中古車購入チェックポイント
更新日:2018.11.06 / 掲載日:2012.06.01

マツダ アテンザ スポーツワゴン(2010年~)中古車購入チェックポイント

  • マツダ アテンザ スポーツワゴン(2010年~) 中古車購入チェックポイント

    マツダ アテンザ スポーツワゴン

    DBA-GHEFW
    参考車両:20S
    初年度登録:2010年1月
    装備:<メーカーオプション>ユーティリティパッケージ・キーレスエントリー&アドバンスドキー、プッシュボタンスタート、オートライト、フロントレインセンサーワイパー、HDDナビゲーションシステム・地上デジタルTVチューナー+AM/FMラジオ&CDプレーヤー/DVDプレーヤー+バーグラアラーム+ハンズフリーシステム+4スピーカー、カーテン&フロントサイドエアバッグ(2010年1月)

  • マツダ アテンザ スポーツワゴン

■全体のチェックポイント

2008年1月から発売している2代目。2010年1月のマイナーチェンジで2.5L車は新エンジンを採用。外装の一部デザインや内装、装備設定なども一部変更している。参考車両には、地上デジタルTVチューナーを新採用したメーカーオプションのHDDナビシステムが付いている。販売店で現車を見て、仕様グレードと装備をまず確認。基本ポイントを押さえながら外装と内装をチェック。車体骨格に走行に支障があるようなダメージがないこと。エアコンなど装備機器の機能に問題がないこと。そして、いちばん大切なエンジンやトランスミッション、サスペンション、ブレーキなど走行機能に不調や不具合がないことを確認する。わからないことや疑問点は遠慮せずに販売店に聞こう。きちんと整備した状態で納車してもらうほうがいい。

  • 1.車両の印象を見る

    マツダ アテンザ スポーツワゴン(車両の印象を見る)

  • 1.車両の印象を見る

    まずは車両の周囲をひと巡りして、どこかに違和感や不自然に見える部分などがないかチェック。車体の傾きにも注意しよう。
    前方からは、バンパー/グリル/ボンネット/ヘッドライト/フェンダーなどのバランスを見る。前面は基本的に左右対称になっていることもポイントだ。左右ライトの片方だけが新しい場合(交換の疑い)は、その側の車体部を修理している可能性もある。ナンバープレートの変形や修正跡なども、車体部の修理を疑ってみる。細部では、バンパーの角や下側のスポイラーの損傷。ボンネットやバンパーの先端部、フロントガラスなどの飛び石傷などにも注意しよう。

  • 2.後部のチェックポイント

    マツダ アテンザ スポーツワゴン(後部のチェックポイント)

  • 2.後部のチェックポイント

    前面と同様に、バンパー/テールゲート/コンビネーションランプ/ピラー(柱)/フェンダーなどのバランスをチェック。左右2本出しマフラーがずれていないか、エンドパイプの位置にも注意。後部ナンバープレートは、封印の傷(ナンバープレートを外した形跡)が車体の修理/交換を推測するヒントになる。
    テールゲートの立て付けが全体に狂っていれば、テールゲートがずれているか、あるいは車体が歪んでいる疑いもある。部分的に隙間が狂っている箇所があれば、その部分の車体部を修理している可能性が高いと考えられるので、詳しく調べてみよう。

  • 3.角度を変えると見える

    マツダ アテンザ スポーツワゴン(角度を変えると見える)

  • 3.角度を変えると見える

    外装は、見る角度を変えながらチェックすれば、プレスラインのずれや崩れ、微妙な立て付けの狂いなども確認しやすい。
    パネル表面を斜め方向から透かして見るようにすれば、浅くて広い凹みや波打ち(しわ)なども見落とすことがない。
    しわが寄っているのは、ダメージ痕か、板金修理跡だ。塗装面の艶が違う部分やザラザラとした肌荒れ状態になっている箇所なども、修理跡の疑いがある。

  • 4.隙間の幅と色調を比べる

    マツダ アテンザ スポーツワゴン(隙間の幅と色調を比べる)

