スバル　エクシーガ　2.0GT　（CBA-YA5）のエンジン不調修理｜車検・点検・修理のグーネットピット

平成21年式　スバル　エクシーガ　2.0GT　CBA-YA5の
エンジン不調の車両がご入庫されました。
走行は10万キロで　当店リピーター様となります。
高速道路で走行中、エンジンが吹き上がらなくなったようです。
その後、走行出来ない症状をお伺いいたしました。
早速作業開始させていただきます。

2.0のGTのため、EJ20のターボ車となります。
EJ20は、2000CCのターボ車です。
長い間　スバルファンに愛されてきた　名機中の名機です！
この水平対向4気筒　ターボのシートに押し付けられる加速力、
スバルお得意の4輪駆動の安定感とあいまって、とても良い車だと思います！
改めて　世界に誇れる技術だなあ　とスバルさんに脱帽です！！！

最近のスバルさんのターボ車は、加速フィーリングが以前と比べて、
マイルドになり、乗りやすく　燃費等の改善がされているのかも
しれません。
初代インプレッサWRXの加速力は、今でも脳裏に焼き付いて
おります。

エンジンの吹き上がり、失速の原因は、ターボチャージャーの
ウエストゲートバルブの負圧ホース劣化がありました。
これにより　ターボチャージャーの制御がうまくいかなくなっていました。

このエンジンは、熱がすごくこもりやすいため、ホース類劣化には
注意が必要です。
このように破れが生じておりました。
故障コードとして、過給圧系統の信号をコンピューターが拾っておりました。
負圧のホースは交換させていただきました。
その他、プレッシャーレギュレーターなどの劣化がみられる負圧ホースも、
この際交換させていただきました。

10万キロ走行のため、エンジンの回転を読み取る、
クランクシャフトポジションセンサー
カムシャフトポジションセンサー
も交換させていただきました。
電子部品のため、年数　経年劣化しやすい消耗品となります。
これも　エンジンが停止の恐れがあります。

スパークプラグも消耗品のため点検してみると、
1本かなり劣化が見られました。
右の新品と比べると、L型の接地電極が溶けて消耗しておりました。
これでは、しっかり安定した火花は、供給できません。
一応　10万キロ対応ですが、使用限度みたいです。

EJ20は4発のため、4本一式交換させていただきました。
イリジウムマックスのため、10万キロ対応です！
やはり　プラグを新品に交換すると、気持ちの良いものです！

次は、燃料ポンプの交換です。
ポンプも電子部品のモーターですから、走行、年数経過の劣化は免れません。
ポンプ本体自体、燃料タンクの中に装着されていますので、
燃料タンクを降ろしての作業ですが、このエクシーガは、
セカンドシートの右側を外すと、サービスホールがありましたので、
整備士に優しい車両です。
車体のカバーを外し、専用工具でタンクのキャップを取り外します。

このようにキャップを外すと、タンクの中が確認出来ます。
この車両は、あまり錆がなかったのですが、日頃燃料を満タン入れない、
あまり走行しないお客様は、湿気などの影響でタンク内がサビサビに
なっているケースがありますので、日頃から燃料タンクは、満タンに
しておきたいものです。

こちらが、燃料のタンクユニットになります。
このケース内に、ポンプと燃料の量を計るゲージユニットが組み込まれています。
ポンプのみを取り外します。

この浮きは、燃料の量を計るセンサーです。
このセンサーは正常でした。
悪くなれば、このセンサーが怪しくなります。
構造は、このようになっております。
燃料の中に常に浸かっておりますので、プラスティック部品などの
耐久性は、他の部品より強化されております。

こちらが交換する　燃料ポンプとなります。
経年により、吸い込み部分の茶こしのフィルターが、黒くなっております。
ポンプもエンジン運転中は常に作動しておりますので、
劣化していきますよね。
右の新品と比べると、全然違いますよね！
交換させていただきました。

その後、組付けていき作業完了いたしました。
試運転させていただき、調子を確認させていただきました。
エンジンが静かに、スムーズに加速していく事を確認できました。
今後はタイミングベルト一式を、交換をおすすめさせていただきました。
このエクシーガ、末永くお乗りいただければ幸いです！
K様、この度も当店　株式会社ピットイン鯉城商事　速太郎呉店
へのご入庫誠にありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします！！！

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