車を買い替えるときは、①予算を決める、②車種と購入先を選ぶ、③今の車を査定する、④売却・購入条件を比較する、⑤必要書類を準備して契約する、⑥納車と引き渡しを調整する、という順番で進めると整理しやすくなります。

売却側では車検証、自賠責保険証明書、リサイクル券、納税状況に関する資料などを確認します。購入側では、登録や車庫の手続きに必要な書類を、普通車・軽自動車の区分や住所・氏名の変更状況に応じて準備します。

ローンが残っている場合は、車検証上の所有者名義と残債の精算方法を早めに確認し、所有者が信販会社や販売店なら所有権解除の条件を確認してください。購入先と売却先が異なるときは、納車日と引き渡し日、代車や移動手段も調整します。

この記事では、買い替え手続きの順番、売却側・購入側の必要書類、下取りと買取を比較するときの注意点を整理します。

車を買い替える時の手順と手続きを把握しておこう

今乗っている車を買い替える場合、必要書類をもれなく準備し、名義変更などの「手続き」を進める必要があります。

また、手続きだけではなく、買い替えに適した時期や予算の把握、ライフスタイルに合った車種選びといった「正しい手順」を踏んで買い替えないと、損をしたり後悔をしてしまったりすることもあります。

そこで今回は、これまで慣れ親しんできた愛車を買い替える時の手順や手続きを、時系列に沿って整理していきます。

また、お得に賢く車を買い替える上で抑えておきたいポイントも紹介します。

まずは今の車が「買い替え時」かどうかを見極めよう

まずは今の車が「買い替え時」かどうかを見極めよう
家族構成や主な用途の変化、家計的な要因など、車を買い替えたいと思うきっかけや動機は様々です。

その時に「買い替え時」を知っておけば、スムーズに次の車への乗り換えができるでしょう。

そこでまずは、今の車が本当に「買い替え時」なのかどうかを見極めるポイントを3つ紹介していきます。

①維持費がかさむようになった時

車検の更新時期は、自家用乗用車の場合、新車時は3年、以降は2年に1度、必ずやってきます。

この車検にかかる費用は、車の維持や管理コストの中で最も大きなウェイトを占めているため、車検の期限が近付いた時に更新をせず、思い切って車自体を買い替えてしまうのも手です。

また、車は年式が古くなり走行距離が伸びると、あちこちに故障や不具合が出やすくなってきます。すると、発生した故障の修理代はもちろん、先ほど触れた車検時の追加整備費用もかさんできます。

そのため、故障や不具合が増え始めるとされている「10年・10万kmを超えた車」も、買い替え時が来ていると言えるでしょう。

さらに、毎年4月1日時点の所有者に課税される「自動車税」も、車を維持していく上で必ず発生する費用です。

自動車税は、新規登録の日から13年以上(ディーゼル車は11年)経過すると、約15%増税されます。

自動車税は、その車の排気量が大きくなる程、税額が高くなる仕組みとなっています。そのため、排気量が大きな車に乗っている場合は特に、自動車税が増税される前に買い替えたほうがお得です。

②今の車が高く売れる時

車を買い替える際、今乗っている車を下取りや買取に出して、次の車を購入する費用の一部に充てようと考える方も多いかもしれません。

この場合、下取りや買取の査定額は、前の車のリセールバリュー(再販売する時の価値)によって決まります。

リセールバリューは、車検が更新される年度(3年・5年・7年・9年目)のタイミングでガクンと下がります。また、買い替え前の車と同じ車種がモデルチェンジされた時も、リセールバリューが大幅に下落することがあります。

リセールバリューが下がる前に、車を高値で買い取ってもらえれば、その分を次の車の購入費として充てられるので節約することができたり、ワンランク上の車を狙ったりすることも可能です。

リセールバリューが残っている、言い換えれば「今の車が高く売れる時」もおすすめの買い替え時と言えるでしょう。

③乗りたい車がある時

車は便利な「道具」であると同時に、個人の趣味・趣向を満たす「嗜好品」でもあります。そのため、「乗りたい車がある」という時も「買い替え時」の一つであり、欲求に従って買い替えを決めるのも決して間違いではありません。

