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更新日:2018.11.15 / 掲載日:2017.12.01
広い室内と足のよさが自慢のプジョー508だ!
スマートでエレガント、そしてスポーティ
リアビューもプジョーらしい個性的で上質なデザインを採用している
【本記事は2011年9月にベストカーに掲載された記事となります。】欧州車のなかでもひときわ元気なプジョーが、新たに508シリーズをデビューさせた。407の後継にあたるシリーズで、日本導入モデルのフラッグシップとなっている。欧州車のライバルは、VWパサートやベンツCクラス、アウディA4、BMW3シリーズといったミドルクラス。それだけにプジョーは508を気合いを入れて作り込んだはずだ。期待を込めて初対面してみると、ワシも納得のカッコよさではないか。「ひとつの塊から削りだしたような」とはプジョーのアピールだが、流れるような面で構成されたプロポーションはスマートでエレガント、そしてスポーティさが感じられる。
解放感抜群の室内
フランス車らしい洗練されたインテリア。上級仕様のグリフはレザーシートを装備
コックピットはオーソドックスながら、視認性に優れた大型丸メーターを中心とした機能的なデザインで、ワシ好み。インテリア全体は質感が高く、ライバルにひけをとらない。大きくなったボディサイズは、全長4790×全幅1855×全高1455mmで、このクラス最大級だ。それだけに室内空間も最大級の広さ。特に407でやや不満だったリアのニースペースが53mm広がったことで、余裕の快適空間となった。また、ワゴンタイプの「SW」に標準装着されるパノラミックガラスルーフも407SWに比べて長さが300mm拡大され、開放感は抜群だ。
激変したエンジン
走りで激変したのは、エンジンだ。これまで2Lと3LのNA2本立てだったが、直噴1.6L、ツインスクロールターボのみとなり、ダウンサイジングを果たした。「フラッグシップモデルにこれでいいの?」という気もするが、低速からトルクフルで実力は充分。効率のいいアイシン製の6速ATとのマッチングもよくスムーズで力強い加速が楽しめた。静粛性の高さも特筆ものだ。オハコである“猫足”、フットワークのよさも健在。特にペースアップした時のリニアな姿勢変化とフラットライドは508ならではだ!(竹平素信)