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車検・点検・メンテナンス
更新日:2023.04.26 / 掲載日:2023.04.26

車検証の再発行について解説!リスクや手続き、費用などを紹介

1.はじめに

「車検証が見当たらない…」

そんなときは、すぐに再発行の手続きを行う必要があります。

車検証がない状態での運転は違法となり、罰金などのリスクがあります。

この記事では、車検証を無くしたり、破損した人のために、再発行の手続きについて解説していきます。

2.車検証を紛失したまま運転するのは「違法」

車検証は、車がきちんと整備を受けていることを証明する書類です。

道路運送車両法という法律で、すべての車は安全基準の検査を受け、車検証の交付を受ける義務があります(道路運送車両法58条)。

また、「車検証は必ず車に備え付けておく必要がある(同66条)」とも決められており、車検証を紛失したまま運転するのは法律違反にあたります。

(1)発覚すると50万円の罰金

車検証を不携帯の状態で当該車両を運転した場合、道路運送車両法違反により50万円以下の罰金が科せられる可能性があります。

スピード違反などの交通違反をした際、警察に車検証の提示を求められます。このときに車検証を見せることができないと、交通違反に加えて、車検証不携帯の罰金がかかる場合があります。

車検証の不携帯は交通違反にあたらないため違反点数は追加されませんが、追加の罰金がかかってしまいます。

また、車検証のコピーや写真などは証明として認められません。原本を見せないと違反となりますので注意しましょう。

(2)車検による手続きも不可能に

また、車検証は以下の通り、車に関するさまざまな手続きに必要となります。

・車検の更新
・住所や車の保管場所(駐車場)の変更
・名義変更
・車の譲渡や売却、廃車の手続き

そのため、車検証を紛失した場合、まず車検を受けることができません。

そのまま車検切れとなった状態で運転した場合は道路交通法違反となり、30日間の免停処分のほか、違反点数6点、6カ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科されます(初回かつ自賠責保険に加入している場合)。

さらに、住所や車の保管場所(駐車場)の変更、所有者変更の手続きもできません。住所変更後は15日以内に車検証の住所変更をする必要があり、違反すると50万円以下の罰金となります。

加えて、名義変更や廃車の手続きもできないため、車を譲ったり廃車にしたり、といったこともできなくなってしまいます。

(3)「車検証の電子化」後も原本は必須

2023年1月より車検証の電子化が進められ、ICチップつきの電子車検証への更新が進んでいます。

スマートフォンなどのアプリから車検証のチップを読み取ることで、車検証の更新手続きなどをオンライン上で完結できるといったメリットがあります。

ですが、これらのアプリの利用には車検証の原本が必須。いずれにせよ、破損・紛失した場合等は再発行の手続きが必要となります。

3.車検証の再発行の流れと必要書類

車検証を再発行する方法として、自分で頼む方法と、代行依頼をする方法とがあります。

それぞれの流れや必要書類、費用などについて紹介していきます。

(1)自分で申請する場合の流れ

自分で申請を行う場合は、各窓口に直接行って申請する必要があります。
この際、普通自動車と軽自動車とで、必要な書類や申請の窓口が異なりますので、注意するようにしてください。

①普通自動車の場合の流れと必要書類

普通自動車の場合は、使用の本拠の位置(現住所)を管轄する運輸支局、または自動車検査登録事務所が受付窓口となります。

国土交通省が運営する以下のポータルサイトから、お近くの運輸支局が検索できますので、こちらを参考にするとよいでしょう。

全国運輸支局等一覧(自動車検査登録総合ポータルサイト)
・ヘルプデスク:050-5540-2000(平日の8:30~17:00。年末年始は除く)

また、再発行の申請時に必要な書類は以下となります。

書類名記載する内容など
※申請書申請人の名前や、申請する理由などを記載。また、無くした車検証が見つかった場合は返納するという内容も書く
※手数料納付書手数料分の印紙を貼って提出
※本人確認書類免許証・健康保険証・住民基本台帳カード・在留カード・特別永住者証明書など
理由書(遺失等の理由を記載したもの)申請書に紛失理由が書いてある場合は提出不要 使用者の記名が必要
車検証車検証が汚れたり破れたりして使えなくなったような場合は原本が必要
委任状(代理人申請の場合)申請書に車検証の登録名と同じ名前の記載がある場合は不要

(※の書類は必須)

各書類は、運輸支局などの窓口にも置かれているほか、インターネットなどで様式書のデータをダウンロード・印刷も可能です。

申請書(第3号様式)
手数料納付書
理由書
委任状

参照:自動車検査証再交付丨関東運輸局

なお申請書(第3号様式)については機械で読み取るため、印刷する際に下記の細かいルールがある点に注意してください。

【注意点(主要な項目のみ抜粋)】
種類:「コピー用紙」「普通紙」「PPC用紙」等
大きさ:A4版(日本工業規格A列4番)であること
白色度:80%以上であること
印刷の色:黒であること
印刷方法:オフセット印刷またはレーザープリンタを推奨
その他のNG事項:コピー原稿、裏面に印字がある原稿

