新車試乗レポート
更新日:2018.11.30 / 掲載日:2011.02.11
フォルクスワーゲン ゴルフトゥーラン(2010年~) 試乗レポート
フォルクスワーゲン ゴルフトゥーラン (2010年~)試乗レポート
試乗
【フルモデルチェンジ】
発表・発売/2010年9月21日
フォルクスワーゲン・ジャパン
0120-993-199(2010年9月)
■ミニバンに求められるすべての要素で進化を感じさせる
新しいゴルフトゥーランは、ひと言でいえばゴルフがVからVIへ変化した進化をそのまま反映させたもの。見た目にそれほど大きく変わっているとは思えないが、ドアパネルを除くすべてのボディパネルは一新され、空力性能も向上した。ラインアップは従来どおりコンフォートラインとハイラインの2グレードである。
■ドライビング/ユーティリティ
エンジンは従来と同じ1.4Lツインチャージャーだが、ひとつ変わったところがある。それは、従来170psだったハイラインの最高出力が、今回はコンフォートラインと同じ140ps仕様に統一されたことである。というわけで、性能を求めるユーザーには一歩後退の印象を与えるかもしれない。しかし、もともとゴルフトゥーランの持ち味は多人数のファミリーが快適に移動することであり、優先されるべきは乗り心地や静粛性。その点では、新しいトゥーランはまさに正常進化したクルマといえよう。
実際に試乗してみても、明らかにその走りは先代とは違う。たとえば足まわりは、ストローク感のある追従性のよさなどが感じられるのだが、メーカーからのインフォメーションは一切なし。説明としては従来と変わらないのだが、乗った印象は別物。ゴルフの時もそうだったように、とくに乗り心地のよさと静粛性の高さは際立っている。
外観のデザインも新しいゴルフに準じ、VWのデザイントレンドである水平方向に伸びたグリルと、LEDを配したヘッドライトデザインによってワイド感を演出。リヤのコンビランプも縦長から横長へと変更された。また、インテリアのデザインや使用パーツも質感の高いものとなっており、全体的に車格感が増した。
グレード間に走りの差はなく、あるのは装備の差だけ。これならばユーザーも選びやすくなったのではないだろうか。
■インテリア/エクステリア写真[1]
見た目にはまさにゴルフのダッシュボードそのものだ。ステアリングマウントのスイッチや、エアコンの操作系のデザインが従来と異なる。
140psを発揮する1.4L TSI。最大出力は従来のコンフォートラインと同じだが、最大トルク発生領域は1250~4000rpmに拡大。燃費もよくなった。
コンビランプとテールゲートのデザインが改められた後ろ姿。またサイドビューでも前後のフェンダーデザインが変更されている。
■インテリア/エクステリア写真[2]
たっぷりしたサイズに加え、従来よりも座った印象がソフトな感触に。見た目にもサイドサポート性がよさそうなシートだ。
2列目は3分割式で、それぞれ独立して脱着できる。中央を取り去り、ゆとりある6人乗りとすることも可能だ。
3列目を折りたためば、ご覧のようにフラットな状態に。3列目を折りたたみ、2列目を取り去れば、最大1913Lの広大な空間が生まれる。
ゴルフトゥーラン TSI ハイライン(7AT) 主要諸元
全長×全幅×全高 | 4405×1795×1670mm |
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ホイールベース | 2675mm |
トレッド前/後 | 1535/1510mm |
車両重量 | 1580kg |
エンジン | 直4DOHCターボ+スーパーチャージャー |
総排気量 | 1389cc |
最高出力 | 140ps/5600rpm |
最大トルク | 22.4kg m/1250~4000rpm |
10・15モード燃費 | 14.6km/L |
サスペンション前/後 | ストラット/4リンク |
ブレーキ前後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 205/55R16 |
バリエーション&価格
TSIコンフォートライン | 293万円 |
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TSIハイライン | 339万円 |
※価格は全国メーカー希望小売り価格。