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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.11.30
超絶のハンドリング性能! トヨタ・ワクドキ試乗会! マークXの走りの味作りを満喫!!!
FRスポーツセダンの復活

極めつきはフロント&リアのサスペンションメンバーやフロントパネルなど追加、補強されている点。また床下に空力アンダーカバーを採用
【本記事は2012年12月にベストカーに掲載された記事となります。】豊田章男社長の肝いりでスタートしたのが、「走りを楽しむクルマ」を企画・開発し、送り出すG’sだ。その最新作が10月9日にデビューしたG’sマークX。基準車は8月下旬に気合の入ったマイナーチェンジを実施した。これをベースに開発されG’sとしては初のFRモデルでもある。開発コンセプトは『FRスポーツセダンの復活』だ。スタイリッシュさと質感にこだわり、見た目だけでなく機能に裏付けられたデザインを意識した。フロントバンパーのコーナー部をタイヤのグリップ性能の向上に役立つカナード形状とし、フォグランプ上部にはスリット開口部を設けて空気を整流。
専用デザインのリアバンパー

4本出しのマフラーと専用リアバンパーがいい雰囲気!!
また、リアバンパーは専用デザインだ。下部のディフューザー形状は大型の空力アンダーカバーと連続させ、大径4本出しマフラーも目を引く。
ローダウンサスペンション

ローダウンサスのダウン量はフロント20mm、リア15mm。バネレートはフロント32%、リア16%のアップ。またリアスタビライザーを太くしてバネレート定数も65%向上させている
FRならではのピュアなハンドリングを実現するために専用セッティングのローダウンサスペンションを組み込んでいる。リアスタビライザーも太くし、バネ定数を65%アップした。ボディもスポット溶接増しや補強ブレースによって剛性を高めている。ブレーキも強化し19インチのポテンザRE050A。アルミホイールは軽量で高強度の鍛造製というこだわりぶり。まずは3.5LのV6エンジン搭載車に試乗。動力性能に変わりはない。4本出しマフラーを装着しているが、排気サウンドはジェントルだ。大きく変わったのはハンドリングとフットワークである。マイナーチェンジで走りの質感を高めているが、G’sのマークXは基準車よりもボディ剛性の高さとバランスのよさを実感できるなど、走りの質感は大幅に高められた。コーナリング時のロールが小さくなっただけでなく、踏ん張り感も増している。サスペンションの動きはしなやかだ。ステアリングのダイレクト感も増し、操舵した時の応答性はリニアになっている。ドライバーが狙ったとおりに気持ちよくクルマが向きを変え、コーナーでもターンインしやすいなど、意のままに操る感じが大幅に増している。
ブレーキ制動

ブレーキはキャリパーにG’sロゴ、赤塗装の対向4ポッドキャリパー、18インチローター&高μパッドを装備。また235/40R19(ポテンザRE050A)&19×8J G’s専用鍛造アルミを装備
ブレーキの制動能力も秀逸だ。踏み始めが過敏すぎない絶妙な減速フィールだから、ハイスピードからの急減速でもコントロールしやすかった。2.5Lモデルにも乗ったが、パワーがほどほどなので、3.5Lモデルより扱いやすく、操る楽しさがダイレクトに感じられる。軽やかに向きを変え、意のままに走れるから運転が楽しい。しかもG’sマークXは乗り心地もハードじゃない。同乗者にもやさしいのだ。価格はノーマルより60万円高で、350S G’sが420万円、250G SパッケージG’sが359万円。この内容を考えれば充分お買い得といえるだろう。
G’sマークXの主な専用装備

G’s専用ホワイトメーターやカーボン調パネル、ホールド性に優れたアルカンターラ製のスポーツシートなどG’sのこだわりが盛り沢山
G’sマークXの主な専用装備専用チューニングサスペンション/専用剛性アップシステム/専用空力向上アイテム/専用4本出しマフラー/235/40R19&19×8J G’s専用鍛造アルミホイール(レッドライン仕様+ハイグロスブラック塗装)/フロント対向4ポッドキャリパーG’s専用(レッド塗装/G’sロゴ付/スポーツブレーキパッド付)専用フロント&リアバンパー/スモーク加飾ディスチャージヘッドランプ&リアコンビランプ/専用オプティトロンメーター(白文字盤/G’sロゴ付)/本革ステアリング(レッドステッチ付)/アルカンターラシート/カーボン調+高輝度シルバー塗装インパネ/カーボン調センターコンソール/フロントG’sロゴ入りステンレス製ドアスカッフプレート