カーライフ
更新日:2019.07.04 / 掲載日:2019.07.04

妊婦はいつまで運転していいの?妊娠中の注意点

妊婦はいつまで運転していいの?妊娠中の注意点

グーネット編集チーム

クルマは、地方在住の場合など、居住地域によっては移動手段としてなくてはならないものです。では、妊娠中の場合、クルマの運転はいつまでして良いのでしょうか。法的にはどのように規定されているのでしょうか。今回は妊婦の運転に関する法的な決まりごと、運転時の注意点に加え、正しいシートベルト着用法、運転時の携帯必須品もお伝えします。

妊婦はいつまで運転していいの?

決まりごとは特になし

妊婦の運転時期に関しては、法的な決まりごとはありません。妊娠中でも運転することに問題はありません。ただし、妊婦の体調や体型の変化は、個人差が大きいものです。運転の注意点や影響をアドバイスしてもらうためにも、担当医師には利用頻度・利用状況を報告しておきましょう。

体調と相談して場合によっては避ける

妊娠中の体は出産に向けて日々変化していますから、体調は普段と一緒ではありません。運転はいつも以上に慎重に行う必要があります。一般的に妊婦の運転は妊娠後期まで大丈夫と言われていますが、お腹のふくらみ具合や体調には個人差があります。お腹が大きいためハンドルがお腹にぶつかるなど、運転席で身体を動かすことが難しくクルマの周囲をつぶさに確認することが難しくなった、左右のミラーが見えにくい、着用を工夫してもシートベルトがきついなどの不調を感じるようになったら、無事に出産するまで運転は避けた方が良いでしょう。

健康と安全を第一に考え、自身での運転が難しい状態でどうしても出かけなければいけない場合は、バスや電車を利用し、公共交通機関の利用が難しい地域ならタクシーを使います。家族・親戚や友人・知人といった周りの人に頼るのも良いでしょう。

買い物はネットショッピングや配達サービスをうまく利用するのも手です。妊娠後期に入る前でも、運転するかどうかは、体調・体型の変化、天候や道路状況などから総合的に判断しましょう。不安な場合は産婦人科の医師に相談してください。

妊婦の運転が必要なシチュエーション

通勤に買い物、上の子どもたちの習い事などの送迎、妊婦健診など、公共交通機関の路線や便数が限られた地方では、日々の生活で移動手段としてクルマの利用は欠かせません。家族に運転ができない高齢の方がいらっしゃる場合は、その方の買い物や通院などの外出時の送迎も必要になります。

妊婦がクルマを運転する際の注意点とは?

妊婦がクルマを運転する際の注意点とは?

グーネット編集チーム

妊婦が運転する際に気を付けることはいくつかあります。心当たりのある妊婦の方は注意してくださいね。

体調に気配り

妊娠中はツワリなどで気持ちが落ち着かなかったり吐き気がすることは有名ですが、それ以外にも妊娠中の体調は普段とは違うことを理解しておきましょう。ホルモンバランスが変化しているので、今まで未体験の状態になることも珍しくありません。長時間の運転は避け、こまめに休憩をとりながら余裕のある行動をとることが大事です。

クルマの運転には集中力が必要ですが、眠気・だるさ・めまい・貧血・腰痛など妊娠中によく見られる症状は、集中力を低下させる可能性が高いことを忘れてはいけません。

運転は負担であることを忘れない

クルマの運転は、本人に自覚がなくても緊張感を伴います、緊張感は血圧や心拍数に影響を及ぼし、最悪の場合は子宮収縮を招くこともあります。また、長時間狭い空間で同じ姿勢をとることは、お腹の大きい妊婦にはとても負担です。

眠気を感じたら仮眠

特に妊娠初期は睡眠不足でもないのに眠気を感じる方が多いようです。これはホルモンバランスの変化によるもので防ぐことはできませんので、運転は避けましょう。また、外出先で眠気を感じたら、仮眠をとるなどして対応し、決して無理をしてはいけません。

悪路や夜間、長時間の運転は避ける

雪道や凍結路、夜間、長時間の運転は非常に緊張を伴い、リスクもあります。こういった状況での運転は、妊娠中はできるだけ避けましょう。一般道より緊張感の高い高速道路運転もやめておいた方が良いですね。

妊婦の運転時のシートベルトの着用方法

妊婦のシートベルトの義務

妊婦はシートベルトをしなくても良いという解釈もありますが、シートベルトの着用は道路交通法で義務付けられています。妊婦もシートベルトを着用すべきであるというのが最近の風潮です。双子の妊娠等、シートベルト着用を避けるべき事由がある場合やシートベルトでお腹が苦しくなる場合は、医師への相談・了承・指示を受けておきましょう。ただし、シートベルトがない場合の事故時のリスクを考えると、シートベルト着用が困難な場合は運転そのものを控えた方が賢明でしょう。

シートベルトの位置

妊婦のシートベルトは位置が大切です。お腹が張り出している箇所にシートベルトを撒いてしまうと、万が一急ブレーキを踏まなければいけない事態に遭遇した際にシートベルトがお腹に食い込み、腹部を圧迫してしまい、赤ちゃんにも妊婦にも負担がかかります。

腰のベルトは、お腹のふくらみを避けて腰骨のできるだけ低い位置に通します。骨盤の出っ張りより下、足の付け根の部分です。肩のベルトもお腹にかからないように胸と胸の間を通し、お腹のふくらみに沿うようにしてしめます。個人差はありますが、このように着用しても圧迫感が気になる方もいます。その場合、シートベルト位置のセッティングをサポートしてくれるマタニティーシートベルトという商品を利用するのも良いでしょう。

妊婦が運転する際は、母子手帳と保険証は持参しておく

万が一の事態にも慌てないように

運転中に急な体調変化がある場合もありますから、クルマを運転する際には必ず母子手帳と保険証・診察券を携帯しましょう。

また、交通事故に巻き込まれる可能性はゼロではありません。そんな時にも、母子手帳があれば妊娠に関する経過などの情報も確認できるので、初めての病院でも情報を共有してもらえます。

マタニティーマークの利用も検討

初心者マークのようにクルマに装着するマタニティーマークを利用も考えても良いでしょう。周囲のドライバーや通行人に妊婦が乗っていることを気付いてもらえますし、万が一の事故の際に、運転手が妊娠中であることを即時に周囲に知らせることができます。マタニティーマークは、カーアクセサリーショップやネット通販で簡単に手に入れられます。

妊婦の運転に無理は禁物!体調・体型・天候から判断しよう

妊婦の体調・体型は日々変化します。運転が必要な場合は、体調・天候・道路状況などから総合的に判断しましょう。運転は緊張感を伴うものであることを忘れず、決して無理をしないで余裕を持って行動しましょう。

体調的に無理ができそうにないのに、どうしてもクルマで出かける必要がある場合は、家族や友人・知人に甘えましょう。それも無理ならタクシーの利用などで、自分でなんとかするというのは避けることが第一です。一番優先順位が高いのは、健康に留意して無事に出産を迎えることですので、是非ご家族の協力を得られるようにしてみてくださいね。

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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