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更新日:2022.08.24 / 掲載日:2022.08.24

【トヨタ 新型シエンタ】使いやすくなって、「できる」が増えたコンパクトミニバン

文●大音安弘 写真●ユニット・コンパス

 トヨタ自動車は、2022年8月23日、5ナンバーサイズのコンパクトミニバン「シエンタ」をフルモデルチェンジし、同日より販売を開始した。価格は、195万円~310.8万円となる。

5ナンバーサイズに3列シートを実現した身近なファミリカー

トヨタ 新型シエンタ

 シエンタは、2003年に初代が発売。この初代は、2010年に販売を終了したが、人気の高さから翌年となる2011年より改良型モデルが再販されるなどユニークな経歴を持つ。先代となる2代目は、2015年に発売され、新型モデルで3世代目となる。歴代モデルで共通するのが、取り回しに優れる5ナンバーサイズを維持しながらも、3列シートの7人乗りを可能とする広々キャビンを備えることだ。この特徴を武器に、子育てママさんたちからも支持される身近なファミリーカーとなっている。

 新型シエンタは、ポップでカジュアルなデザインが人気となった2代目のイメージを受け継ぎつつ、アウトドアブームなどのアクティブなユーザーのニーズも意識し、よりギア感を高めたデザインを採用している。そのエクステリアは、犬などのペットを連想させる愛嬌たっぷりなものとし、走りの良さや安定性の高さを想起させるべく、フロントマスクの位置を低くし、プロテクションモールを配置することで、低重心デザインに仕上げている。ガラスエリアの拡大も、その印象に一役買うだけでなく、視界の向上や開放感あるキャビンの演出にも繋がっている。実際にキャビンもパッケージの工夫による拡大が図られており、車室高さが+20mmも拡大させ、より広々。もちろん、使い勝手に影響しないように、ボディサイズは先代同様をキープしている。

乗降性改良し。便利なハンズフリーデュアルパワードアも設定

 機能面では、乗降に優れるフロア地上高330mmの低床フロアや1200mmの開口高さを持つスライドドア、開口部高さを+15mm拡大したバックドアなど、よりアプローチに優れる空間作りにも拘った。後席のスライドアは、多機能な「ハンズフリーデュアルパワードア」を設定。この電動スライドアは、ドアスイッチによるワンプッシュによる開閉だけでなく、フットセンサーによる開閉も可能とした。シートレイアウトは、全グレードにて、2列5人乗りと3列7人乗りの両方を選べるようにし、使用目的や家族構成に合わせて、好みの仕様が選べるように配慮している。もちろん、先進の安全運転支援機能のパッケージ「トヨタセーフティセンス」は全車標準化。高度な運転支援機能となる「トヨタチームメイト」の駐車支援機能「アドバンスパーク」も設定されており、駐車が苦手なユーザーのサポートも行う。

トヨタの最新技術が満載。新開発のドライブレコーダーも採用

トヨタ 新型シエンタ

 パワートレインは、ガソリンエンジン車とハイブリッド車の2タイプを設定。ガソリン車は、1.5L直列3気筒エンジンを搭載し、ダイレクトシフトCVTとの組み合わせで、18.4km/L~18.3km/L(WLTC)の低燃費を実現した。ハイブリッド車は、1.5L直列3気筒エンジンと電気モーターを組み合わせたもので、リヤに電気モーターを追加した4WD仕様も選択できる。燃費消費率は、前輪駆動車の場合、28.8km/L~28.2km/L。4WD車でも、25.3km/Lと優秀だ。

 TNGA開発のコンパクトカーとしては最後発となる新型シエンタは、最新トヨタコンパクトカーの知見が凝縮されているのも大きな魅力といえる。さらに「ユーザーのあったら、いいな」と思う機能の実現にも取り組んでおり、トヨタセーフティセンスの単眼カメラを活用したドライブレコーダーの採用も、その一例だ。ニーズに合わせて選択可能な福祉車両「ウェルキャブ」も用意されている。また伝統的に取り組む福祉車両にも力を入れており、専用仕様車はもちろんのこと。将来的に、福祉車両の機能が必要となった場合の後付け機能などの準備も進められているというから、長く愛用できる一台にも仕上げられているようだ。

豊洲で発売記念イベントを開催中

フットボールアワーの岩尾望さん、タレントの古畑星夏さんと重森さと美さんの3名が登壇

 新型シエンタ発売に合わせて、東京・豊洲の商業施設「アーバンドック豊洲」の中庭シーサイドデッキに8月28日(日)までの期間限定で「シエンタドッグパーク」を開設。これは新型シエンタの展示に加え、愛犬との思い出作りができるコンテンツを用意した期間限定のイベントだ。プロカメラマンによる愛犬の撮影会や愛犬の写真入りのオリジナル「ドッグ イン カー」パネルのプレゼントなどの特別な体験が行える。新型シエンタ発売日となる8月23日には、新型シエンタPRイベントとして、同施設を会場に、愛犬家で知られる芸能人によるトークショーも開催された。参加されたのは、フットボールアワーの岩尾望さん、タレントの重森さと美さんと古畑星夏さんの3名が登壇。岩尾さんと重森さんは、愛犬と共に参加し、その熱愛振りを披露した。トークショーでは、それぞれが愛犬との生活の中で、クルマの果たす役割の大きさについて語り、扱い易く、室内も広いシエンタならば、より愛犬が快適な移動時間が過ごせるのではと盛り上がりを見せていた。

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大音安弘(おおと やすひろ)

ライタープロフィール

大音安弘(おおと やすひろ)

1980年生まれ。埼玉県出身。クルマ好きが高じて、エンジニアから自動車雑誌編集者に転身。現在はフリーランスの自動車ライターとして、自動車雑誌やWEBを中心に執筆を行う。歴代の愛車は全てMT車という大のMT好き。

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