カーライフ
更新日:2022.01.02 / 掲載日:2022.01.02
若年層の約4割が「将来車を持ちたい」 J.D.パワージャパン調べ

J.D. パワー ジャパンでは2021年6月に、「コロナ禍のカーライフとモビリティ」に関するアンケート調査を実施。その調査結果から、20代~30代半ばの若年層の約4割が、将来自動車を保有したいと考えていることや、次に購入したい車両のエンジンタイプとしてハイブリッド車を検討している人が5割超に上ることなどが明らかになった。
関連記事:コロナ流行前後でマイカー・公共交通機関利用に変化 J.D. パワー調べ
※記事中の年齢層表記は、若年層:20~34歳、ミドル層:35~44歳、プレシニア層:45~59歳、シニア層:60~69歳を指す買い替え時期は「4~5年後くらい」が多数 輸入車保有者は買い替え予定時期が早い傾向に

現在自家用車を保有している人を対象に「次に自家用車を買い替えるとしたら、いつ頃を予定していますか」と尋ねた問いでは、買い替え時期を想定している人の中では、「4~5年後くらい」が最も多い22%、「2~3年後くらい」が17%という結果に。「未定/買い替えるつもりはない」は38%という結果だった。また、現在保有している車が国産車か輸入車かで分けてみると、総じて輸入車保有者のほうが買い替え予定時期が早い傾向が見られた。
若年層の約4割が「将来車を持ちたい」と回答
いっぽうで、現在自家用車を保有していない人に、「将来、自動車を保有したいと思いますか」と尋ねたところ、全体では「保有したいと思う」が24%、「保有したいとは思わない」が76%という結果となった。
世代別では、「保有したいと思う」割合は若年層が39%と最も高い結果に。車離れが進んでいると言われる若年層だが、4割近くが自動車保有に積極的な考えを持っていることが確認できる。
車を保有したい理由 「生活する上で必要」「行動範囲が広がる」といった声が上位に

今後、車の保有を検討する理由についての質問では、「生活する上で必要」(72%)に次いで、「行動範囲が広がる」(47%)、「プライベートな移動空間を持ちたい」(30%)、「運転するのが好き」(28%)、「車で出かける機会が増える・増えそう」(27%)が上位に挙がった。
世代別回答を見ると、若年層では「行動範囲が広がる」(53%、対全体+6pt)「車で出かける機会が増える・増えそう」(45%、対全体+18pt)「プライベートな移動空間を持ちたい」(35%、対全体+5pt)「公共交通機関の利用を減らしたい」(18%、対全体+7pt)が他の世代よりも高い傾向に。また、「ステータスを感じる」についても他の年代より高くなっている(15%、対全体+5pt)。
いっぽうシニア層では、「レンタカーやカーシェアは不便」(24%、対全体+7pt)、「レンタカーやカーシェアで他人と車を共有することに抵抗がある」(19%、対全体+6pt)、 「運転するのが好き」(31%、対全体+3pt)が他の世代よりも高い傾向が見られた。

近年人気が高まる「アウトドア」での利用に関心集まる
単に移動ツールとしてだけでない車の利用方法として、興味があるものを尋ねた質問では、「アウトドア(トレッキング、デイキャンプ、釣りなど)」、 「車内で音楽や映画を楽しむ」 が共に28%でトップ。「車中泊の旅行」(22%)、「車を利用した電力供給」(13%)、「ぺット連れの旅行」(11%)などといった近年のトレンドが反映される結果となった。
世代別で見ると、車をプライベート空間として活用する「音楽・映画鑑賞」は、若い世代ほど興味が高く、「車内でテレワーク」(6%)についても少ないものの、他の世代よりも高い割合となっている。また、コロナ禍で新たな旅の形として人気が高まる「アウトドア」や「車中泊」は特に若年層からミドル層にかけて関心が高く、プライベート空間で密を避け、予算も抑えつつ、非日常や旅を楽しみたいというニーズの表れと見てとれる。車を利用した電力供給については、世代を問わず11%から15%の関心度となっており、電力供給源として災害対策の一助となる活用法には一定の関心が集まっているのが確認できる。
また、「高級車や輸入車など憧れの車のレンタル」については割合が少ないものの、世代が下がるにつれ高い割合となっている。
次回購入を検討するエンジンタイプはハイブリッドがトップ

「次に(将来)自家用車を購入するとしたら、どのようなエンジンタイプを検討すると思いますか」という問いでは、「ハイブリット」(53%)がトップ。次いで「ガソリン」(48%)、「電気(EV)」(25%)、「プラグインハイブリット(PHV)」(18%)、「燃料電池/水素」が12%、「ディーゼル」が10%という結果になった。
保有者層別で見ると、国産車保有者はハイブリッドの支持が高い一方、輸入車保有者はディーゼルが他の保有者層に比べて高い結果に。また、非保有者層は電気自動車への関心が高くなっている。