新車試乗レポート
更新日:2018.11.10 / 掲載日:2016.02.18
ボルボ V60クロスカントリー 試乗レポート
しっとりとした大人の乗り味がボルボらしい
近年V40が大ブレイクしたボルボ。スタイリングはもちろん、スポーティな走りもまた多くのファンを獲得した理由だろう。もちろん、そればかりではない。XCシリーズに代表されるアウトドア感もこのブランドの特徴。スウェーデンの自然の中を走るボルボに憧れるクルマ好きは少なくないはずだ。
そんな背景もあり、V40シリーズにラインアップされるクロスカントリーがV60にも加わった。ワイルドになった佇まいがボルボらしさを醸し出す。
具体的にはスタンダードのV60より65mm足が伸びた。最低地上高は200mm。しかも単にボディリフトしたのではなく、XC70のサスペンションを取り付けることでこれを実現した。当然前後のアングルも深くなるので、悪路での走破性を高めている。そればかりではない。スキッドプレートやルーフレールなどを標準装備し、クロスカントリー色を強くする。スタンダードのV60と並べると違いは一目瞭然だ。
グレードは2つで、2L直4ディーゼルターボと2.5L直5ガソリンターボとなる。前者がD4で、後者がT5。駆動方式はそれぞれFWDとAWDとなる。試乗したのはD4。ヨーロッパでも主力のディーゼルユニットである。もちろん、これまでもV40にも搭載されていて高く評価されている。低速から絞り出すトルクは絶妙で、2Lでもガソリンの2.5Lクラスに感じられる。また、吹け上がりもらしからぬほどスムーズで、スポーツマインドにあふれている。もちろん高回転型ではないので6000回転をMAXとするが、2000~4000回転あたりの吹け上がりはじつに気持ちがいい。
なんて感じにスポーティに走っていると気づくのが乗り心地のよさ。XC70から移植されたサスはストロークがあって気持ちのいい乗り味を提供してくれる。その意味では雰囲気もあって大人のクルマといった仕上がりと言えそうだ。
文●九島辰也 写真●GooWORLD
問い合わせ ボルボお客様相談室 TEL:0120-922-662
Detail Check
コックピット
コックピット
スウェディッシュデザインで仕上がるインパネ。センスのよさはドイツ車を凌駕する。グレードはエンジンに関わらずSE。つまり標準装備はかなり充実している。アンビエントライトもはじめからついているのはうれしい。
インテリア
インテリア
シート素材はアクティブなスポーツに適応するT-Tecテキスタイルコンビネーションが標準。またレザーパッケージが用意されるほか、本革スポーツシートも設定される。
エンジン
エンジン
エンジンは2種類。5気筒も横置きに搭載するのがボルボの真骨頂。衝突時のクラッシャブルゾーンを確保するためだ。
ラゲッジスペース
ラゲッジスペース
カーゴに対する気配りはさすがボルボと感心してしまう。分割可倒式リヤシートを畳めばフラットなフロアが現れる。
主要諸元:ボルボ V60クロスカントリー D4 SE
全長×全幅×全高 | 4640×1865×1540mm |
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ホイールベース | 2775mm |
トレッド前/後 | 1610/1565mm |
車両重量 | 1730kg |
エンジン | 直4DOHCディーゼルターボ |
総排気量 | 1968cc |
最高出力 | 190ps/4250rpm |
最大トルク | 40.8kg m/1750-2500rpm |
サスペンション前/後 | ストラット/マルチリンク |
ブレーキ前後 | ディスク |
タイヤサイズ前後 | 235/55R17 |
全国メーカー希望小売価格(発売 2015年10月)
V60クロスカントリー D4 SE(8速AT) | 494万円 |
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V60クロスカントリー T5 AWD SE(6速AT) | 519万円 |
Body Color
□クリスタルホワイト パール ■エレクトリックシルバー メタリック ■トワイライトブロンズ メタリック ■リッチジャバ メタリック ■オニキスブラック メタリック □アイスホワイト |