なぜなら、予算の都合ばかりを重視して次の車を決めてしまうと、後々購入を悔やんでしまう可能性もゼロではないからです。

もちろん、車は大きな買い物なので、予算を全く無視し、いわゆる「衝動買い」で買い替えを決めることはおすすめできません。

しかし、趣味・趣向やインスピレーション、用途などを重視して買い替え時を決めたほうが、その後のカーライフが有意義で充実したものになることでしょう。

車を買い替える時の一般的な手順と手続き

車を買い替える時の一般的な手順と手続き
車を買い替えるときは、次の順番で進めると、売却と購入の条件を整理しやすくなります。

1.予算を確認する
今の車のローン残債、下取り・買取の見込み額、頭金、月々の支払額、購入後の維持費を確認し、無理のない総予算を決めます。ローンが残っている場合は、車検証上の所有者名義と残債の精算方法も確認します。

2.車種を選ぶ
用途、家族構成、駐車場のサイズ、燃費、安全装備、納車時期を基準に候補を絞ります。中古車では車検の残りの期間や保証内容も比較しましょう。

3.購入先と売却先を比較する
同じ販売店で下取りと購入をまとめると手続きは進めやすい一方、下取り額と新車の値引き額が曖昧になりやすいというデメリットがあります。少しでも高く売りたい場合は、購入先での見積もりだけでなく、買取店でも査定を受けて、それぞれの金額を別々に比較しましょう。

4.必要書類を準備する
購入側と売却側の書類を分け、普通車・軽自動車、住所・氏名変更、所有者名義の違いに応じて不足がないか確認します。

5.契約条件を確認する
購入金額、下取り・買取金額、ローン条件、引き渡し日、納車日、入金日、キャンセルや減額の条件を確認し、口頭説明だけでなく書面に残します。

6.納車と引き渡しを調整する
購入先と売却先が別の場合は、納車日と引き渡し日のずれ、代車や移動手段、任意保険の切替時期を確認してから日程を決めましょう。

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車を買い替える時の手続きはお店に任せてOK

車を買い替える時の手続きはお店に任せてOK
ここまでの手順に沿って進めていけば、あとの細かい手続きは基本的に次の車を購入するお店に任せて問題ありません。

しかし、必要書類のうち業者に代行を依頼することも多い、車庫証明の取得を含め、買い替え手続きの代行手数料は、業者や店舗によってかなり差があります。

そのため、購入先に代行手数料がいくら程度かかるのか事前に確認し、その額も車を買い替えるお店選びの材料にするとよいでしょう。

また、普通車を「廃車」にして次の車に買い替える場合、その時期やタイミングによっては自動車税が還付される可能性があり

この自動車税還付金の取り扱い方は業者や販売店によって異なります。きちんと次の車の購入代金から割り引いてくれるところもあれば、全く反映してくれない業者も存在します。

自動車税還付金の取り扱い方についても、事前に問い合わせるとよいでしょう。

車の買い替え手順と手続きで抑えておくべきポイント

車の買い替え手順と手続きで抑えておくべきポイント
車の買い替えに伴う手順や手続きは、基本的にその大部分を業者が行うため、それほど難しく考える必要はありません。

ただ、効果的かつお得に買い替えを行い、より良いカーライフを送るためには押さえておいてほしいポイントがいくつかあるので、紹介していきます。

ポイント①今後のライフスタイルにマッチした車種やタイプを選ぶこと

買い替えを検討する際、タイミングや予算の把握も大切ですが、今後の人生設計とそぐわない車に乗り換えてしまうと後悔する可能性があります。

例えば、今後家族が増えたり、遠距離通勤になったりする可能性があるにも関わらず、予算を気にして普通車から軽自動車に乗り換えたとしましょう。

この場合、乗車可能人数の不足や通勤時の負担に耐えかね、もう1台車を買い足してしまったら、購入・維持・管理コストがかえってかかってしまう可能性もあります。

今後、自分の生活スタイルがどのように変化していくのかを正確に見極めるのは難しいかもしれません。しかし、せめて今後その車に何人乗せる可能性があるかについては、ある程度計算に入れてから車を選ぶようにしましょう。

