新車試乗レポート
更新日:2018.11.17 / 掲載日:2014.11.14
フォルクスワーゲン ポロ 試乗レポート(2014年11月)
フォルクスワーゲン ポロ 試乗レポート
試乗
【マイナーチェンジ】
発売/2014年8月25日
フォルクスワーゲン カスタマーセンター
0120-993-199
文●森野恭行 写真●内藤敬仁
■実のあるマイチェンで示された新しいポロのマジメな性能
ビッグマイナーを実施した新型ポロ。最大の見どころは安全性の強化で、ミリ波レーダーを採用する自動ブレーキシステムである「フロントアシストプラス」や「マルチコリジョンブレーキシステム」(二次衝突を防ぐ)、そしてドライバー疲労検知システムを全車に標準搭載した。でも、進化はそれだけではない。ユーザーの大きな関心事であるエコ性能も、より強化されているのだ。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 森野恭行
JC08モード燃費値は、従来型ブルーモーションの21.2km/Lから22.2km/Lへと改善されたが、そこでカギとなるのは新世代1.2TSIユニットの導入。SOHC 2バルブからDOHC 4バルブに一新されたシリンダーヘッドが進化を象徴する。DOHCと聞いて、多くの人が期待するのは高性能だろう。だが、実際の数値は105馬力/17.8kgmから90馬力/16.3kgmへと低下。「どうして!?」と、疑問に思う人が多いことと思う。
欧州には110馬力仕様の1.2TSIも存在し、「日本仕様はより高効率型の心臓を選択した」というのがその回答だ。たしかに、高速をハイペースで走る場面ではパワーの低下を実感するが、市街地を中心とする日常の場面では、まったくと言っていいほど性能低下を意識させない。自然吸気1.6L並みのトルクを、1000回転台半ばから発生するのだから当然のことだ。DSGとのマッチングもよく、軽快な走りを楽しませてくれる。
「もっとパワーと速さを!」という人のためには、追って登場した新生ブルーGT(150馬力の1.4TSIを搭載)が存在するのだから、コンフォートラインは「この仕様で最適」と断言できる。加えて、操縦安定性の高さや乗り心地の快適度にも磨きがかかった印象。ポロは着実に進化の道を歩む。
■インテリア/エクステリア写真[1]
メーターパネルを一新し、ゴルフVIIと共通のステアリングを導入することで、上質なムードに磨きをかけた。アップグレードパッケージはフルオートエアコンを標準で装備する。
大人4人が無理なく座れる室内空間を備える。エアバッグは6つを完備。アップグレードパッケージには、アルカンターラ&レザレットのスポーツシートもオプション設定。
■インテリア/エクステリア写真[2]
ラゲッジ容量は280~952L。ダブルフォールディング式の4対6分割可倒シートを採用するため、見た目以上に実用性に優れる。
新世代になった1.2L TSIユニットを搭載。ミッションは乾式単板クラッチの7速DSGを組み合わせる。
フロントグリル、リヤコンビランプと前後バンパーを変更。最新のVWデザイントレンドに沿った造形となり、質感が一段と向上した。アップグレードパッケージはアルミホイールを標準装備。
フォルクスワーゲン ポロ TSI コンフォートライン アップグレード・パッケージ(7速AT・DSG)
全長×全幅×全高 | 3995×1685×1460mm |
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ホイールベース | 2470mm |
トレッド前/後 | 1455/1445mm |
車両重量 | 1130kg |
エンジン | 直4DOHCターボ |
総排気量 | 1197cc |
最高出力 | 90ps/4400-5400rpm |
最大トルク | 16.3kg m/1400-3500rpm |
JC08モード燃費 | 22.2km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トレーリングアーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 185/60R15 |
価格
フォルクスワーゲン ポロ | 223万9000円~283万5000円(全グレード) |
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