カーライフ
更新日:2019.08.30 / 掲載日:2019.08.30

キャンピングカーでもシートベルトは必須!走行中・高速道路・横向き座席の場合はどうなる?

キャンピングカーでもシートベルトは必須!走行中・高速道路・横向き座席の場合はどうなる?

グーネット編集チーム

広々とした就寝スペースやキッチンなどがあり、気軽に車中泊を楽しむことができるキャンピングカーはご家族で旅行をするのにおすすめです。特に、お子様がいるご家庭ではキャンピングカーを利用して旅行をしたいと考えている方も多いでしょう。

キャンピングカーに乗る際に気になるのが、シートベルトの着用についてです。普通車などの一般的なクルマに乗る際にはシートベルトの着用は必須という認識があるかと思いますが、ゆったりとくつろいだりすることができるキャンピングカーに乗る際にもシートベルトを着用する必要はあるのかどうか疑問に思われている方も多いのではないでしょうか。

ここではキャンピングカーのシートベルト着用について詳しく解説します。

キャンピングカーの走行中はシートベルト着用が義務

日本では道路交通法第71条の3により、走行中は全ての座席(運転席・助手席・後部座席)でシートベルトを着用する義務があると定められており、キャンピングカーでも該当します。

ゴールデンウィークやお盆の時期にクルマで旅行すると、渋滞などによって目的地に到着するまで何時間もかかってしまう場合も多くなります。

その際、キャンピングカーの場合、クルマの後部座席のシートを倒しフルフラットにして、そこに家族や子どもを寝かせて移動している方も珍しくありません。

しかし、この場合も、シートベルト着用の義務が守られていないということでれっきとした法律違反に当たります。日本の法律では走行中にベッドを利用できるのは救急車や限られた医療用車両のみに限定されています。

なお、それに対して「フルフラットやシートを大きく倒しても、シートベルトを締めていれば問題ないのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、この状態だとシートベルトが正しく機能しない可能性が高く、着用していない状態と同じということで、この場合も法律違反になってしまいます。

横向き座席のシートベルトはどうする?

横向き座席のシートベルトはどうする?

グーネット編集チーム

キャンピングカーには様々なタイプのものがあります。

その中で定番と言われているのが、座席のレイアウトが横向きになっているキャンピングカーです。実は、最近までこの横向き座席にシートベルトの設置は不要でした。しかし、安全性の問題から法改正が行われ2012年7月からキャンピングカーの横向き座席にシートベルトの設置が義務付けられました。

その後、2017年7月に再度法律が改正され、シートベルトの設置の有無に関わらす横向き座席のクルマの生産・登録が禁止されてしまいました。ただし、以下のような例外もあります。

・1ナンバーと4ナンバー
2016年7月以降に生産されたクルマは横向き座席が登録禁止になりましたが、2016年6月までに生産された横向き座席のクルマなら登録可能です。

・3ナンバーと5ナンバー
2017年7月以降に生産されたクルマは横向き座席が登録禁止になりましたが、2017年6月までに生産された横向き座席のクルマなら登録可能です。

・8ナンバー
法律の適用外となっているので、2017年7月以降に生産されたクルマは横向き座席でも登録可能です。

このように、生産された年月やナンバーの種類によっては、横向き座席でも登録可能なクルマもあり、キャンピングカーでも使用することができます。しかし、法律的に問題なく利用できるクルマであっても、運転には事故のリスクが常に存在しますので安全運転を心がけるようにしましょう。

2012年6月までに生産されたキャンピングカーは横向き座席にシートベルトの設置義務はありませんでした。なので、元々シートベルトが横向き座席にない場合は安全を考慮して、シートベルトを後付けするか、走行中は横向き座席に座らず、シートベルトが設置された席に座るようにしてください。

また、2012年7月以降に生産されたキャンピングカーなら横向き座席でもシートベルトがありますので、必ず着用することが大切です。シートベルトを着用することで、万が一事故に遭った場合でもケガや死亡する可能性を最小限に抑えることができます。

シートベルトがない古いキャンピングカーはどうする?

日本では、道路運送車両法に基づく道路運送車両の保安基準でクルマのシートベルト設置義務等が定められています。日本でシートベルトの設置は、運転席では1969年4月1日以降に生産された車両に対して。助手席は1973年12月1日以降、後部座席は1975年4月1日以降に生産された車両で義務付けられています。

シートベルトの設置が義務付けられた日以前に国内で生産されたクルマや輸入車(クラシックカーなど)で、最初からシートベルトが座席にない場合は、着用義務違反とはなりません。
しかし、シートベルトがないと万が一事故を起こしたときに大変危険です。可能であれば安全のためにもシートベルトを取り付けることをおすすめします。

まとめ

キャンピングカーでは、シートベルトが設置されていない古いキャンピングカー以外は、シートベルトの着用は必須です。また、フラットにしたシートでのシートベルトの着用はシートベルト未着用と同様に違反となります。シートベルトは安全のためにも、必ずきちんと着席した状態で着用するようにしましょう。

また、キャンピングカーの種類や年式によってはシートベルトが設置されていないものもあります。その場合は着用義務違反にはなりませんが、後付けでシートベルトを取り付けるなど、もしものための対策をしておくよう心がけましょう。

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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