりすると割れることがあります。
軽自動車サイズのタイヤを室内に一時的に置く程度なら使える場面もありますが、長期間の使用や屋外の設置には不向きです。タイヤの落下や変形を招く恐れがあるため、コストだけで判断せず、安全性を最優先に検討しましょう。
(3) 自作時に気をつけたいこと|コストだけで判断しない
DIYでタイヤラックを作れば安く済むと思われがちですが、材料費や工具代、製作にかかる時間も考慮すると、必ずしもコスパがよいとは限りません。
とくに注意したいのは、耐荷重や設置場所、安全性です。タイヤ4本で約40〜60kgにもなるため、強度が不十分だと破損や事故につながる恐れがあります。屋外に設置する場合は、サビ対策や固定方法までしっかり考える必要があります。
このように、タイヤラックの自作には、作業の手間と知識も必要になります。DIYに慣れている人であれば選択肢のひとつになりますが、工具に不慣れな人や安全性を重視したい人にとっては、市販のタイヤラックや保管サービスを利用するのが安心といえるでしょう。
3. 市販のタイヤラックを選ぶポイント
タイヤラックは、製品によって構造や収納本数、耐荷重、機能が異なるため、選び方を間違えると「思ったよりタイヤが入らない」など、使いづらく感じることもあります。そこで、ここでは、購入前に確認しておきたい4つのポイントを紹介します。
(1) タイヤの置き方|縦置きか横置きかを確認
タイヤラックには大きく分けて「縦置きタイプ」と「横置きタイプ」があります。
縦置きタイプは、ホイールを付けていないタイヤにも適しており、出し入れしやすく種類も豊富です。ただし、横幅が広くなりやすいため、設置スペースに余裕が必要です。
一方、横置きタイプはタイヤを積み重ねて収納するため、幅を取らず省スペースに収まります。コンパクトさを重視する人におすすめですが、ホイールを付けていないタイヤでは変形のリスクがあるため注意しましょう。
(2) 収納本数|車の台数に合わせて選ぶ
タイヤラックの収納本数は、4本タイプと8本タイプが一般的です。夏用と冬用のタイヤを持っている人の場合、実際に保管するのはどちらか片方のセットだけです。
そのため、車が1台なら4本タイプで十分ですが、2台以上ある家庭や複数セット保管したい場合は、8本収納タイプも検討してみましょう。
(3) 耐荷重とサイズ|タイヤの種類に合わせて確認
タイヤのサイズや重さは車種によってさまざまです。ラックの耐荷重が不足しているとタイヤの変形やラックの破損の原因になるため、必ず収納予定のタイヤに対応しているかを確認してください。
あわせて、設置場所に収まるサイズかどうかも重要なチェックポイントです。設置後に「思ったより大きかった…」とならないよう、設置場所の採寸も忘れずに行いましょう。
(4) 設置環境に合った機能|屋外なら防錆・屋内なら省スペース
ラックを屋外に置く場合は、防錆加工や耐候性のある素材を選びましょう。また、風で倒れないように、しっかりした安定性も必要です。
室内や狭いスペースに設置するなら、コンパクト設計やキャスター付きなど、使いやすさを重視したタイプもおすすめです。
4. タイヤラックのおすすめ商品8選
これまで紹介した選び方のポイントを踏まえて、人気のタイヤラックを8商品ピックアップしました。ここでは特徴だけを簡潔に紹介していますので、詳細は下記の記事をご覧ください。
1.【Belca】タイヤパレット/TP-BK1T
ホイール付きタイヤを地面に直置きせず保管できるシンプルなパレット型ラック。工具不要で簡単に組み立てられます。
2.【大橋産業】タイヤドーリー/1563
横置きタイプでコンパクトに収納可能。キャスター付きで移動がラクです。屋外利用時はカバー併用が安心です。
3.【青木製作所】転がすだけで簡単収納!タイヤラック/C05L
持ち上げず転がすだけで収納できる2本用コンパクトラック。年配の人や女性にも扱いやすい設計です。
4. 【アイリスオーヤマ】タイヤラック/KTL-590
タイヤ4本を2段で収納するコンパクト設計。工具不要で組み立ても簡単です。
5.【コンポジット】伸縮タイヤラック/FIELDOOR
幅を自由に調整できる伸縮式ラック。キャスター付きで台車のように移動も可能です。
6.【ディノス】普通車用 薄型タイヤラック/900-G394-15
タイヤを分けて収納できる2台構成。狭いスペースでも柔軟に設置できます。
7.【川口工器株式会社】スロープ付きタイヤラック/レギュラータイプ
スロープ付きで転がして収納できる設計。3サイズ展開でタイヤに合わせて選べます。
8.【遠藤ワークス】タイヤラック/EX001-001
軽自動車から大型車まで対応可能な8本収納タイプ。大型キャスター付きで移動もスムーズです。
5. タイヤ保管サービスもおすすめ

タイヤの保管場所に悩んでいるなら、専門業者によるタイヤ保管サービスがおすすめです。
タイヤ保管サービスとは、夏タイヤと冬タイヤを履き替えた際に外したタイヤを、専門業者の専用倉庫で預かってくれるサービスです。「タイヤクローク」や「タイヤ預かりサービス」といった名称で提供されていることもあります。
このサービスを活用すれば、自宅で保管するよりもタイヤの劣化を防ぎやすく、盗難リスクも軽減できます。具体的なメリットは次のとおりです。
1. 自宅の保管スペースがいらない
2. タイヤの劣化を防げる
3. 専門スタッフが管理してくれる
4. 盗難防止になる
さらに、料金の相場やサービス内容、申込みの流れなどを知りたい人は、以下の記事もあわせてご覧ください。
6. タイヤに関するご相談はグーネットピットにお任せください
タイヤの劣化を防ぎ、限られたスペースを有効活用するためにも、タイヤラックはとても便利なアイテムです。ただし、タイヤラックの自作はコストを抑えられる反面、強度や安定性に注意して作る必要があります。
一方、市販のタイヤラックは機能やサイズの種類が豊富で、選び方のポイントを押さえれば長期保管にも安心して使えます。さらに、保管場所や管理に悩む人には、専門業者によるタイヤ保管サービスの活用もおすすめです。
自分に合った保管方法を選べば、タイヤの性能を長く維持できます。自分に合った収納スタイルを見つけ、快適で安心なカーライフを楽しみましょう。