  • 4.隙間の幅と色調を比べる

    外装の立て付けは、例えば車体前部側面では、フェンダーを中心に見てみると、バンパー、ヘッドライト、ボンネット、ドア、ピラー(フロントガラス部の柱)などが隣接している。それぞれの隙間の幅が均等になっていなければ、どこかにダメージを負ってずれているか、修理/交換してずれた可能性がある。
    隙間を境に、隣り合っているパネルの色艶も比べてみよう。修理や交換で塗装していると、色調が微妙に違って見えることがある。

  • 5.整備状態を確かめる

    マツダ アテンザ スポーツワゴン(整備状態を確かめる)

  • 5.整備状態を確かめる

    定期点検整備記録と突き合わせて、エンジンと周辺をチェック。オイル漏れなどにも注意。少なくとも日常点検項目くらいは見ておきたいが、詳しい整備状況については販売店に聞いて確認しよう。
    交換したように見える新しい部品が付いていれば、消耗品か、不具合があったか、それとも事故などでダメージを受けたのか、交換した理由を探ってみる。

6.車体内側の鉄板を調べる

左右フェンダー側や室内側のパネル、フレームやメンバー(補強部材)など、エンジンルーム内側の鉄板を調べよう。カバーや機器類などがあって細部までは見づらいが、歪みや修理/交換跡などがないか確認。車体の骨格部分を修理している車両は修復歴があることを明示しているはずだが、たとえ修復歴に該当しなくても、事故歴や修理歴がないか、販売店に聞いておこう。

  • 7.取り付け状態を確認

    マツダ アテンザ スポーツワゴン(取り付け状態を確認)

  • 7.取り付け状態を確認

    フロントフェンダーは、エンジンルーム側に錆や腐食、修理跡などがないかチェック。同時に、固定ネジを回した形跡がないかもチェックしよう。ブラケット(下でフェンダーを支えている金具)の部分を修正/修理した形跡がないかも確認。
    フロントフェンダーは、車体構成上の重要な車体補強部材とはなっていないので、外傷などを修理しても修復歴にはならない。しかし、外して修理、あるいは交換しているとなれば、車体内側の骨格部にダメージが及んでいないか確かめる必要がある。

  • 8.前部の必須チェックポイント

    マツダ アテンザ スポーツワゴン(前部の必須チェックポイント)

  • 8.前部の必須チェックポイント

    エンジンルームの最前部にあるラジエターサポートは、車体部に強い衝撃を受けると影響が及びやすい。歪みや破損、修理/交換の形跡などがないかチェック。アテンザのシュラウドパネル(ラジエターコアサポートと樹脂製シュラウドの複合構造)は、損傷を負うと交換してしまう確率が高いと考えるほうがいいだろう。左右フェンダー側との接続部、ヘッドライトやカバー類バンパーなど関連部も慎重にチェックしよう。

  • 9.ボンネットの裏面も見る

    マツダ アテンザ スポーツワゴン(ボンネットの裏面も見る)

  • 9.ボンネットの裏面も見る

    外面をチェックしたら、裏面側に修理跡などがないかもチェック。外して修理、あるいは交換することもあるので、ヒンジ部のネジもチェック。ヒンジおよび車体側のヒンジ固定部周辺の状態も調べよう。
    ボンネットを修理/交換していれば、ボンネット単独の損傷なども考えられるが、車体部を修理/交換している可能性があると見立てて、前部一帯をより慎重にチェックする必要がある。

  • マツダ アテンザ スポーツワゴン(ボンネットの裏面も見る)

  • マツダ アテンザ スポーツワゴン(ボンネットの裏面も見る)

10.縁と奥も覗いてチェック

フェンダーは、膨らんでいるホイールアーチ(タイヤを囲っている部分)を傷付けることも多い。傷や凹み、修理跡などがないかチェック。フェンダーに歪みがないかも確認。
内側に折り込んでいる縁の部分に修理/交換跡がないかチェック。さらに奥を覗いて、タイヤハウス内の状態もチェック。フロントフェンダーは、内側にあるライナー(泥よけカバー)の状態にも注意。
同時に、バンパー側に異常がないかも見てみよう。

