新車試乗レポート
更新日:2018.11.26 / 掲載日:2011.07.08
ホンダ フィットシャトル ハイブリッド(2011年~)試乗レポート
ホンダ フィットシャトルハイブリッド (2011年~)試乗レポート
試乗
【新型車】
発表・発売/3月17日・6月16日
本田技研工業 0120-112010 (2011年6月)
■ラゲッジの広さだけでなくキャビンの静粛性や上質感も追求
■ドライビング/ユーティリティ
ボディの前部分は基本的にフィットと同じなので、室内サイズはほぼ共通。インテリアなどもフィットを受け継いでいるのだが、運転席に座るとなんとなく大きく感じるから不思議だ。後ろを振り返ってみて、改めて「長さがあるなあ」と実感させられる。その長くなったスペースはすべてラゲッジで、ゴルフバッグが横積みで4個搭載可能。さらに21Lとコンパクトではあるものの、ラゲッジアンダーボックスも装備されており、ハイブリッドとはいえ十分なスペースが確保されているのが高ポイントだ。
ハイブリッドシステムは基本的にフィットと同じだが、EV走行中の燃料ポンプ&イグニッション停止制御が追加され、よりバッテリーに貯えられた電力を消耗しないプログラムが盛り込まれている。これにより、日常走行域でもより積極的にEVモードで走れるようになっていた。さらに、エンジンやブレーキの不必要な抵抗を抑制するなどの工夫を積み重ねることで、フィットより60kgも重いにもかかわらず、燃費は10・15モードで30.0km/Lと同等の数値を達成しているのはお見事だ。
また、フィットのお兄さん的存在として上質感を演出するため、シートの構造にはミドルセダンに近いものを採用。シート表皮も、ファブリックと新開発の人工皮革を組み合わせた上質なものが使われている。静粛性も高められていて、ひとつ上の快適なクルージングが味わえるのも魅力となっていた。
■インテリア/エクステリア写真[1]
基本的にはフィットと同じだが、樹脂部分に本革に見えるようなシボを使ったり、メッキやピアノブラックの加飾を施すなどの工夫が凝らされている。
パワートレインは基本的にフィットと同じだが、クランクシャフトのオイルシールなど、フリクションを低減するための工夫が新たに盛り込まれた。
タイヤサイズは185/60R15。転がり抵抗をかなり重視したタイヤを履いているのが、走っていても伝わってくる。
■インテリア/エクステリア写真[2]
グランスムースと呼ばれる、セーレン社とホンダが共同開発した人工皮革を採用。肌触りもしっとりしている。
インターナビは通信費無料のリンクアップフリーに対応。通信方法が3Gになり、情報が得やすくなったのもポイントだ。
リヤビューでは、ハイブリッドらしいクリアのコンビレンズが目印。フィットの名を冠するだけあって、視界のよさはこのクラスでも屈指のレベル。
ハイブリッド・ナビプレミアムセレクション(CVT) 主要諸元
全長×全幅×全高 | 4410×1695×1540mm |
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ホイールベース | 2500mm |
トレッド前/後 | 1480/1470mm |
車両重量 | 1210kg |
エンジン | 直4SOHC+モーター |
総排気量 | 1339cc |
エンジン最高出力 | 88ps/5800rpm |
エンジン最大トルク | 12.3kg m/4500rpm |
モーター最高出力 | 14ps/1500rpm |
モーター最大トルク | 8.0kg m/1000rpm |
システム最高出力 | 98ps/5800rpm |
システム最大トルク | 17.0kg m/1000~1500rpm |
JC08モード燃費 | 25.0km/L |
サスペンション前/後 | ストラット/トーションビーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/L&Tドラム |
タイヤ前後 | 185/60R15 |
全国メーカー希望小売り価格
ハイブリッド・ナビプレミアムセレクション | 181万~233万円 |
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