新車試乗レポート
更新日:2018.10.20 / 掲載日:2018.06.25

【試乗レポート】プロトタイプ試乗でわかったトヨタ新型クラウン走りのポテンシャル

トヨタ クラウン G Executive(プロトタイプ)

文●九島辰也 写真●ユニット・コンパス

 「今回は初めから3つのモデルは作らないと決めていました」
そう話し出したのはトヨタのカンパニー制度で“ミッドサイズ・ビークル・カンパニー”のMS製品企画ZSチーフエンジニア。要するに新型クラウンの責任者となる秋山晃氏だ。その表情からは新型クラウンの出来栄えのよさが伺える。

関連記事:【新型クラウン 最新情報】フルモデルチェンジした次期クラウン・気になるスペックは?

ロイヤル、アスリート、マジェスタを1モデルに集約

 3つのモデルを必要としない理由は、クラウンユーザーの中での移動でしかなかったから。ロイヤルユーザーがアスリートに買い替えるようなことだ。それだったらわかりやすく、かつもっと広くマーケットにアピールできる内容にした方がいいと考え、新型の開発に至った。

6ライトスタイルとするなどデザインも変化

 さて、今回ステアリングを握ったのはクラウンプロトタイプなるモノ。場所は公道ではなくクローズドのエリア。ナンバー登録出来なので当然そうなる。とはいえ、サーキットはないので限界走行を試すわけではない。一般的なスピード域でステアリングを切ったときクルマがどう動くのか、どんな姿勢をするのかを体感する機会となった。

エンジンは2Lターボ、2.5Lハイブリッド、3.5Lハイブリッドの3種類

 用意されたモデルは、2L直4ターボのガソリンエンジンと2種類のハイブリッドモデル。ハイブリッドは2.5Lと3.5Lの2種類のガソリンエンジンとモーターという組み合わせだ。
 ただ、そこでのビッグニュースはそれほどでもない。それよりも今回は新開発のプラットフォームを採用したのが目玉。ミッドサイズ用のFRパッケージだ。

走りを重視した新しいプラットフォームを採用

トヨタ クラウン RS(プロトタイプ)

 クラウンに採用された新プラットフォームのベースになったのは、レクサスLCやLSで話題となったGA-Lプラットフォーム。それをDセグメント用に作り変えた。もちろん、長さも変わるのだが、秋山氏は「ナローにした」と表現した。それはサスペンションの取り付け位置が変わり、構造から見直したという意味であろう。事実色々細かく聞いていくとその辺の話がドンドン出てきた。

ドライバーの意図どおりに動く素直なハンドリング

 実際に走った印象はまさにそこにあった。ステアリングを切ったときの挙動はニュートラルで、アンダーもオーバーステアにもならずその方向にピタッとはまる。弱アンダーとか、そういうのもない。この動きは足まわりによるところが大きいのは察しがつく。とくにリヤサスの安定性はバッチリで、コーナー出口からアクセルを踏み込む気になれる。キャビンはフラットに保たれながら、まだまだ横Gに対して余裕の姿勢だ……。

走りのグレード「RS」は、輸入車ユーザーもターゲット

トヨタ クラウン G Executive(プロトタイプ)

 なんて感じのインプレッションだが、プロトタイプなので話はここまで。続きは市販車で。とはいえ、この段階で気に入ったのは3.5Lのハイブリッドだと記しておこう。18インチを履いた「RS」はAVSが標準装備されていた。進化したAVSはかなり注目の技術である。

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