車検・点検・メンテナンス
更新日:2026.04.17 / 掲載日:2018.08.29
車検前にガソリンは入れる?必要なガソリン量や消費する理由を解説

愛車を車検に出す際のガソリン量について「満タンにして預けるべき?」「少ないほうがいいの?」と迷ったことがある人もいるのではないでしょうか。車検時には適切な量を給油しておくことで、検査をスムーズに進められます。この記事では、車検時にガソリンを入れておくべき理由や車検でガソリンを消費する検査項目、代車を利用する際の注意点を解説します。
1.車検時にガソリンを入れておくべき理由

車検を依頼する際、ガソリンは余裕を持って入れておくのがマナーであり、スムーズな検査に不可欠です。
例えば、自社に検査ラインがない「認証工場」で車検を行う場合、数km〜十数km離れた運輸支局まで走行しなければなりません。また、検査時のエンジン稼働や整備の際の試運転などでもガソリンを消費します。
もし検査中にガス欠を起こすと、検査が中断されるだけでなく、円滑な検査の妨げとなります。以上の理由から車検時にガソリンを入れておくことが重要です。
2.車検時に必要なガソリン量
車検時に必要なガソリン量は、依頼する業者の設備状況によって異なります。自社で車検ラインを持たない「認証工場」に依頼する場合、運輸支局まで往復走行するため、40Lほどガソリン量があれば安心です。
一方、自社で検査を完結できる「指定工場(民間車検場)」であれば公道走行が不要なため、ガソリン量は10Lほどあれば十分です。
3.車検でガソリンはどのくらい消費する?具体的な検査項目
車検で消費するガソリン量は、依頼する工場の種類や点検内容によって異なりますが、一般的には「数L〜5L程度」が目安です。
(1)車検場までの往復で消費される
「認証工場」の場合は、車検を通すために数kmから十数km離れた運輸支局まで走行する必要があります。特に近隣に車検場がない地域では、運輸支局の往復だけで長い距離を走行するため、「預けたときより燃料が減っている」と感じるでしょう。
一方で、自社に検査ラインを持つ指定工場の場合、すべての検査を施設内で完結できるため、ガソリンの消費は最小限に抑えられます。
外部への移動が発生せず、基本的には検査ラインでの稼働や整備の際の試運転のみで済むため、燃料が大きく目減りすることはほとんどありません。
(2)検査時の走行で使用する
車検の検査ラインでは、実際に車を走行させて安全性を確認する項目があります。
主な検査項目と消費の理由は以下の通りです。
| 検査項目 | ガソリンを消費する理由 |
|---|---|
| スピードメーター検査 | 規定速度まで加速し、誤差を測定する |
| サイドスリップ検査 | 前輪の横滑り量を測るため、低速で走行させる |
| ブレーキ検査 | 制動力を測る際、タイヤを回転させた状態で負荷をかける |
| 排ガス検査 | エンジンをかけた状態で停止させたまま検査棒を排ガスに入れて測定する |
| マフラー音の測定検査 | エンジンをかけた状態で音量の計測を行う |
特に排ガス検査やマフラー音の測定検査は回転数を上げるため、ガソリンを消費しやすいのが特徴です。
これらの検査は、エンジンをかけた状態で負荷をかけるため、アイドリング以上の燃料が必要です。
(3)整備確認の試運転で減少する
車検では検査前に、走行中に不具合がないかを確認するための試運転が行われます。走行距離は数km程度で完了することがほとんどです。
試運転の主な目的は以下の通りです。
・加速時の挙動に異常がないかチェックする
・走行中にエラーコードが出ないかを確認する
・ハンドルセンターを確認・調整する
ハンドルセンターの調整は、足回りの部品を交換した際、ハンドルを真っ直ぐに保持しても車が左右に流れないかを確認する検査です。
このように、プロの目による入念な走行確認は、車検後の安全を担保するために欠かせない工程です。検査のために必要なガソリン消費であると理解しておきましょう。
4.車検でガソリンが極端に減っていた場合の対応
車検から戻った愛車のガソリンが想定以上に減っていた場合は、預け時と返却時の走行距離の差をチェックしましょう。多くの整備工場では、入庫時のトラブル防止のためにガソリン残量を記録していますが、自分で数値を把握しておくことも大切です。
また、ガソリンが減る背景には、単なる移動以外に整備上のやむを得ない理由があります。
例えば、ディーゼルエンジン車などは、エンジンを高回転まで上げて負荷をかける作業を繰り返すことがあり、通常より燃料を消費します。また、燃料ポンプを交換する際は、作業のために一度燃料を抜く必要があります。抜き取った燃料は作業後に戻されますが、構造上どうしても全量を戻しきれず、わずかに目減りしてしまうケースも珍しくありません。
これらに加え、認証工場であれば運輸支局までの往復距離も影響します。もしガソリンの残量が大幅に減っていると感じたら、まずは業者へ理由を尋ねてみましょう。
5.車検時のガソリン消費を抑えるための対処法
車検時のガソリン消費を最小限に抑え、想定外の燃料減少を防ぐために、以下の3つの対処法を実践しましょう。
(1)指定工場に車検を依頼する
指定工場は自社内に検査ラインを完備しており、その場で車検を完了できるため、外部への移動が発生しません。そのため、ガソリンの消費を抑えたい場合は、指定工場に依頼するのが効果的です。
移動による燃料の目減りや、走行距離の増加が気になる人は、事前に依頼先が指定工場であるかを確認しておきましょう。
(2)トリップメーターをゼロにする

