新車試乗レポート
更新日:2018.11.12 / 掲載日:2014.10.17
メルセデス・ベンツ Cクラス 試乗レポート
メルセデス・ベンツ Cクラス 試乗レポート
試乗
フルモデルチェンジ
発売/2014年7月11日
メルセデス・コール 0120-190-610
文●九島辰也 写真●編集部 (2014年7月)
■完成度の高い走りから伝わるメルセデスが送り出す本気の「C」
今年の7月にフルモデルチェンジを日本発表したCクラス。デザインはEクラスに見られる新世代テイストになり、中身も一新した。目玉はそこに搭載される電子デバイス。とくに“インテリジェントドライブ”に含まれる安全装備は豊富で、クラストップレベルといえる。言ってしまえば、Sクラスのそれをそのままスライドしたようだ。具体的には2種類のレーダーとマルチパーパスカメラがクルマの全方向をモニタリングする。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 九島辰也
安全装備もそうだが、走りが見直されているのも見逃せない。今回彼らは“アジリティ(俊敏性)”というワードを掲げ、それを実現した。よって、走り出しからいままでのCクラスよりもスポーティに感じる。ステアリングはこれまでよりクイックで、反応のよさは従来型とは別モノだ。
また、ダンパーの減衰圧を調節するシステムが採用されるのだが、それをハードにするとかなりスポーティな乗り味となる。メルセデスにしては硬めと思われるが、それが新境地であることは言わずもがなである。
エンジンは、1.6Lターボと2Lターボの2種類。すべて直4の直噴式となる。グレードは前者がC180、後者が馬力違いのC200とC250という設定。ただし、今回はC180とC200の試乗となった。
好印象だったのはC180の方。1.6Lとしては力強く加速も十分。燃費を考慮すればかなり価値は高そうだ。それに比べC200は2Lとしては少々物足りない。そこは同じエンジンでも184馬力より211馬力のC250に軍配が上がりそうだ。もちろん、それでもハンドリングは思いのほか軽快。スポーティなCクラスはかなり魅力的となる。
■インテリア/エクステリア写真[1]
エアコンの吹き出し口からメーター類まで丸型を強調するデザインが施された。この辺はAクラスの派生系とも合致するアイデンティティだ。ステアリングは全モデル右のみ。
新型Cクラスはインテリアの質感がすばらしい。ウッドを貼ったセンターコンソールはまさにSクラスレベル。グレードにもよるが、3色のアンビエントライトも用意される。
■インテリア/エクステリア写真[2]
全グレード直噴ターボでアイドリングストップ付き。とくにC180のJC08モードは17.3km/Lとなる。実用性は相当高い。
メルセデスらしく抜かりのないトランクを持つ。奥に深いのが特徴で、リヤシートを倒せば絶大だ。
素材の約半分をアルミにした高剛性軽量ボディというのがウリだが、このボディはエアロダイナミクスにも長けている。Cd値0.24を実現。撮影車は「AMGライン」のオプションを装着。
■メルセデス・ベンツ C 200 アバンギャルド(7速AT)
全長×全幅×全高 | 4690×1810×1435mm |
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ホイールベース | 2840mm |
トレッド前/後 | 1565/1550mm |
車両重量 | 1540kg |
エンジン | 直4DOHCターボ |
総排気量 | 1991cc |
最高出力 | 184ps/5500rpm |
最大トルク | 30.6kg m/1200-4000rpm |
JC08モード燃費 | 16.5km/L |
サスペンション前 | 4リンク |
サスペンション後 | マルチリンク |
ブレーキ前後 | Vディスク |
タイヤ前後 | 225/50R17 |