新車試乗レポート
更新日:2022.03.22 / 掲載日:2021.09.23
輸入車試乗レポート VOLKSWAGEN 「ゴルフヴァリアント」【フルモデルチェンジ】

●文:川島茂夫 ●写真:澤田和久
ニューモデルを続々投入しているフォルクスワーゲンから期待の1台が登場!それが約8年ぶりにフルモデルチェンジを遂げたこのゴルフヴァリアントだ。より長く、より広くなった車内に加え、最新のスポーティスタイルをまとって新たな魅力も備えた要注目のモデルだ。
●発表(受注開始)日:’21年7月28日 ●価格:305万6000~389万5000円 ●輸入元:フォルクスワーゲングループ ジャパン ●問い合わせ先:0120-993-199 主要諸元(ゴルフ ヴァリアント eTSIスタイル) ●全長×全幅×全高(mm):4640×1790×1485●ホイールベース(mm):2670●車両重量(kg):1460●パワートレーン:1497cc直列4気筒DOHCインタークーラー付ターボ(150PS/25.5kg・m)+モーター(9.4kW/62Nm)●トランスミッション:7速DSG●WLTCモード燃費(km/L):17.0●燃料タンク(ℓ):51(プレミアム)●サスペンション前/後:マクファーソンストラット(スタビライザー付)/4リンク(スタビライザー付)●タイヤサイズ:225/45R17●車両本体価格:384万6000円



この記事の目次
基本をとても大切にした長く付き合えるモデルだ
クルマの楽しみ方の多様化の中にあってもブレないクルマのひとつがゴルフだ。汎用的な実用性を効率良くパッケージした2BOXボディ、街乗りから高速長距離や山岳路走行まで安心して使える走行性能等々の基本に忠実。ワゴンバリエーションのヴァリアントもまたセオリーに忠実だ。 ゴルフより345mm長くなった全長の多くは荷室容量の拡大振り向けられている。一昔前のワゴンに比べるとリヤウインドウの前傾が大きくなったとはいえ、荷室は同サイズのクルマでは最大級。レジャー用途にも十分だ。また、新型では運転支援装備や車載ITがアップデートされている。 試乗したスタイルはヴァリアントでは上級グレードとなり、1.5Lターボ/7速DCTに気筒休止機構や48Vマイルドハイブリッドを採用したパワーとエコを融合させたパワートレーンを搭載。ただし、電動は踏み込み直後等のパワーアシスト等で効果を発揮するものの、電動感覚ほどほど。浅いアクセル開度から全開まで綺麗に追従するドライブフィールが心地よい。街乗りもスポーティな走りも上手にこなすタイプ。 タイヤの硬さを若干意識させられるがしなやかなストローク使いで操安性と乗り心地を両立。荒れた路面や中高速コーナリング中でも安心してブレーキングできる懐深さに感心させられてしまう。 基本に忠実なせいかキャラや目的意識をあまり感じさせないのが難点だが、逆にそれが長く付き合うには大切なところ。そう再認識させてくれるモデルである。



たっぷりしたサイズのシートはサポートも適度で長時間ドライブでも疲れにくい。スタイル以上にはシートヒーターも装備。


この記事の画像を見る