車の査定を受ける前には、洗車と車内の掃除をしておくのが安心です。掃除をしたからといって査定額が劇的に上がるわけではありませんが、汚れや臭いのせいで車の印象が悪くなるのを防げます。また、車がキレイな状態のほうが、査定士も傷や状態を正しくチェックしやすくなります。

特に、車内に残った私物の片付け、タバコやペットの臭い、シートのシミ、足元マットのゴミ、ボディに付いた泥汚れなどは、査定前にできるだけキレイにしておきたいポイントです。これは不具合や傷を隠すためではなく、今の車の状態を正確に、かつ好印象で見てもらうための準備といえます。

この記事では、査定前に掃除をしておいたほうがよい理由や、外装・内装で特にチェックされやすい場所を解説します。さらに、わざわざ直さなくてもよい傷・汚れの基準や、査定日までに準備しておきたいことについても分かりやすく整理して紹介します。

清掃をしておくと車を高く買い取ってもらえる!

清掃をしておくと車を高く買い取ってもらえる!
査定前の清掃は、車の価値そのものを大きく変える作業ではありませんが、内外装の状態を正しく見てもらうために役立ちます。査定では、ボディの傷やへこみ、内装の汚れ、シートのへたり、臭い、装備品の状態などが確認されます。

清掃で意識したいのは、査定士が確認しやすい状態にすることです。車内の私物を出し、フロアマットやシート周辺のゴミを取り、たばこ・ペット・食べ物の臭いが強い場合は換気や簡単な消臭を行いましょう。外装は泥やホコリを落とす程度でも、傷や塗装状態を確認しやすくなります。

一方で、査定前に高額なクリーニングや修理をすれば必ず査定額が上がるわけではありません。清掃は「減点を防ぎやすくする準備」と考え、傷や不具合、修復歴は隠さず正確に伝えることが大切です。

査定前の清掃【外装編】

査定前の清掃【外装編】
車の清掃は外装と内装に分けられます。

外装については、普段の洗車の内容でも十分です。泥がついていないか、目立った汚れがないかをチェックしてください。

①目に見える汚れは事前に落とす

車の外装をきれいにする時は、まず全体をチェックして泥や汚れを事前に取っておきます。

また、ボンネットの内側(エンジンルーム)も汚れやすい部分です。普段はウォッシャー液の点検や補充の時くらいしか見ない部分かもしれません。

しかし、ボンネットの内側は、空気の取り入れ口になっているため、砂や枯れ葉が堆積していることがあります。細かい部分の汚れを取り除く時には、使い終わった歯ブラシや専用ブラシを使いましょう。汚れをかき出してから専用シートでふき取ります。

ライト回りも隙間に汚れが貯まりやすい部分なので、しっかり取り除きます。目立つ汚れを落としてからたっぷりの水で全体を洗い流してください。

カーシャンプーを使ってボディやガラスの汚れを落としてから、しっかりと水ですすぎます。輪ジミが残らないようにウエスで水分を取って完了です。

②足回りの汚れも忘れずに

②足回りの汚れも忘れずに
自動車の足回りも汚れやすい部分です。泥汚れや、さびは見た目に大きく影響します。

タイヤとその内部の汚れをシャワーやブラシで落としていきます。足回りの汚れは主に地面から巻き上げた泥汚れとブレーキダストです。強めの水圧をかけて落としやすい部分から清掃してください。

外装部分は、車がおかれている環境がダイレクトに反映されます。海が近ければ潮風、雪が多い地域では融雪剤が金属部分を傷めてしまいます。

単純に見た目を整えるだけでなく、質を保つためにも定期的にきれいにしておきましょう。

③ステッカーを剝がす

車を自分の好きなようにアレンジするため、ステッカーを貼る方も少なくありません。お気に入りのキャラクターやデザインを貼ることで、個性を演出できます。

しかし、買取査定の面でステッカーには良いことがありません。

ステッカーは旧オーナーの好みなので万人するわけではなく、新しく販売する時には剥がすことになります。そのため、買取業者が買い取ってからステッカーを剥がすことになり、その手間やコスト分は査定から差し引かれてしまうでしょう。