  • マツダ アテンザ スポーツワゴン(縁と奥も覗いてチェック)

  • マツダ アテンザ スポーツワゴン(縁と奥も覗いてチェック)

11.側面のチェックポイント

ドアに大きな損傷を負うと、外して修理することもあり、交換してしまうことも多い。ドアヒンジ部のネジをチェックしよう。ただし、立て付け調整などでネジを回すこともあるので、ネジを見ただけではドアを修理/交換しているとは断定できない。ドア自体をはじめ、ピラー(柱)やサイドシル(梁)など、周辺も詳しく調べて判断する必要がある。

  • マツダ アテンザ スポーツワゴン(側面のチェックポイント)

  • マツダ アテンザ スポーツワゴン(側面のチェックポイント)

12.下側に要注意ポイント

車体側面の下部にはサイドアンダースポイラーを装着している。損傷や破損、修理/交換の形跡などがないかチェック。
重要なのは、スポイラーよりも覆われているサイドシル(車体の梁)のほうだ。床下側を覗いて、損傷や腐食、修理/交換の形跡がないか必ずチェック。ドアを開けて、ステップ部(サイドシルの上側)も慎重にチェックしよう。

  • マツダ アテンザ スポーツワゴン(下側に要注意ポイント)

  • マツダ アテンザ スポーツワゴン(下側に要注意ポイント)

13.リアフェンダーのチェック

リアドアを開けて、開口部を見てみよう。擦り傷、引っ掻き傷、打ち傷などのほか、簡易補修跡などがないかチェック。修理跡がないかも確認。
開口部にマスキング跡があれば、リアフェンダーを補修、あるいは修理しているので、ダメージの程度と範囲を確かめる。
車体左側は、フューエルリッドを開けて、内部にマスキング跡や修理跡などがないかチェック。フューエルリッド表面の艶や色調がフェンダー部と違っていないかも注意。

  • 14.テールゲートのチェック

    マツダ アテンザ スポーツワゴン(テールゲートのチェック)

  • 14.テールゲートのチェック

    解錠・施錠の具合をまずチェック。テールゲートを開閉して、上げ下げの動き具合をチェック。上げた全開状態でしっかり止まっていることも確認。
    閉める時にカチッと収まらない場合は、テールゲートがずれているか、あるいは車体が歪んでいることも考えられる。ずれているだけなら調整で直ることもあるが、車体が歪んでいる車両には要注意。不審な点があれば販売店スタッフに聞いてみよう。

  • 15.床の中も開けて見る

    マツダ アテンザ スポーツワゴン(床の中も開けて見る)

  • 15.床の中も開けて見る

    ラゲッジフロアを開けて、スペアタイヤ収納部周辺のパネルを調べよう。歪みや修理/交換跡がないかチェック。底に貼ってある防振シートを張り替えていないかも注意。新しい塗装跡があれば、錆などの補修か、修理跡か調べる。水溜まり跡にも注意。

  • マツダ アテンザ スポーツワゴン(床の中も開けて見る)

  • マツダ アテンザ スポーツワゴン(床の中も開けて見る)

16.取り付け部もチェック

テールゲートは、内側に修理跡などがないかチェック。交換した形跡がないか、取り付け状態もチェック。ヒンジおよび車体側のヒンジ固定部周辺に歪みや修正、修理の形跡などがないかもチェックしよう。

  • 17.開口部を慎重に調べる

    マツダ アテンザ スポーツワゴン(取り付け部もチェック)

  • 17.開口部を慎重に調べる

    テールゲートの開口部に鉄板の接合部がある。溶接、シーラー、塗装の状態に注意して修理/交換跡がないかチェック。コンビネーションランプやバンパーの状態にも注意。後方から強い衝撃を受けると広範囲に波及することがあるので、フェンダーやピラー、ルーフ、キャビン(室内)なども慎重にチェックしよう。

  • 18.タイヤとホイールのチェック

    マツダ アテンザ スポーツワゴン(取り付け部もチェック)

