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かきょうしょうあるみぶろっく
過共晶アルミブロックとは、オールアルミ・シリンダーブロックの内のひとつ。シリコンが多く入っているアルミ合金材でシリンダーブロックを造ると、シリコンが過共晶(冷やす過程でひとつの融液からふたつ以上の固相が緻密に混ざった組織への変化やその反応で発生した組織で、共晶成分より合金元素濃度が多い時に呼ぶ)となり、アルミの中に散在した状態のブロックができる。このブロックのボア部分に、普段行われるメッキと逆の方向に電流を流してエッチング(表面処理)すると、シリコンの粒子が表面に現出して硬いシリンダーとなり、シリコン粒子の隙間に潤滑油を満たすと鋳鉄製ライナーと同じような耐摩耗性が獲得できる。