車を売却する際、買取店に販売をすれば問題はありませんが、個人売買などの場合トラブルが起こる場合があります。
では名義変更時に起こるトラブルとはどのようなものがあるのでしょうか。
また、トラブルが起こらないためにはどのようなことに注意すれば良いのでしょうか。
車の名義変更に関するトラブルで一番多いのが、売却後にいつまで経っても名義変更がされないケースです。
例えば、売却しようとしている車が自分の名義ではない場合、書類を揃えなければ自分の一存で車の売却や名義変更を行うことは出来ません。
しかし、個人売買の場合は本人同士の合意のみで売買が成立するため、新しい車の所有者が名義変更しないまま、車を乗り続ける場合もありえるのです。
また、自分名義の車をきちんと書類を揃えて売却したとしても、相手側で名義変更が遅れることや、名義変更されないままオークションなどに出されてしまうというケースも考えられます。
そうなると車の名義はいつまで経っても前の所有者のままとなり、様々な問題が出てくるのです。
他人に譲った車が名義変更されずに元の所有者名義になっている場合、以下のような問題が発生する可能性があります。
1.交通事故・交通違反時の慰謝料や違反金の支払い
交通事故や交通違反は、基本的にはその場で運転者が処罰を受けることになりますが、現行犯ではない場合は別になります。
一般道や高速道路などに設置されている自動速度取り締まり機などでの違反発覚の場合、警察はナンバーを元に違反者を割り出します。
つまり車検証上に記載されている所有者宛てに違反通知が来ることになります。
それは駐車禁止などの場合も同様です。
さらに、もし車の新所有者が相手を死なせてしまうような大事故を引き起こした場合、莫大な慰謝料を前の所有者が支払わなければならなくなる恐れもあるのです。
2.自動車税の納付書申請書が届く
基本的に自動車税の納付書申請書は、車検証に記載されている所有者の元に届きます。
そうなると、売却した後も車の前の所有者に納付書申請書が届くことになるのです。
参考:https://www.jaf.or.jp/qa/car/registration/03.htm
ではそのようなトラブルを防ぐためにはどのようなことに注意をすれば良いのでしょう?
それは確実に名義変更することを、車を売った相手と約束することです。
車を買い取ってもらってから、どのくらいの期間で名義変更をする流れになっているのか、どのようなタイミングで名義変更をするのかを、相手に確認をしておきましょう。
また、自動車税についても、売買契約成立からいつまでが自分の負担になるのか、いつからが相手の負担になるのかなどを、売買契約書等で、お互いにきちんと確認をしておくようにしましょう。
このように車の名義変更はしっかりとしなければ大きなトラブルに発展することがあります。
車を売却する際には、そのようなことも踏まえたうえで買取店を選ぶことをおすすめします。
自分名義ではない車を売却しようとした際、車検証…
車の買取契約には査定や売買契約などの手順が多…
車を所有している方は、いずれはその車両を売却か廃…
車をお持ちの方の中には、そろそろ新しい車が欲し…
車検の際に「自動車税納税証明書」が必要なのは…
離婚の際にトラブルや悩みのタネになるのが財産分与…