  • 18.タイヤとホイールのチェック

    タイヤは、スリップサインを目安に、残り溝の深さを点検。傷、異物の刺さりや噛み込み、ひび割れなどがないかチェック。
    接地面の摩耗状態も調べよう。外側だけとか内側だけなど、一部が極端に減る偏摩耗を起こしていれば、アライメント(ホイールの取り付け角度)が狂っているのか、車体が歪んでいるのか確かめる必要がある。異常摩耗は、不適切なエア圧などでも起こるが、車体やサスペンションなどの異常を知る手がかりになる。
    ホイールは、傷や歪み、破損などがないかチェック。リム(タイヤと接している縁の部分)の傷や曲がりにも注意。アルミホイールは、過度な衝撃で生じることがある変形や割れにも注意したい。

  • 19.床下を覗いてチェック

    マツダ アテンザ スポーツワゴン(床下を覗いてチェック)

  • 19.床下を覗いてチェック

    パネル、フレーム、メンバー(補強部材)など鉄板部。マフラーやサスペンションなど部品類。ブラケット(ステー)やアームなど金具類も、傷、曲がり、歪み、修理/交換の形跡などがないかチェック。外観をきれいに直しても、見えない床下は修理しないことがあるので、ダメージ痕を見つけることもある。前後バンパーの裏側など、奥まで覗いて細かくチェックしよう。
    油汚れ(オイルやグリスなどの漏れ)や樹脂やゴム部品のひび割れなどにも注意。錆があれば、表面に浮いている程度なら心配ないといえるが、広がり範囲と腐食の進行状態を確かめよう。

20.走行関連機構の状態を確認

エンジンをかけてもらい、始動具合やアイドリング回転、排気ガスの色などをチェック。参考車両はオプション装備のプッシュボタンスタートシステムになっているが、できれば自分でエンジンをかけて、始動時には表示/警告ランプ類の点灯などもチェックしたい。
始動困難、不安定なアイドリング回転、異音や大きな振動、白煙(水蒸気なら問題ない)や黒煙の排気ガスなどが出ていれば、なんらかのトラブルを抱えていると考えられる。異常を判断するのは難しい部分もあるので、納車時に販売店でチェックしてもらうようにしよう。
トランスミッションは、セレクトレバーを各ポジションに切り替えながら、緩みや引っかかりなどがないか、操作具合をチェック。できれば試乗して、走行時のオートマチック動作をチェックし、マニュアルモードの具合も確認したい。とはいっても、異常や不具合を判断するのは難しい。エンジンやトランスミッションのほか、駆動系、サスペンション、ブレーキなど、走行に関わる部分は販売店で点検・整備してもらうほうがいい。車両の購入を決めるなら、整備や保証の有無も確かめよう。

  • マツダ アテンザ スポーツワゴン(走行関連機構の状態を確認)

  • マツダ アテンザ スポーツワゴン(走行関連機構の状態を確認)

21.室内の隅まで細かくチェック

ウインカーやヘッドライト、ブレーキランプなど保安装置類。パワーウインドウの開閉や室内ランプの点灯などのほか、リモコンでの各部動作もチェック。エアコンは冷房・暖房とも効き具合を確かめる。とりあえずわかるところだけでもチェックして、あとの細かいところは販売店で点検してもらおう。
参考車両には、ナビシステムのほか、いくつかのメーカーオプションが付いている。仕様グレードによって異なる標準装備や追加装備の有無など、車両の装備は販売店で事前に確かめておこう。
室内は、シートや内装材などに汚れや傷、染み、穴などがないか。運転席周辺だけでなく、助手席側や後席、ラゲッジスペースも丹念にチェック。床や天井の状態も確認。ボックスやポケットなどは内部も見る。ボックスの蓋やエアコンの吹き出し口などは可動部の破損にも注意。シートは膨らんでいるサポート部が傷みやすいなど、使い方や扱い方によるダメージに注意。カラクリフォールドリアシートやカラクリトノボード、ロールシェードの動きなども試しつつ隅まで慎重にチェックしよう。

