マツダ　ボンゴフレンディ　エアロ　（ＧＦ－ＳＧ５Ｗ）のオルタネーターベルト、エアコンベルト交換、暖房が効かない修理（サーモスタット交換、温度調節切替モーター交換）｜車検・点検・修理のグーネットピット

平成11年式　マツダ　ボンゴフレンディ　エアロ　（ＧＦ－ＳＧ５Ｗ）の
修理作業のご紹介です。(走行151700ｷﾛ､リピーター様)
以前から、車検と、ちょくちょくの修理をさせていただている車両です。
この度は、以前の車検時にVリブベルト（オルタネーターベルト、エアコンベルト）の
劣化がありましたので、ご提案をさせていただいておりました。
その後、ベルト交換のご依頼をいただき、暖房が効かないとご報告をお受け
いたしました。

ご自宅に引き取りにお伺いさせていただき、早速作業開始致します。
ベルトの方は、劣化でひび割れがありましたので、
交換させていただきました。

オルタネーター＆ウォーターポンプ、エアコンベルト2本
ございます。
双方、張り調整はオートテンショナー式となりますので、
緩んでも一定の張りを保ってくれます。

オートテンショナー式は、ネジの調整式と比べて、
レンチを使用してクイッとテンションを一瞬緩めてやり、
あとは、古いベルトを外し　そのまま新品のベルトを入れ替え、
テンションを戻してあげれば完了のため、作業性は良いです。
作業スペースも広いため、整備士に優しい車両です！

これが交換前のベルトです。
ひび割れで、劣化具合が分かります。

これが新品のベルトです。
やはり　比べると全然ちがいますね。
切れてしまうと、エンジンはやがては、止まったり　オーバーヒートと
良い事はありませんので、早め早めの交換が安心できますね！

次は、暖房の点検です。
引き取りにお伺いして、帰りに試乗にて確認させていただいて、
暖房は効くのは効くのですが、温度調節の設定がオートエアコンのため、
液晶パネルにて、ボタンを押して、コールド、ホットを設定します。
しかし、ホット側での本体を動かすモーターの動きが悪くなっており、
効きが悪くなっていたと思われます。
写真は撮り忘れましたが、温度調節のモーターを交換させていただきました。
その後、ホット側の動きが良くなりましたが、
年数経過のため、サーモスタットも点検させていただきました。

J5エンジン、うーん懐かしいです。
センティアのタイミングベルト交換依頼、じっくりとこのV6に
向き合っています！

サーモスタットケースを外して、
サーモスタットを見てみると、
内部のゴムパッキンがめくれあがっていました。

この状態であれば、サーモスタットが開く前に、冷却水が流れるため、
エンジンの水温が一定に保てず、オーバークール気味になります。
逆に、開かず閉じっぱなしだと、オーバーヒートになります。

この状態だと、暖房が効きにくくなるでしょう。
やはり左側の新品は、ゴムパッキンがしっかりとしています。
このサーモスタット、マツダの純正品は生産中止になっておりました。
社外品では、一応在庫がございましたので、助かりました。
こんな消耗品まで、純正品が無くなるとは、ビックリ致しました。
これから　旧車乗りのお方は大変だと思います。

ラジエーターのドレンプラグも交換させていただきました。

この丸いパッキンです。
この後、大変な冷却水のエア抜き作業、追加で　ATオイル交換も
ご依頼いただきましたので、交換させていただき、作業完了いたしました。

この今となっては希少な　ボンゴフレンディ、
末永くお乗りいただければ幸いです！
N様、この度も当店株式会社ピットイン鯉城商事　速太郎呉店
へのご入庫誠にありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。

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