新車試乗レポート
更新日:2018.11.06 / 掲載日:2015.08.28
スズキ アルトラパン試乗レポート
スズキ アルト ラパン 試乗レポート
試乗
【フルモデルチェンジ】
発表/2015年6月3日
スズキ(株)お客様相談室
0120-402-253
文●九島辰也 写真●編集部
■女性はもちろん男性だって乗れる軽快な走りのエコカー
90%以上が女性ユーザーというデータを持つアルトシリーズのアルトラパン。そのため社内に女性チームを置き、徹底的にそのニーズに応えるという開発方針がとられた。結果、出来上がったのはまるでワンルームマンションのような車内。ダッシュパネルにはウッド調のテーブルが備わり引出しタイプの収納ボックスも用意される。メカメカしいところは一切なく本当に整理整頓された室内のようだ。淡いアースカラーの配色もマッチしている。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 九島 辰也
走りは軽快である。クルマを軽く作るのに長けているスズキらしく、小さいエンジンでも俊敏さは際立つ。パワステも軽くスイスイ。軽自動車だからスタートがもたつく・・・なんてことはない。
感心したのはアイドリングストップ機構の秀逸さ。時速13km以下になるとエンジンを停止させ信号手前では惰性で走る。でもってブレーキから足を離したりステアリングを動かすとすぐにリスタートするのだが、その一連の動作がじつにスムーズ。一部の輸入車のように再始動時にブルブルと大きくクルマが震えることはないのだ。
しかも、そんなきめ細かい動作が功を奏してJC08モード35.6km/を記録する。もちろんカタログ上の数値だがこいつは驚異的だ。燃費のいい分二酸化炭素の排出量も少ないということだから、地球にもやさしいことになる。
ギヤボックスはCVTと5AGS(2ペダル5速MT)の2つが用意される。CVTはモデルチェンジのたびによくなるので、以前あまりいい印象を持っていない人は試してみるといいかもしれない。予想以上に滑らかな動作をする。なんて感じの内容だが、このデキなら見た目と車内の個性で選んでもいいんじゃないだろうか。
■インテリア/エクステリア写真[1]
これが今回の目玉となる“ワンルームマンション”のようなインテリア。操作をモニター画面に集約することでスイッチ類を省略する。この辺の手法は世界的なトレンドだ。
座面が広くヘッドレストも大きなシートは座ると包まれるようなやさしさを感じる。運転席の高さ調整は斜め前方に上がるように調節ができる。チルトステアリングも装備。
■インテリア/エクステリア写真[2]
減速時のエネルギーで発電と充電をするエネチャージ付きエンジン。燃費35.6km/Lは2WDのCVT車でたたき出した数値となる。
リヤシートを畳むとこんなに広くなるカーゴルーム。開口部が広いので使い勝手はかなりよさそうだ。
イメージを変えず新しさを出すことに成功したエクステリア。丸型テールランプがレトロ調でかわいい。悩むのはボディカラーだが、淡い色とルーフが白の2トーンの組み合わせがグッド。
スズキ アルト ラパン X 2WD(CVT)
全長×全幅×全高 | 3395×1475×1525mm |
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ホイールベース | 2460mm |
トレッド前/後 | 1295/1300mm |
車両重量 | 680kg |
エンジン | 直3DOHC |
総排気量 | 658cc |
最高出力 | 52ps/6500rpm |
最大トルク | 6.4kg m/4000rpm |
JC08モード燃費 | 35.6km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トーションビーム |
ブレーキ前/後 | ディスク/ドラム |
タイヤ前後 | 155/65R14 |
価格
スズキ アルト ラパン | 107万7840円~149万2560円(全グレード) |
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