新車試乗レポート
更新日:2018.11.16 / 掲載日:2014.05.09
日産 スカイライン 試乗レポート(2014年05月)
日産 スカイライン 試乗レポート
試乗
【フルモデルチェンジ】
発表/2014年2月26日
日産・お客様相談室 0120-315-232
文●九島辰也 写真●編集部 (2014年2月)
■インフィニティのスカイラインで欧州プレミアムセダンに対抗
「スカイラインもここまでラグジュアリーになったか!」というのがフルモデルチェンジした新型。アメリカで売られる格上のインフィニティバッジを付けたまま販売が開始された。つまり、これまでより上級となる。特徴は日産独自の1モーター2クラッチ方式のハイブリッドシステムを持った350GTのみとなること。3.5LV6+モーターは最高出力364馬力を発揮する。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 九島辰也
大きな目玉として、ステアリングの動きを電気信号に置き換えてタイヤを操舵する世界初の「ダイレクトアダプティブステアリング」や「アクティブレーンコントロール」などが装備される。その意味からも先進的かつ革新的なモデルとなった。
では、いったいどんな走りをするのかだが、まずドライバーズシートに座った印象がこれまでとは違う。低くかつワイドになったボディはスポーティだ。と同時に、洗練されたインテリアは高級感が強くさらにひとつ上のクラス感を得る。インフィニティブランドの恩恵はここにありそうだ。
で、走り出すとこれが力強い。V6をモーターがサポートし加速を増幅する。これはエンジンとモーターを分けた日本的ハイブリッド車というより欧州車的な感覚。モーターのアシストが、もっと大きなエンジンと同等の走りをつくりだす。
次に感じたのは「ダイレクトアダプティブステアリング」の妙。そこに違和感はなく正確な操舵を実現する。パワステはかなり重めだが、これはスカイラインのアイデンティティだそうだ。つまり歴代のオーナーの獲得を意図する。DNAはそのままに、よりスポーティかつ高級になった新型は我々スカイライン世代にピッタリとハマる。
■インテリア/エクステリア写真[1]
ナビ画面と室内環境を設定するモニターの両方を持つのが新型の特徴。なので操作はタッチ式となり、スイッチ類が減っている。そのため大胆なデザインが可能になった。
ベースとなるVQ35HRユニットは単体で306馬力を発揮。力強い走りとともにモーター単独によるEV走行領域も広げられた。
これがナビ、エアコン、オーディオを操作する7インチワイド画面。上の地図を見ながら扱えるのが楽。
■インテリア/エクステリア写真[2]
全高は下がったがヘッドクリアランスは犠牲になっていない。それよりワイドボディになったことでキャビンは確実に広くなった。シートのつくりも高級感が高まっている。
ブリストしたリヤフェンダーとスポイラー形状のトランクリッドが攻めの印象を与える。これぞスポーツセダンといった感じ。19インチは見た目の迫力もそうだが、スタビリティも高い。
日産スカイライン 350GT ハイブリッド タイプSP(7速AT)
全長×全幅×全高 | 4800×1820×1440mm |
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ホイールベース | 2850mm |
トレッド前/後 | 1535/1560mm |
車両重量 | 1800kg |
エンジン | V6DOHC+モーター |
総排気量 | 3498cc |
エンジン最高出力 | 306ps/6800rpm |
エンジン最大トルク | 35.7kg m/5000rpm |
モーター最高出力 | 68ps |
モーター最大トルク | 29.6kg m |
JC08モード燃費 | 17.8km/L |
サスペンション前 | ダブルウィッシュボーン |
サスペンション後 | マルチリンク |
ブレーキ前後 | Vディスク |
タイヤ前後 | 245/40R19 |
価格
日産スカイライン 350GT ハイブリッド | 462万4560~569万5920円 |
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