車をお持ちの方の中には、そろそろ新しい車が欲しいなど様々な理由から、車を手放すことを考えている方も多いかもしれません。
その場合、車の買取店に買取や下取をしてもらうか、家族や知人に譲ったりすることになると思います。
車の買取契約の際には様々な書類が必要になりますが、ここでは買取契約時の必要書類の1つである「印鑑証明書」について見ていきましょう。
車の買取店と契約を交わす際に、名義変更を買取店に代行してもらう場合や車を譲渡する場合は、委任状や譲渡証明書に実印を捺印して提出します。
その際、捺印された印の跡が実印と同様であることの証明として、印鑑証明書が必要となります。
Q.印鑑証明書はどこに行けば入手できるのか
A.印鑑証明書を入手するには、まず印鑑を市区町村に実印として登録(印鑑登録)する必要があります。
印鑑登録は照会書・回答書・登録する印鑑・保険証など本人確認が出来る書類等を提出し、申請が受理された後に登録された証しとして、「印鑑登録証(または印鑑登録カード)」が発行されます。
印鑑登録後、市町村の窓口へ印鑑登録証を持参し、申請することで印鑑証明書を取得出来ます。
印鑑証明書の申請手続きは、印鑑登録証さえあれば代理人であっても問題ありません。
また、役場の電子端末で印鑑証明書を発行する場合は、「印鑑登録カード」の暗証番号を入力する必要があります。
暗証番号の入力を何度か間違えると発行できない場合がありますので注意しましょう。
ちなみに、マイナンバーカードによる取得は、各自治体によって対応が異なるので確認が必要です。
参考:https://www.soumu.go.jp/kojinbango_card/03.html
Q.印鑑証明書は何枚必要か
A.ほとんどの車買取店の場合、通常は2枚必要になります。
しかし、自分で「一時抹消渡し申請」をした場合などは印鑑証明書の枚数が変わってきたりしますが、一時抹消手続きを自分で行うのは面倒ですし、買取店によっては断られる場合もあります。
Q.印鑑証明書はなぜ2通必要なの?何に使うの?
A.自動車の名義変更で1通、自動車税の還付譲渡に1通で、計2通必要です。
自動車の名義変更は必ずしなくてはいけない手続きです。
また、自動車税は4月に1年分を支払いますが、一時抹消手続きをすることで自動車税は戻ってきます。
しかし、その手続きも手間と時間がかかって面倒ですから、買取店が後で行って、買取の際の見積金額に、すでに支払った分の自動車税を上乗せして支払っておくというシステムです。
車両の見積金額+自動車税の返還金額=買取価格を提示
Q.印鑑証明書の有効期間はどのくらい?
A.基本的に印鑑証明書には有効期限がありません。
しかし、自動車の売買契約に使う印鑑証明書には「発行から3ヶ月以内のもの」や、「発行から1ヶ月以内のもの」など有効期限が指定されていることがほとんどですので、確認が必要です。
普通車の買取契約の場合には印鑑証明書が必要ですが、軽自動車の買取契約の場合、基本的に印鑑証明書は必要ありません。
軽自動車は新規検査であっても住民票で届けられますし、実印ではなく認め印で済みます。
ただし、買取店によっては、所有者の身元確認の意味で印鑑証明書の提出を求めるところもあるようなので、印鑑証明書が必要かどうか事前に確認しておきましょう。
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