  • マツダ アテンザ スポーツワゴン(室内の隅まで細かくチェック)

  • マツダ アテンザ スポーツワゴン(室内の隅まで細かくチェック)

  • マツダ アテンザ スポーツワゴン(室内の隅まで細かくチェック)

  • マツダ アテンザ スポーツワゴン(室内の隅まで細かくチェック)

  • マツダ アテンザ スポーツワゴン(室内の隅まで細かくチェック)

■車両の情報をチェック

  • マツダ アテンザ スポーツワゴン(車両の情報)

    備え付けの書類は、「車検証(自動車検査証)」で初度登録年月日や型式などを確認。「保証書」で期限や内容を確認。「車両取扱説明書」の他に、オプションや後付け装備などの使用説明書が揃っていることも確かめよう。
    現車をチェックする時には、「定期点検整備記録簿」の記載内容を必ず確認。車両がどのように使われ、扱われてきたかがわかる。定期点検や消耗部品交換などの時期と走行距離を把握しておけば、車両各部の状態を探る参考になる。最後に点検整備した日付と記録内容も見ておこう。

  • マツダ アテンザ スポーツワゴン(車両の情報)

車両チェックの勘どころ

塗装
●部分的に色調や艶が違う場合は、周辺の状態を慎重にチェック。エンジンルームやスペアタイヤ収納部などは、新車時から外装とは塗色が異なってることがある。●ドアの開口部など、外から見えない部分にマスキング(塗装スプレーの飛沫が広がらないようにするためのカバーを粘着テープなどで留める)した跡が残っていることがある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような“直線状の段差”があれば、何らかの理由で塗装している。●部品などに塗料が付着している場合も、周辺を詳しく調べる必要がある。●車種によっては、スペアタイヤ収納部などに、塗装の飛沫が付着しているように見える、新車時から仕上げが荒くなっている部分もある。

取り付けネジ
●ネジ止め(ボルトやナットで固定)している車体まわりの部品を交換する時には工具を使う。ネジの頭の塗装が剥がれていたり、角がくずれていれば、ネジを回している。●ネジの頭が塗装されていれば比較的容易に確認できるが、無塗装ネジの場合は判断しにくい。傷や錆に注意して、関連する近隣のネジや、車体左右の同じ部品のネジと見比べる。

溶接とシーラー
●修理/交換で溶接している(熱を加えた)部分は、錆が発生しやすくなっている。特に床下は、溶接部の塗装の剥がれや浮きに注意する。
●鉄板の接合部分に塗布しているシーラー(隙間を埋める充填材)は、修理/交換で再溶接すると塗り直すので、不自然に見える。●爪で押して、表面が硬くても内部が柔らかい(プチッと表面が割れる)ようなら、新しいシーラーを盛っている。●シーラーは、盛り上がっていたり、窪んでいたり、横方向にヒダがあるなど、鉄板の接合状態やシーラーを塗布する方法によって形状が違っている。不自然に見える部分を見つけたら、車体の左右同じ場所を比べてみる。
●スポット溶接(鉄板の接合部に小さな丸い窪みが並んでいる)を修理工場で打ち直している場合は、直径が小さい、窪みが深い、ずれている(2度打ちした)など、新車組み立て時の状態とは異なる特徴がある。●電気スポット溶接の電極が入らない奥まった部分などは、炭酸ガスアーク溶接に代えることがあるので、スポット溶接の窪みがなくなっていることもある。

立て付け
●外板パネルなどを修理/交換すると、組み付ける際に誤差が出ることがある。隣接するパネルの隙間(チリと呼ぶ)の幅が均等になっていなければ、修理/交換している可能性がある。●バンパーなどは、ぶつけたり、押されてずれることもある。たとえ修理/交換していなくても、隙間が合っていなければ、なんらかのダメージを受けている。●プレスライン(外板パネルを折り曲げている角の線)やモール類(ドアなどに付いている飾り部品)など、外装部品が連なっている線のずれも、立て付けの狂いを見つけるヒント。