また、ステッカーがあることでステッカーの下の塗装がチェックしにくくなります。

ステッカー剥がし液も市販されているので、査定を受ける前に自分で剥がしておくのがおすすめです。また、ドライヤーや中性洗剤でもステッカーを剥がせます。

ただし、ステッカーを力ずくで剥がすとボディやガラスに傷ついたり、シール跡が残ったりして査定でマイナスの影響を与えます。作業に不安がある場合には、そのまま査定に出しましょう。

査定前の清掃【内装編】

査定前の清掃【内装編】
内装は、車を利用する時に直接肌に当たる部分です。そのため、ユーザーにも内装の状態を気にする方が多いです。

きれいにしているつもりでも、案外ほこりやごみが溜まるので、清掃をおすすめします。

①フロアマットを外して床を綺麗にする

車の内部のうち、汚れやすいのが足元に置かれているマットです。

まずは、マットを取り出して洗っておきましょう。マットは専用の洗剤もありますが、家庭用の中性洗剤でも十分洗えます。汚れている部分なので、面倒でも手洗いをするのがおすすめです。

ガソリンスタンドにある、フロアマットの洗浄機を使うという手もあります。すべてのマットを取り外したら、掃除機で足元にある砂や小石をきれいにします。

掃除機はハンディタイプで先が変えられるものが便利です。ブラシタイプのアタッチメントは細かい部分の汚れをかき出したり、シートの隙間のほこりを吸い取ったりすることができます。

フロアマットは、砂やほこりの他に雨水や食べこぼしなどで汚れやすい部分です。ダニや雑菌が発生しやすくなるので定期的に洗うようにしてください。

フロアマットを洗うことで、車内の嫌な臭いが改善することもあります。

②ダッシュボードやトランク内は空にする

②ダッシュボードやトランク内は空にする
査定を受ける前には、ダッシュボードやトランク内など車内にごみを残さないようにしましょう。

ごみがあるからといって減点になるわけではありませんが、査定を受ける時の印象は悪くなってしまいます。余裕があればトランクのように広い部分は掃除機がけをしておきましょう。

車内のごみを捨てるだけであれば数分でできるので、車内に臭いをつけないためにも、こまめにごみを捨てるようにしてください。ごみ箱を置いて一か所にまとめておくと、捨てる時にも手軽になります。

③シートの洗浄

シートの汚れやシミもできるだけ取り除いておきます。薄くて目立たないシミであっても、大きければ査定に影響することがあります。

車内の食べこぼしが原因でシートがベタベタしている場合には、しっかりふき取っておきましょう。新しいシミであれば、ウェットタオルで叩いただけでも落ちることがあります。

古いシミや頑固なシミは専用の洗剤を使うのがおすすめです。シミ取りは漂白剤を使うこともできますが、塩素系の漂白剤だと色落ちしてしまうことがあります。使い方には十分注意してください。

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査定前の清掃【匂い対策編】

査定前の清掃【匂い対策編】
査定のハンドブックでも自動車内の異臭は40点という大きなマイナス項目です。異臭はペットやタバコ、飲食といった原因で起こります。

臭いを除去できるまでに時間がかかることもあるので、スケジュールに余裕を持って取り組むようにしましょう。

①中性洗剤で拭き掃除

車内の臭いを取るためには、まず全体を拭き掃除します。いくら消臭剤を使っていても、臭いの元が残っていれば臭いを絶つことはできません。

車内のごみを捨てて、掃除機でほこりを吸い取った後に内装の拭き掃除を始めてください。車内の布製品を洗うだけでも臭いはだいぶ軽減できます。

また、天井やパーツ部分等を柔らかい布で拭きあげます。車内に傷がつかないように慎重に作業しましょう。

②重曹を使おう

査定前の清掃【匂い対策編】②重曹を使おう
臭い対策に活用してほしいのが、重曹です。

重曹には中和作用と除菌作用があります。ごみや汗、ペットのようなたんぱく質や油の匂いは、酸性の性質がありますが、重曹には酸性を中和する作用があり、無臭に変化させることができます。

