車種別・最新情報
更新日:2022.01.25 / 掲載日:2021.12.03
新型WRX S4詳報1(概要)
SUBARU 現在&未来 大研究
新世代モデル、続々と登場! 愛すべき“異端児”の魅力に迫る
ラインナップはそれほど多くはないが、そのいずれもが走りが楽しめる個性派ばかり。自らが得意とするジャンル&車種に絞りこむ独自戦略こそが、スバルの好調を支えている理由といってもいいだろう。多くの注目を集めている最新モデルの動きから未来戦略まで、そのすべてをじっくり見ていこう。

ファン待望の高性能スポーツセダンが最新ターボを搭載して復活!
スバルのフラッグシップとして熱烈なファンから支持されている“WRX”がついに復活。
歴代モデルはいずれも高いポテンシャルを持つことで人気を集めていたが、SGPや最新ターボを採用した新型も、予想以上の出来栄えのようだ。
●文:月刊自家用車編集部 ●写真:奥隅圭之

快適性を意識した工夫により
上級セダンの資質も強化
近年、SUV界隈の大躍進が際立つスバルだが、その路線と対極に位置しながらも注目を集めているのが4WDスポーツ&ツアラー路線。その象徴的な存在として挙げられるモデルがWRXだ。
そのルーツを辿ればインプレッサから発展したスーパースポーツであり、極めてモータースポーツ志向の強いモデルとして歴史を刻んでいるが、先代からは独立モデルとなり、同時に高性能ツアラーとしての柔軟性も加味している。
その構成はレヴォーグのセダンバリエーションと考えれば分かりやすいが、スポーツとツーリングのバランスは、WRXのほうがスポーツ寄りといえる。
両モデルの違いはエンジン展開やセンターデフ方式の電子制御フルタイム4WDなどのスペックにも現れるが、エクステリアのイメージも、WRXにはホイールアーチにオーバーフェンダー風のクラッディングが採用されるなど、かなり異なる印象を受ける。トレッドも僅かに拡幅するとともに、装着タイヤをレヴォーグSTIスポーツ系の225/45R18から245/40R18にサイズアップ。見た目としても特別仕立てを強く主張するスポーツセダンに仕上げている。
ハードウェア面も高性能を軸にしているが、扱いやすさも考慮した設計が施されている。例えば、搭載する2.4ℓターボは275PSの最高出力を誇るが、最大トルクは2000回転から発生。新世代ボクサーらしい柔軟なドライバビリティを狙ったエンジンといえる。スバル車の代名詞であるアイサイトは全車標準装着され、EXグレードは渋滞時ハンズオフ機能など部分自動運転機能までカバーするアイサイトXに対応している。
スバルファンのみならず高性能スポーツセダンを求める向きにも安心してオススメできるバランスの良さがあるモデルだ。
新型 WRX STI 主要諸元/装備比較


ライタープロフィール
オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。
オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。