■今回の車両のプロフィール

「●2008年1月にフルモデルチェンジして、2代目となった「アテンザ」シリーズ。初代のイメージを踏襲しながら、スタイリングをプレミアム感のあるデザインへと一新し、室内も上質感を高めた。従来同様に、4ドアセダン「セダン」、5ドアハッチバック「スポーツ」、ステーションワゴン「スポーツワゴン」をラインアップ。エンジンは、従来の2.3から新開発2.5Lに替え、2.0Lは従来を継承しながら出力特性を最適化。トランスミッションは、走行状況に応じて最適なシフトを選択するAAS(アクティブアダプティブシフト)を採用したマニュアルモード付5速AT。4WD車には、AASマニュアルモード付6速ATを搭載した。「スポーツワゴン」の2WD(FF前輪駆動)車は、初代モデルで好評だった、リモコンレバー操作で6:4分割リアシートの背もたれが前方に倒れると同時に座面が沈み込む“カラクリフォールド”を継続採用。テールゲートの開閉と連動して自動的にトノボードを折り畳む“カラクリトノボード”も新採用している。

●2010年1月のマイナーチェンジでは、2.0Lエンジンに2.0L直噴ガソリンエンジンを新採用し、燃費を向上。外観は、フロントグリル、ヘッドランプ、フォグランプベゼル(枠)、リアコンビネーションランプ、アルミホイールなどのデザインを変更。ヘッドランプには、光軸を自動的に進行方向へ向けるAFS(アダプティブフロントライティングシステム)を設定。室内は、インフォメーションディスプレイやステアリングリモコンスイッチの機能を変更。センターパネル周辺にピアノブラックを設定している。
仕様グレードは、2.0L車が「20C」と「20S」、2.5L車は「25S」と「25EX」の各2タイプ。25Sには4WDを設定している。リアルーフスポイラー、クリアレンズLEDリアコンビネーションランプ、オーバーヘッドサングラスホルダー、カラクリトノボード、オーディオリモコンスイッチ(オプション装着時に機能)、カラクリフォールドリアシート(4WDを除く)、フルオートエアコン、オーディオレス・4スピーカーなどが全車共通の装備。2.5L車は、横滑り防止機構DSC&トラクションコントロールシステムTCS、17インチアルミホイールを標準装備。

仕様グレードは、2.0L車の「20C」がベーシックタイプで、ハロゲンヘッドランプ、本革巻きステアリングホイール・ブラックベゼル、16インチスチールホイール+フルホイールキャップなどが標準装備。他のグレードで標準装備のオートクルーズコントロール、フロントフォグランプ&シルバーベゼル、本革巻きシフトノブ、ブラックアウトメーターなどを省略している。「20S」は、ディスチャージヘッドランプ、本革巻きステアリングホイール・ピアノブラックベゼル、フラットウーブンシート表皮、16インチアルミホイールなどを標準装備。2.0L車の「25S」2WD/4WDは、スポーティタイプリアルーフスポイラー、本革巻きステアリングホイール・ブラック/ピアノブラックベゼル、シフトスイッチなどを標準装備。4WD車は、ワイパーデアイサー、ルーフレール、リモコンレバー可倒式リアシート(座面沈み込み機能なし)が標準装備となっている。「25EX」は、ディスチャージヘッドランプ・AFSハイ/ロービーム兼用バイキセノン、オートライトシステム、フロントレインセンサーワイパー、ルーフレール、本革巻きステアリングホイール・ピアノブラックベゼル、本革巻きパーキングブレーキレバー、運転席8ウェイ・助手席4ウェイパワーシート、ヒーター付フロントシート、本革シート表皮、プッシュボタンスタートシステム、キーレスエントリーシステムなどを標準装備している。

■参考車両と同時期の仕様グレード設定

グレード型式シフト駆動
20CDBA-GHEFW5AT-5MFF
20SDBA-GHEFW5AT-5MFF
25SDBA-GH5FW5AT-5MFF
DBA-GH5AW6AT-6M4WD
25EXDBA-GH5FW5AT-5MFF

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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