車検前には、トリップメーターを「0」にリセットしておくことで、ガソリン消費量を確認できます。
走行距離が明確になることで、車検場への往復や試運転で、実際に何km走行したかが一目でわかります。また減少したガソリン量と走行距離を照らし合わせ、異常がないかも判断できるでしょう。
(3)実績と評判の良い業者に依頼する
ガソリンの減少トラブルを避けるには、信頼できる業者選びが不可欠です。実績豊富な業者であれば、無駄な走行を抑えるだけでなく、万が一大幅にガソリンが減る理由がある場合、事前に説明してくれます。
過度な不安を抱えずに済むよう、地域で長く愛されている店舗や、レビュー評価の高い業者を選ぶことが、納得感のある車検への近道です。
グーネットピットでは、レビュー評価の高い近くの整備工場を簡単に検索できます。
6.車検時に代車を利用した際の注意点
車検中に代車を借りた場合、ガソリンは満タンで返すのが基本的なマナーです。ただし業者や契約内容によって、ルールが異なる場合があります。
例えば、一般的には「満タンで借りて満タンで返す」のが通例ですが、中には「走行距離に応じた精算」や「一定距離内なら補充不要」としている業者もあります。
また満タンの定義も人によって異なります。給油口ギリギリまでか、自動停止するまでか、など、まれに業者との間で認識のズレが生じることもあるでしょう。
トラブルを防ぐためにも、借りる際にガソリン計がフルになっているか、などスタッフと一緒に確認しましょう。また、使い始めから返却までの走行距離をトリップメーターで記録しておくと良いでしょう。万が一「使った量と給油量が合わない」といった疑問が出た際に役立ちます。
代車を利用する際は、依頼する業者と事前にルールを確認し、スムーズな返却を心がけましょう。
7.車検時のガソリンに関するよくある質問
(1)車検が終わったのにガソリンが減っているのはなぜですか?
車検後に燃料が減っている主な理由は、検査や整備の工程で実際に車を動かしたり、エンジンを稼働させたりする必要があるためです。
(2)車検のときはガソリンを入れた方がいいですか?
車検前には余裕を持ってガソリンを入れておきましょう。燃料が極端に少ない状態で預けると、検査や整備に支障をきたす恐れがあります。
(3)車検に出すとガソリンはどれくらい減りますか?
車検で消費されるガソリン量は、一般的に「数L〜5L程度」が目安です。ただし、この量は一律ではなく、依頼する業者の設備環境(指定工場か認証工場か)によって変動します。
8.車検の相談はグーネットピットをご活用ください
車検時に車を預けるときは、10〜40Lほどガソリンを入れておくと安心です。車検時には、検査走行や車検場までの往復など、さまざまな工程でガソリンを消費するためです。
車検前にはトリップメーターをゼロにしたり、評判の良い業者に依頼したりするなど、ガソリン消費への不安を解消しておきましょう。
車検に関する疑問があるなら、グーネットピットをご活用ください。グーネットピットでは、全国の整備工場やカーショップの中から、レビュー評価の高い業者を簡単に検索できます。ぜひ車検を安心して任せられる近くの整備工場をみつけてみてはいかがでしょうか。