グーネット

新車試乗レポート[2018.03.15 UP]

フォルクスワーゲン アルテオン 試乗レポート

フォルクスワーゲン アルテオン

フォルクスワーゲンブランドの新たなるフラッグシップモデル「アルテオン」がついに登場した。クーペを思わせるフォルムを持つ新型サルーンの存在感は抜群。ブランドのイメージアップも期待大だ。

関連情報

ボディタイプ:セダン 輸入車

フォルクスワーゲンの優美なフラッグシップ

 フォルクスワーゲンから「アルテオン」という名前のクルマがリリースされた。昨年秋の東京モーターショーでお披露目されたもので、10月25日より発売を開始している。

 カタカナでアルテオンと書くと気づかないが、英語のスペルはARTEON。クルマにアート(芸術的)をオンしたような印象だ。

 というのも、このクルマはかなりデザイン性が高く、その部分で高評価を得ている。彫刻的なフロントマスクもそうだし、全体の流れるようなフォルムもそうだ。4ドアクーペといったシルエットは、メルセデス・ベンツCLSクラスやアウディA5スポーツバック、BMW6シリーズグランクーペをライバルにするように思える。

 この5ドアグランツーリスモは、フォルクスワーゲンのなかではパサートCCの後継でもあるが、ポジションを上げ、ラグジュアリーマーケットへのアピールも強める。と同時に排ガスのデータ偽造問題からのブランドイメージ回復の役目も担う。これまでにないモデル名で生まれ変わったフォルクスワーゲンに、興味を持ってもらおうという算段だ。

 それにしてもアルテオンのデザインは秀逸で、どの角度から見てもかっこいい。ブランドの一員であることをしっかり分からせながら新しさも提案している。モダンファニチャーのイタリア輸入家具ショールームの前あたりが似合いそうだ。

 プラットフォームはMQBなのでゴルフパサートと共有する。グループ全体で使用されるFWDを基本形とした汎用性の高いプラットフォームだ。エンジンもすでに兄弟車で実績のある2L直4直噴式DOHCガソリンターボが搭載される。最高出力は280馬力、最大トルクは35.7kgmを発生させる強者。組み合わされるギヤボックスは7速DSG。もはや定番と呼べるほど多くのモデルで実績を積み上げている。

フォルクスワーゲン アルテオン

 では、実際に走らせるとどうなのだろう?

 走りだしてすぐに思うのはフォルクスワーゲンらしいハンドリング。パワステは比較的軽く乗用車的。とくに強い個性は感じられないのだが、どことなく肌に馴染む。なので、街中を低速で流していても味は薄い。

 だが、速度域が上がっていくと「あれっ?」と思うほどスポーティな面が顔を出す。軽めのパワステに追従するボディは堅牢で、ヒラリヒラリと向きを変える様が運転を楽しくする。個人的にはゴルフGTIを思い出した。サイズ感は違うのにそれほど軽快さがあるという意味だ。

 ドライブモードをスポーツにするとなおさら。アクセルレスポンスがよくなり、シフトチェンジも高回転まで待ってくれる。しかも、このときエキゾーストサウンドが変わることに注目したい。フォルクスワーゲンにしては、品のある範囲でやり過ぎ(!?)と思ったほど過激になる。この隠れキャラは購入後ちょっと嬉しくなるオマケとなるであろう。

 全長4865mm、全幅1875mm、全高1435mmというスリーサイズもこのセグメントでは大きすぎることなく効率よく使える。それはリヤシートの居住性もそうだが、ハッチバックとなるリヤゲートを開けたときにそう思うはずだ。このフォルムでこれだけのスペースを確保したのは立派だし、さすがフォルクスワーゲンと言いたい。いうまでもないが、リヤシートを畳めば威力は倍増する。

 見た目にも実用的にも魅力的で、走らせても楽しい仕上がりにアルテオンはできている。その意味で輸入車初心者からヘビーユーザーまで幅広く納得させるに違いない。

文●九島辰也 写真●澤田和久
問い合わせ フォルクスワーゲン カスタマーセンター TEL:0120-993-199

Detail Check

フォルクスワーゲン アルテオン

ヘッドライトとリヤテールランプはともにLEDで、ウインカーは流れるように点灯する。ボディカラー全6色。写真はパイライトシルバーメタリック。

フォルクスワーゲン アルテオン(コックピット)

コックピット

ダッシュパネル、センターコンソールは直線を基調にデザインされる。メーターは液晶。モダンなたたずまいにアナログ時計が印象的に映える。

フォルクスワーゲン アルテオン(インテリア)

インテリア

シートは見た目もゴージャスなブラック&チタンブラックのナパレザーが標準装備される。2つのグレードともRラインなのでその刺繍が入るのもポイント。アドバンスには運転席用マッサージも装備。

フォルクスワーゲン アルテオン(エンジン)

エンジン

フォルクスワーゲン自慢の2L直4直噴式DOHCターボ。280馬力という高出力を高回転で発揮させるドライブプレジャーなセッティング。

フォルクスワーゲン アルテオン(ラゲッジスペース)

ラゲッジスペース

バンパー上部までしっかり開口部を確保しているところはさすが。40対20対40で分割可倒できるリヤシートを活用すればスキー板も積み込めそうだ。

フォルクスワーゲン アルテオン(タイヤ・ホイール)

タイヤ・ホイール

グレードは、Rライン4MOTIONと同アドバンスの2つ。ホイールは前者が19インチ、後者が20インチを標準装備する。写真は20インチ。

アルテオン Rライン 4MOTION アドバンス(7速AT・DSG)

全長×全幅×全高 4865×1875×1435mm
ホイールベース 2835mm
トレッド前/後 1585/1575mm
車両重量 1700kg
エンジン 直4DOHCターボ
総排気量 1984cc
最高出力 280ps/5600-6500rpm
最大トルク 35.7kg m/1700-5600rpm
サスペンション前/後 ストラット/4リンク
ブレーキ前後 Vディスク
タイヤサイズ前後 245/40R19

全国メーカー希望小売価格(発売 2017年10月)

アルテオン Rライン 4MOTION(7速AT・DSG) 549万円
アルテオン Rライン 4MOTION アドバンス(7速AT・DSG) 599万円

Body Color

 チリレッドメタリック
 ターメリックイエローメタリック
 パイライトシルバーメタリック
 アトランティックブルーメタリック
 ディープブラックパールエフェクト
 □オリックスホワイトマザーオブパールエフェクト

自動運転につながる運転支援技術が目白押し

 アルテオンには次世代の自動運転を見据えた運転支援システムや駐車支援システムが装備される。「トラフィックアシスト」や「パークアシスト」がそれ。パークアシストは車庫入れも縦列駐車も可能で、操作はいたって単純だ。コクピットのジェスチャーコントロールなど最新の技術がてんこ盛りとなる。

自動運転につながる運転支援技術が目白押し

自動運転につながる運転支援技術が目白押し

※ナンバープレートは、はめ込み合成です。

グーネット編集部

ライタープロフィール

グーネット編集部

クルマの楽しさを幅広いユーザーに伝えるため、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど 様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。 みなさんの中古車・新車購入の手助けになれればと考えています。

この人の記事を読む

クルマの楽しさを幅広いユーザーに伝えるため、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど 様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。 みなさんの中古車・新車購入の手助けになれればと考えています。

この人の記事を読む
  • twitter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

グーネット SNS公式アカウント