参照:OCR申請書の印刷等に関する注意事項丨国土交通省

また以前までは、申請には本人または代理人の認印が必要でしたが、2021年からは印鑑が不要となっています。

②軽自動車の場合の流れと必要書類

軽自動車の場合、軽自動車検査協会の事務所・支所・分室が再発行の窓口となります。下記のページから、現住所を管轄している窓口を調べることができます。

全国の事務所・支所一覧丨軽自動車検査協会

各事務所のページには、アクセス方法や混雑具合などがまとめられているため、参考にするとよいでしょう。

また、再発行の申請時に必要な書類は以下となります。

※申請書申請人の名前や、申請する理由などを記載。また、無くした車検証が見つかった場合は返納するという内容も書く
車検証車検証が汚れたり破れたりして使えなくなったような場合は原本が必要
申請依頼書本人が申請する場合は不要

(※の書類は必須)

軽自動車検査協会の規程では、再交付に必要な書類に本人確認書類の記載はありませんが、念のため免許証などを持っていくようにしましょう。

参照:軽自動車検査協会検査事務規程丨軽自動車検査協会

また各書類については事務局の窓口のほか、下記からデータをダウンロード・印刷が可能です。

申請書(軽第3号様式)
申請依頼書(様式5)

軽第3号様式の印刷については、普通自動車同様に印刷時のルールがありますので、同様に注意してください。

【注意点(主要な項目のみ抜粋)】
種類:「コピー用紙」「普通紙」「PPC用紙」など
大きさ:A4版(日本工業規格A列4番)であること
白色度:80%以上であること
印刷の色:黒であること
印刷方法:オフセット印刷またはレーザープリンタを推奨
その他のNG事項:コピー原稿、裏面に印字がある原稿

参照:OCR申請書の印刷等に関する注意事項丨国土交通省

②再発行までの期間と費用

普通自動車・軽自動車のいずれの場合も、基本的には申請日の当日受け取りとなります。窓口の混雑状況にもよりますが、おおむね30分から1時間程度で車検証を受け取れるでしょう。

また再発行の費用についても、書類の事務手数料のみとなります。

金額は軽自動車・普通自動車問わず、350円となります(2023年1月時点)。

(2)代行依頼をする場合の流れ

車検証の再発行の手続きはそれほど難しくはありませんが、受付窓口の多くが平日のみの対応となっているため、働いている人の場合はすぐ再発行をすることが難しいケースがあります。

そんな時には、お近くの整備工場やディーラー、行政書士に代行を依頼するとよいでしょう。申請料のほかに代行手数料が必要となりますが、3,000~15,000円程度が費用の相場となります。

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4.車検証が盗まれたときの対処法

車が盗難されたなど、車検証が盗難によって紛失にあった場合は、申請書の再発行理由を書く部分に、その旨を明記するようにしましょう。

再発行にあたって盗難届の受理番号などは必須ではありませんが、基本的にはあったほうが無難です。

また、再発行の手続きとは別に、盗難車の登録を一時的に停止する「一時抹消登録」という手続きが必要になります。

一時抹消登録の窓口は、車検証の再発行時の窓口と同様、

普通自動車:運輸支局
軽自動車:軽自動車検査協会の事務所

となります。

一時抹消登録をしておくことで、車両の悪用を防ぐことができます。再発行と合わせて、なるべく早く手続きを行うようにしましょう。

5.車検証の再発行に関するQ&A

Q:旅先で車検証を無くした場合は?

A:車検証の再発行ができるのは、車のナンバー登録をしている地域の管轄事務所のみとなるため、他の都道府県の窓口での再発行は行えません。代理の人に申請してもらうといった対応が必要となります。

Q:紛失した車検証があとから見つかった場合はどうしたらいい?

A:再発行後に紛失した車検証が見つかった場合は、すぐに管轄の窓口に返納するようにしてください。

Q:電子車検証のICチップが読み込めなくなった場合も再発行が必要?

A:破損してICチップが読み取れなくなった電子車検証も再発行が必要となります。

参照:よくある質問丨国土交通省電子車検証特設サイト

6.車検に関してお困りならグーネットピットにお問い合わせください

車検証の電子化が2023年1月(軽自動車は2024年1月)からはじまりました。

手続きが簡単になるというメリットはある一方、ダッシュボード放置や折り曲げなどによって破損のリスクが高まっている現状があります。

予想外の破損にすぐ対処できるよう、受付窓口の場所や必要書類を知っておくようにしましょう。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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