新車試乗レポート
更新日:2018.11.10 / 掲載日:2016.09.02
ボルボ V40 試乗レポート(2016年09月)
ボルボ V40 試乗レポート
試乗
【マイナーチェンジ】
発表/2016年7月5日
ボルボお客様相談室
0120-922-662
文●編集部 写真●川崎泰輝
■好調ボルボの立役者にさらなるブラッシュアップ
2013年にデビューして以来、好調ボルボの象徴ともいえる「V40/V40クロスカントリー」。世界で約39万台、日本でもおよそ2万7000台が販売されている主力モデルは、このほどマイナーチェンジを受けた。注目したいのは、デザイン面でのブラッシュアップと安全装備の充実だ。
■ドライビング/ユーティリティ
「もうマイチェン?」と少し驚いてしまうほど、まだまだ真新しい印象のV40だが、新しいV40を前にすると、何よりも「顔」がずいぶん変わったことに気がつかされる。印象的なのはLEDヘッドライトのデザインが大きく変わったこと。T字型のポジションライトは、北欧神話に登場するトール神(雷神)が手に持つハンマーをモチーフにしたものだという。これは新型XC90から導入が開始された、新世代ボルボの新たなデザインアイコンとして、今後展開されていくらしい。新しくなったアイアンマークを中央にレイアウトしてよりエレガントになったフロントグリルも、高級感と洗練度を高め、全体的により精悍な顔となっている。
また、2014年に歩行者やサイクリストまで検知可能な自動ブレーキを含む先進安全機能を全車に標準装備したV40だが、今回も世界に先駆けて「歩行者エアバッグ」を全車標準装備化した。前面衝突の際、歩行者が受ける衝撃を軽減する装備だが、そこには北欧ブランドならではの人間中心の思想が息づいている。また、特筆すべきは、エントリーモデルのV40がフラッグシップであるXC90とほぼ同レベルのセーフティ技術を備えているということ。ボルボ自身がV40を「プレミアム・ショートワゴン」と呼ぶのも納得だ。
ところで今回、V40がこれまでの5グレードから「7グレード」に、V40クロスカントリーが4グレードから「6グレード」にラインアップを拡大している。そこには、ニーズによりこまやかに対応する姿勢と、その出来栄えに対する大いなる自身が垣間見られるのである。
■インテリア/エクステリア写真[1]
インパネまわりをはじめインテリアは、新型XC90とは異なる従来からのもの。機能的でプレミアム感のある空間は、クラスを超えた快適さをもたらしてくれる。
上級仕様の「インスクリプション」には、本革シートが標準装備される。カラーは白(ブロンド)とグレー(チャコール)、タン革(アンバー)の3色で、どれも高級感がある。
■インテリア/エクステリア写真[2]
好評のディーゼルエンジンは十二分な力強さと滑らかさが際立つ。市街地、高速道路ともに燃費は良好だ。
ちょうどいい高さのラゲッジフロアと開口部の四角いカタチは扱いやすい。フロアボードは可動式で床下にも収納スペースがある。
大きく様相を変えたフロントフェイスと違い、リヤエンドは従来のまま。それでも全体のまとまり感は抜群で、眺めても、乗ってみてもバランスのよさが印象に残るのがV40だ。
ボルボ V40 D4 インスクリプション(8速AT)
全長×全幅×全高 | 4370×1800×1440mm |
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ホイールベース | 2645mm |
トレッド前/後 | 1545/1535mm |
車両重量 | 1540kg |
エンジン | 直4DOHCディーゼルターボ |
総排気量 | 1968cc |
最高出力 | 190ps/4250rpm |
最大トルク | 40.8kg m/1750-2500rpm |
JC08モード燃費 | 20.0km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | マルチリンク |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 225/45R17 |