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BMW420Iのお客様からクーラント漏れ修理のご依頼です。
外観からは分からないのですが、このF30系の後期エンジンにはクーラント漏れの定番箇所があるんです。

まずは一番多いと思われる、クーラントタンクからエンジンブロックにささっているクーラーパイプ。
こちらは振動によりエンジン側のコネクタ部分で破損が起きて最悪の場合ホースが完全に折れてじゃじゃ漏れ状態になります。
純正部品も対策部品に品番変更がされているパーツです。

オルタネーターをずらしたりなんか色々したりするとコネクタ部分が見えて、このパイプの交換が可能になります。

しかし、今回はすでに対策品へと変わっておりました。コネクタ部分は樹脂が変色していましたので、こちらも念のため交換させていただきます。

さてここではないとなると、さらに奥のあの部品ですね。
ここからはインテークの取り外しが必要になりますので工賃も上がってしまいます。

画像中央奥の黒い樹脂のパイプが見えますでしょうか。
こちらのパイプ側面に亀裂が入って水が滴っているのが分かります。

今回の主の原因はこちらで間違いなさそうです。

そうと分かれば早速部品の手配をして即交換です。

インテークパイプを外すとその奥が見えてまいります。

こちらの『接続パイプ』という部品ですね。
ちょうど品番の部分で亀裂が入っているのがわかります。

320ｄの前期でも同様のパーツがよく破損します。

今回交換する新旧部品です。

外した面はキレイに清掃して新品パーツを取付します。

あとは外した順番の逆の手順で戻していきます。

抜けたクーラントも補充してクーラントのエア抜きを行いますが、メーカーの作業要領に従って進めていきます。

エア抜き後に試走を行い、問題がないことを確認して完成です。


この度はご依頼ありがとうございました。
またよろしくお願いいたします。

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