ポイント②売却額と購入額を複数のお店で比較すること

中古車は、たとえ車種やタイプが同じであっても、販売店や買取店によって購入額や下取り・買取額が異なります。

そして、販売店や買取店はできるだけ多くの車を売り、そして買取もしたいと思っています。そのため、競合店の存在を知れば値引きや買取額UPなどを含めた、価格交渉をしかけてくることもあるでしょう。

価格交渉をして購入額を値引きしてもらい、加えて下取り・買取額のUPもできれば、買い替えに要するコストはかなり節約できます。

車を買い替える時は一つの店舗に任せっきりにするのではなく、売却額・購入額を複数のお店で比較し、最も高く売れるお店と最も安く買えるお店を探すようにしましょう。

ポイント③自動車保険の切り替えや見直しをすること

万が一の事故に備えて加入する自動車保険のうち、強制保険と呼ばれる自賠責保険に関しては、買い替えた車が納車された時点ですでに加入済であるため、それほど気にすることはありません。

一方、ユーザーの意志で加入や補償内容を決めることができる任意保険に関しては、車の買い替え、つまり使用する車の変更に合わせてユーザー自身が切り替え手続きを行う必要があります。

任意保険の補償対象となる車両の切り替えが済んでいない場合、万が一の際に補償が受けられなくなる可能性があります。そのため、買い替え手続きが終了し納車されて使用を始める前に、任意保険の切り替え手続きを済ませておきましょう。

また、買い替えによって車種やタイプが変わった時は、今加入中の補償内容についても、買い替えた車とその用途に合わせて一度見直すことをおすすめします。

特に車両保険は、購入した車の時価によって保証額や支払保険料が変わってくるので、加入するかどうかは見直すようにしましょう。

ポイント④買い替えを検討する期間は余裕をもっておくこと

ここまで述べてきたポイントを抑えた上で、手順に沿って買い替えをすれば、効率的かつお得にカーライフを継続できるでしょう。

しかし、お金さえ支払えばすぐに次の車が納車されるかと言えば、そうではありません。書類の準備や手続きだけでも、平均して2週間程度の時間がかかります。

そして予算の把握や車種の慎重な選定、売却店や購入店の選抜にかけるべき時間を加味すると、お得に後悔なく車を買い替えたいなら、1ヶ月程度の準備期間を確保すると安心でしょう。

よくある質問(FAQ)

車を買い替える時の手続きはどの順番で進めますか?
まず予算とローン残債を確認し、車種・購入先を選んでから今の車を査定し、売却条件と購入条件を比較します。その後、必要書類を準備して契約し、納車日と引き渡し日を調整する流れです。
車を買い替える時に必要な書類は何ですか?
売却側では、車検証、自賠責保険証明書、リサイクル券、納税状況に関する資料などを確認します。購入側では、普通車か軽自動車か、住所・氏名の変更、車庫に関する手続きの要否によって変わるため、販売店へ確認しましょう。
ローンが残っている車でも買い替えできますか?
ローンが残っていても、残債を精算し、車検証上の所有者から必要な承諾・書類を得られれば買い替えを進められます。車検証の所有者が信販会社や販売店になっているときは、所有権解除の条件と必要書類を早めに確認してください。

まとめ

①まずは、今の車が「買い替え時」かどうかをしっかり見極める
②車を買い替える際の手順や手続きは、予算の把握・車種の選定・購入店の選抜・必要書類の準備の順で進める
③先に買いたい車や乗りたい車を決めておいて、その後資金繰りをしても問題ない
④車の買い替える際の手続きは基本的に購入先の主導に任せてOK
⑤車を買い替える時は予算だけではなく、今後のライフスタイルにマッチした車種やタイプを選ぶことも大切
⑥買い替えに使うお店は一店舗に絞り込まず、複数店舗を訪問・比較して慎重に決めよう
⑦自動車保険の切り替えと見直しも忘れずに行おう
⑧お得に後悔なく車を買い替えたいなら、1ヶ月程度の準備期間を確保しよう

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