また、気になる手あかや皮脂の汚れにも重曹は効果的です。重曹の静菌作用によって雑菌の繁殖を防ぐこともできます。

車内の掃除に限らず、普段のお掃除にも重曹は強い味方になるでしょう。

重曹拭き掃除のやり方

重曹は粉のまま臭いの原因に振りかけて使うこともできますが、拭き掃除に使うのであれば水に溶かしてください。

100mlの水に小さじ1杯程度の重曹を入れて、洗浄液を作ります。雑巾を洗浄液に入れてから絞ってシート等を拭きあげましょう。

重曹は薬局やドラッグストアの他、100円ショップでも簡単に購入できるアイテムです。家庭の掃除にも使えるので、常備しておくと便利です。

重曹拭き掃除の注意点

使い方を間違えなければ便利な重曹ですが、使う時には注意も必要です。

重曹には研磨作用があるため、柔らかい部分に使うと傷をつけてしまうかもしれません。傷がつかないか不安な場合は、隅の方で試してから使うようにしてください。

また、重曹は弱アルカリ性で手荒れの原因になることがあります。使用する時にはゴム手袋などで肌を守りましょう。

③車内換気をしておこう

最も手軽な臭い対策が車内の換気です。晴れた日にドアを開けて換気するだけでも、一定の効果が期待できます。

また、定期的に外の空気を入れながらエアコンを運転させることによって、空気を循環させることが可能です。普段の走行のついでにもできるので、換気を習慣にしましょう。

④エアコンのクリーニング

④エアコンのクリーニング
車内のファブリックやシートの臭いを取っても、エアコンに臭いがついていることがあります。せっかくきれいにしてもエアコンを動かした途端に臭いが充満してしまいます。

エアコンをクリーニングするには、どのような方法があるのか紹介します。

エアコンフィルターを洗浄する

車のエアコンは汚れやすい部分です。花粉が飛びやすい時期や湿気が多い季節には特に清掃をおすすめします。

カーエアコンを掃除するには、グローブボックスを外してからエアコンフィルターを取り外して洗浄してください。

グローブボックスの外し方は車種によって違います。必ず取扱説明書等を確認してから作業しましょう。

フィルターを引き出す時にほこりが舞い上げないように、ゆっくりと引き出してください。

エアコン本体(エバポレーター)は専用の洗浄剤を使って掃除します。カー用品店やホームセンターでも購入できるので、必ずカーエアコン専用のものを使いましょう。

フィルターが乾いたら元に戻す

取り外したフィルターは水洗いをしてから陰干しし、しっかりと乾燥させてから元に戻しましょう。フィルターの中には水洗いできないものもありますので、注意してください。

どうしても臭いが取れない時には、交換することも検討しましょう。交換する際は、フィルターの品番を確認して同じものと交換します。

専用消臭剤を使う

車の臭いを気にする方は多いため、色んな種類の消臭剤が販売されています。

消臭剤の中でも手軽で人気なのがスプレー式の消臭剤です。臭いが気になる部分に直接スプレーできるので、マットやシートの臭いが気になる場合にも便利です。

また、エアコン吹き出し口につけるタイプの消臭剤もあります。これはエアコンから出るカビ臭さを減らす時に使うのがおすすめです。

気になる臭いを一気に取り除くのであればスチーム式の消臭剤も便利です。これは、車内を煙で充満させるタイプの消臭剤となります。エアコンと車内の臭い対策を一度でできます。

