新車試乗レポート
更新日:2018.10.29 / 掲載日:2009.10.16
ダイハツ ミラココア 試乗レポート
ダイハツ ミラココア 試乗レポート
試乗
【ニューモデル】
発表/2009年8月17日
ダイハツ工業 0800-500-0182
文●諸星陽一 写真●犬塚直樹
■女性ドライバーをターゲットに据えたミラジーノの後継モデル
ミラの派生モデルとして設定されていたミラジーノが廃止。その代わりとして用意されたのが、今回紹介するミラココア。ジーノとは少し趣の異なるデザインだが、ターゲットユーザーはジーノ同様に独身女性を中心としたものとなっている。
■ドライビング/ユーティリティ
プラットフォームは現行ミラと同一で、2490mmと長いホイールベースを採用。ボディの全長、全幅は軽自動車枠ぎりぎりとなる3395×1475mm。全高は1560mmで写真で見て感じるよりもずっと低い。
搭載されるエンジンは58psの自然吸気、ミッションは上級グレードがCVT、ベーシックタイプが4AT。基本駆動方式はFFで4WDも設定されている。
試乗したのは最上級グレードとなるプラスGのFF・CVT。グレード名に「プラス」がつくものは、ひとまわり太い155/65R14サイズのタイヤを履き、ルーフレールなどが装着される。
58psの自然吸気エンジンは市街地では遜色を感じることはない。高速道路も走ったが、100km/h巡航もそつなくこなす。ただし加速面や坂道ではちょっと不満があり、やはり過給器がほしいと感じる。
かなり気を遣ったというだけあって、ノイズ処理もなかなかの性能。ベルト式CVT独特の高周波音が室内に入ってくることもあるが、十分に許容範囲だ。乗り心地はあらゆる速度域で及第点を獲得している。
感心させられたのがコーナリング時の安定性の高さ。ステアリングを切って、車体がロールしていく際も十分にダンピングが効いた動きで不安感がないのだが、それにも増していいのがロールしきってからの定常旋回。ビシッとした安定感が気持ちいい。
■インテリア/エクステリア写真[1]
ドライバーと正対するフラットなデザインのインパネ。パネルのマテリアルは柔らかい質感のものが採用されている。
すでに高い評価を受けている58psの3気筒ユニット。プラスLとL以外のFF車はエコカー減税の対象車となっている。
フロントシートはベンチタイプ。コーナリング性能が高いだけに、サイドサポート性には不満を感じてしまう。
■インテリア/エクステリア写真[2]
見事に平らなフロアを実現しているリヤシートの足もと。拡張性を考慮しているため、シートデザインはフラットなもの。
プラス系は5対5分割のシングルアクションで拡張可能。XとLは一体式のシングルアクションとなる。
ウエストラインは水平で安定感のあるもの。リヤウインドウとリヤクォーターウインドウは、曲線を用いたデザインでキュート感を強調している。
ミラ ココア プラスG(CVT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 3395×1475×1560mm |
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ホイールベース | 2490mm |
トレッド前/後 | 1300/1295mm |
車両重量 | 810kg |
エンジン | 直3DOHC |
総排気量 | 658cc |
最高出力 | 58ps/7200rpm |
最大トルク | 6.6kg m/4000rpm |
10・15モード燃費 | 23.5km/L |
サスペンション前/後 | ストラット/トーションビーム |
ブレーキ前/後 | ディスク/L&Tドラム |
タイヤ前後 | 155/65R14 |
全国メーカー希望小売り価格
ミラ ココア | 105万~143万2000円 |
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※北海道地区は価格が異なる