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更新日:2021.10.11 / 掲載日:2021.10.11
トヨタMIRAIがアメリカでギネス世界記録達成

米国トヨタは現地時間の10月8日、2021年型トヨタMIRAIが水素燃料電池電気自動車の無給油走行距離のギネス世界記録を樹立したと発表した。MIRAIは記録達成時に南カリフォルニアを往復し、1回5分間の水素の完全充填で845マイル(およそ1360km)を走行した。
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1度の水素充填で845マイル(およそ1360km)のゼロエミッション走行
ウェイン・ガーデス氏とギネス世界記録審査員のマイケル・エンプリック氏が、MIRAIの密閉式水素燃料口を点検 GPSで記録された最終的な走行距離
今回の記録達成は、ギネス・ワールド・レコーズの厳格な規定と手順に基づいて行われた。2021年8月23日・24日に行われた走行では、ミライは水だけを排出して152MPGe(電気自動車などの燃費を表す単位)という驚異的な数値を記録。ギネス世界記録の審査員であるマイケル・エンプリック氏が検証した。
2021年8月23日、プロのハイパーマイラーであるウェイン・ガーデス氏とボブ・ウィンガー氏の共同操縦で、トヨタの燃料電池開発グループがあるカリフォルニア州ガーデナのトヨタテクニカルセンター(TTC)から2日間の旅が始まった。二人は南のサン・イシドロまで行き、そこから北上してサンタ・バーバラへ、そしてパシフィック・コースト・ハイウェイに沿ってサンタ・モニカやマリブ・ビーチを通過した。その日の夜にTTCに戻り、2回のドライバー交代で473マイルを走行した。
翌24日には、さらに地元での走行を繰り返し、ロサンゼルスとオレンジカウンティを結ぶサンディエゴのフリーウェイで、朝と昼のラッシュアワーの渋滞を372マイルも走り抜け、MIRAIの水素残量がなくなるまで合計845マイルを走行したことをエンプリック氏が確認した。
MIRAIは走行終了までに合計5.65kgの水素を消費し、走行ルート上にある合計12カ所の水素ステーションで補給せず通過。MIRAIは主にラッシュアワーで交通量が多く、気温が18〜28度の中を走行。通常の内燃機関車が同じ距離を走行した場合、約664ポンドのCO2を排出するという。

誰でもできる低燃費運転がコツ!
この結果は、特定の天候や走行条件の下でMIRAIの車両性能を最適化する技術に長けたドライバーによって達成されたが、ドライバーなら誰でも実践できる基本的な低燃費運転のコツも活用されているという。
メンテナンスと準備
・定期的なメンテナンスを欠かさずに行う。エンジンのチューニングが悪いと、燃料を多く消費し、燃費に影響を及ぼす。
・適切なホイールアライメントを確保する。
・タイヤの空気圧を確認する、タイヤの不足していると燃費を低下させる可能性がある。
・軽量化のために荷物やカーゴラックを取り外す。
ドライビングテクニック
・急加速や急ブレーキは避ける。
・高速での走行は避ける。
・エアコンなどの機械的・電気的付属品の稼働を最小限に抑える。
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トヨタ MIRAI(2021年4月 発売モデル)
セダンタイプの新型燃料電池自動車(FCV)「MIRAI(ミライ)」。将来の有力なエネルギーである水素を空気中の酸素と化学反応させて自らが発電して走り、優れた環境性能はもとより、利便性や走る楽しさもあわせ持つ。自社開発の新型トヨタFCスタックや高圧水素タンクなどで構成する燃料電池技術とハイブリッド技術を融合した「トヨタフューエルセルシステム(TFCS)」を採用。
ラインアップは、標準グレードの「G」、上級グレードの「Z」、居心地の良い後席空間に拘り、高級車としてのゆとりをさらに向上させる「G エグゼクティブパッケージ」、「Z エグゼクティブパッケージ」、Toyota Teammate Advanced Parkなどを装備した「G Aパッケージ」を設定。人とクルマが気持ちの通った仲間のようにお互いを高め合い、共に走るというトヨタ自動車独自の自動運転の考え方「Mobility Teammate Concept」に基づいて開発した最新の高度運転支援技術を採用。運転中に遭遇しうる様々な状況を予測し、対応することを支援する。
安全装備では、最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を採用。プリクラッシュセーフティ(PCS)や、レーダークルーズコントロールの新機能(カーブ走行速度抑制機能)、レーントレーシングアシスト作動中に、体調急変等でドライバーが無操作の際、徐々に車両を減速させ、安全な停車を支援するドライバー異常時対応システムなどの機能をステップアップさせた。
今回、最新の高度運転支援技術「Toyota Teammate/Lexus Teammate」の新機能「アドバンスドドライブ」搭載車「Z エグゼクティブパッケージ アドバンスドドライブ」、「Z アドバンスドドライブ」を設定。「アドバンスドドライブ」は、Intelligent(知能化)、Reliable(信頼性)、Perceptive(高い認識性能)、Interactive(ドライバーとクルマの対話)、Upgradable(ソフトウェアアップデート)という5つの技術的特長を備えている。人が運転しているときのような自然で滑らかな走りを実現し、他車のドライバーにも配慮するなど、常に安全を最優先に判断することでドライバーに信頼される運転操作を目指した。ディープラーニングを中心としたAI技術も取り入れ、運転中に遭遇しうる様々な状況を予測し対応した運転を支援。また、周辺環境、ドライバーの状態等から危険が予測される場合は、システムが注意を促し、ドライバーはシステムからの提案に応じてシステム操作を判断、指示するなど、双方向のコミュニケーションにより、人とクルマが信頼し合える運転支援を目指している。
ボディカラーは、スタイリングを際立たせる陰影感と鮮やかさを兼ね備えた「フォースブルーマルティプルレイヤーズ」を含めた全8色を用意。