「C-HR」は、「TOYOTAの世界戦略SUV」というキャッチコピーで、2016年12月に日本での発売を開始したコンパクトクロスオーバーSUVです。日本に先駆け、2016年3月の第86回ジュネーブ国際モーターショーにおいて世界初披露されました。この車種が生まれたのはトヨタ自動車東日本の岩手工場で、東日本大震災からの復興を目指す東北地方にとって大きな後押しになったといいます。2016年12月の発売当初から大きな注目を集めたC-HRは、「Toyota New Global Architecture(TNGA)」の第2号車として投入されたことでも話題を呼びました。発売されてから半年で約8万台の販売台数を記録し、2017年上半期のSUV新車販売台数第1位を獲得。さらに1年間で約11万7千台の販売台数を記録し、2017年のSUV新車販売台数第1位も獲得しています。これまでにマイナーチェンジを何度か行っていますが、フルモデルチェンジはまだ行われていません。2016年12月発売当初のグレード構成は、「S」「G」「S-T」「G-T」の4つです。「S」と「G」が1.8L 直列4気筒DOHCハイブリッドシステム搭載の2WD車で、「S-T」と「G-T」は1.2L 直列4気筒DOHCインタークーラー付ターボ(レギュラーガソリン仕様)搭載の4WD車となっています。マイナーチェンジで「S-T GRスポーツ」と「S GRスポーツ」という新たなグレードが追加設定されたのをはじめ、「S-T」と「G-T」にも2WD車が設定されました。しかし、現在のグレード構成も基本的には上記4つのグレードが中心です。装備の面では、全車にToyota Safety Sense Pや電動パーキングブレーキ、本革巻き3本スポークステアリングホイール、スマートエントリー&スタートシステムなどが標準装備されています。さらに「G」と「G-T」には18インチアルミホイールやLEDフロントフォグランプ、ブラインドスポットモニター、クリアランスソナー&バックソナーなどの装備も加わり、充実した装備内容が特徴です。2021年6月に行われたマイナーチェンジでは、「レーントレーシングアシスト」や「ロードサインアシスト」、「バックガイドモニター」などの機能が全車に標準装備されました。また、このモデルは低燃費であることも大きな特徴で、JC08モード走行燃費で「S」と「G」がクラストップレベルの30.2km/Lを実現し、「S-T」と「G-T」も15.4km/Lを実現しています。※記載の文章は、2021年7月時点の情報です。