新車試乗レポート
                    
          更新日:2018.11.10  /  掲載日:2016.01.22      
ボルボ V60 クロスカントリー 試乗レポート
ボルボ V60 クロスカントリー 試乗レポート
            試乗
【追加モデル】
発表/2015年10月6日
ボルボお客様相談室 0120-922-662
文●九島辰也 写真●編集部
            
■クリーンディーゼルを設定するミドルクラスのクロスオーバー
 このクルマはV40に次ぐ2台目の“クロスカントリー”。SUVテイストを持ったクロスオーバーとなる。XC70もかつてはその名を付けていたが、新世代という意味では別と言えそうだ。
 特徴はV60比で+65mmとなる200mmの最低地上高。前後のサスペンションにXC70のパーツを取り入れることで車高アップを実現した。よって各部のアングルが深く、荒れた道でもバンパーの損傷を気にせず走れる。
■ドライビング/ユーティリティ
            Report 九島 辰也
見た目もいろいろV60とは変わっていて、ハニカムデザインのグリルやスキッドプレート、ルーフレールなどを備える。スペシャル度が増したと同時にアウトドア色が濃くなったと言えそうだ。それにインテリアには2種類のツートン専用カラーを用意するなど手が込んでいる。デザイン性の高さはもちろんのこと、大人の匂いがプンプンする素敵な配色である。
エンジンは2L直4ディーゼルターボと2.5L直5ガソリンターボがラインアップされる。前者がD4、後者がT5というグレード名だ。注目はやはりD4で、最近のディーゼルらしくかなりスポーティ。新開発の8速ATとのマッチングもよく、パドルシフトでワインディングをガンガン攻められる。なんたって1750回転から最大トルクを発生させるのだから、長い上り坂も苦はない。トルクが落ちることなく逆にグイグイとクルマを引っ張るから頼もしい。
また、17インチのホイール(T5は18インチ)はコーナーでのスタビリティを保ちながら快適な乗り心地をキープする。この辺のパフォーマンスとひとに対する優しさもまたボルボならではと感じられた。
■インテリア/エクステリア写真[1]
            インパネのデザインはV60と変わらない。スウェディッシュデザインがそこにある。ステアリングはテレスコ、チルトで位置を決められるほか、パワステも3段階に調整できる。
            シート素材はウェットスーツ地のようなT-TECとレザーがあり、さらにレザーには標準とスポーツレザーという形状がある。写真は専用のソフトベージュ。車内を明るくする。
■インテリア/エクステリア写真[2]
            4気筒だろうと5気筒だろうとエンジンは横向きに積まれる。クラッシャブルゾーンを最大限にとる安全を優先にした考え方である。
            言わずもがなカーゴは出っ張りがなく使い勝手がいい。これもボルボがライバルに差をつけてきた美点。
            グラファイトカラーのフェンダー、サイドスカッフプレート、デュアルテールパイプなどの装備を持つ。車高もそうだが、ディテールにまでこだわったことで見た目の印象も思いのほか異なる。
ボルボ V60クロスカントリー D4 SE(8速AT)
| 全長×全幅×全高 | 4640×1865×1540mm | 
|---|---|
| ホイールベース | 2775mm | 
| トレッド前/後 | 1610/1565mm | 
| 車両重量 | 1730kg | 
| エンジン | 直4DOHCターボディーゼル | 
| 総排気量 | 1968cc | 
| 最高出力 | 190ps/4250rpm | 
| 最大トルク | 40.8kg m/1750-2500rpm | 
| JC08モード燃費 | 19.5km/L | 
| サスペンション前 | ストラット | 
| サスペンション後 | マルチリンク | 
| ブレーキ前後 | ディスク | 
| タイヤ前後 | 235/55R17 | 
価格
| ボルボ V60クロスカントリー | 494万~519万円(全グレード) | 
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