他にも日常的に使える置き型の消臭剤もあるので、目的や臭いの原因によって適した消臭剤を選んで使うようにしてください。

清掃時の注意点

清掃時の注意点
車の清掃方法に難しいものは、そこまでありません。ほとんどの部分は自分でできると感じる方も多いでしょう。

ただし、車の清掃する時には注意しなければならないこともたくさんあります。どのような点に注意すべきかまとめました。

①スケジュールに余裕をもって清掃する

査定を受ける前の清掃は、査定までのスケジュールに余裕を持ってスタートしましょう。

フロアマットの洗濯や換気は天気が良い方が実施しやすいので、休日で天気が良い日に清掃するのがおすすめです。

車の臭いを取るには、臭いの原因を探らなければいけません。シートやエアコン清掃を行うとなれば、時間もかかってしまいます。

タバコやペットの臭いが原因の場合は、早い段階で車内での喫煙やペットの乗車を避けるようにして、頻繁に換気します。

臭いはいきなり対策しようとすれば、きつい香りの消臭剤を使うことになり、逆効果になってしまうかもしれません。買い取りを検討した時点で臭い対策をスタートするようにしてください。

②どうにもならない傷やへこみはそのままにしておく

②どうにもならない傷やへこみはそのままにしておく
車の清掃をしていると、今まで気づかなかった傷やへこみが気になってしまう場合もあります。「目につくから修理してしまおう」と考えるかもしれませんが、基本的には修理せずにそのまま査定に出すのがおすすめです。

買取業者は修理工場と提携したり自社工場を持ったりすることも多く、一般よりも安く車の修理ができます。せっかく修理代をかけても、それ以上に査定金額で差がつくかどうかは分かりません。

買取業者の方が安く修理できる可能性もあります。逆に中途半端に修理して、跡が目立ってしまえばそれが査定の減額になることがあります。

傷やへこみを無理に直そうとするよりも、そのまま査定に出して任せましょう。

③手間や費用はかけすぎない

査定前の清掃は完璧にしようとすれば、費用も手間も大きくなってしまいます。しかし、どれだけ完璧に清掃しても、それで査定が大きく上がる可能性は少ないでしょう。

清掃は、あくまでもできる範囲で十分です。前もってごみを片づけたり、換気したりする程度であれば乗車するついででもできます。

また、中性洗剤や重曹といった家庭で使う洗剤も車の清掃に使えるので、お財布と時間に負担がかからない程度の清掃を行いましょう。

普段からメンテナンスを怠らないことが大切

普段からメンテナンスを怠らないことが大切
車内は密閉された空間です。そのため、ほこりやごみも溜まりやすく、臭いが気になってしまいます。快適に車を使うには、査定前に限らず定期的に清掃するようにしてください。

エアコンのカビやダニは定期的に乾燥させることで防げます。また、汚れやシミも早めに気がつけば落としやすいはずです。外装部分も定期的に清掃しておけば、メンテナンスしやすくなります。

気持ちよく使うため、車の品質を保つためにも定期的に清掃しておきましょう。

よくある質問(FAQ)

車の査定を受ける前に掃除はしておいたほうがよいですか?
はい、できる範囲で洗車や車内の掃除をしておくのがおすすめです。掃除をしたからといって査定額が上がるわけではありませんが、泥汚れやゴミを取り除いておくことで、査定士が傷や内装の状態をスムーズに、正しくチェックできるようになります。
査定前は具体的にどこの掃除をしておけばよいですか?
外装はボディの泥やホコリを軽く洗い流し、内装はシート、足元のマット、ダッシュボード、トランク、ドアポケットのゴミを片付けましょう。タバコやペット、食べ物の臭いが気になる場合は換気をしておきます。また、車内の私物や個人情報が載った書類などもあらかじめ回収しておいてください。
高額なクリーニングや傷の修理をする必要はありますか?
わざわざ高い費用をかけてクリーニングや修理をする必要はありません。かけた費用以上に査定額がアップすることは少ないからです。まずは普段どおりの掃除で車内を見やすくしておき、気になる傷や臭いがある場合は、そのまま査定士に見てもらって判断をあおぐのが一番損をしない方法です。

まとめ

①清掃状態が良いことでプラスの印象になる
②清掃する時には内装状態や消臭が重要
③エアコンクリーニングをしておくのがおすすめ
④普段からきれいにしておくことが高額査定につながる

※本記事は公開時点の情報になります。
記事内容について現在の情報と異なる可能性がございます。
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