- サスペンション・足回り修理・整備
2015年09月09日 17:16構造変更 改造申請 エアサス改造 コイルスプリング取付 ベンツVクラス
K様より、リヤの車高がまた上がらなり、Dラーさんで見積もりしてもらったけど
エアサス用のコンプレッサーが壊れたみたい。
どうしたらよいですか?とご相談がありました。
お見積もりを見せて頂くと、30万円近くになっております。
K様の車両は、メルセデスベンツのVクラスで、
前輪はストラット式のコイルスプリング、後輪はエアベローズ(風船)を
使ったエアサスの構造で車を支えております。
K様の言う「また上がらなくなった」とは、年単位ですが、
定期的にクロスロックバルブ(エアを保持させるバルブ)が故障し数万円。
タイヤ交換でリフトアップ(足廻りが伸びたので異常と判断)だけでも、
コンピューターに故障コードが入った場合は危険とみなし作動がロック(上がらない)します。
Dラーさんでしかエアサスのシステムにアクセスができないので、
その都度料金はかかります。何度も車高が下がったままを経験しています。
当店の診断機Gスキャンでは故障コードの消去や、作動状態を診る事すらできません。
協力工場からボッシュ診断機を借りても対応していません。
ですから、エアサス故障時の対応は一切しておらず、即Dラーさんへお願いしていました。
その理由を調べると、エアサスのコントローラーが独立したものである事や、
どうやら本国でのVクラスにエアサスを使った車両は殆ど無く、
後輪もコイルスプリングの構造が一般的な模様です。
日本国などのラグジュアリー志向(乗り心地ち重視)の強い国の為の
特別仕様みたいでした。(間違っていたらスミマセン)
ならば、今後を考えてコイルスプリングに交換し、改造申請してしまったらどうなのか?
とK様にお伝えした所、是非にとの回答でした。
ここで問題が発生。書類(改造申請用の認可済み)のついているパーツを
取付た上での構造等変更、記載変更は以前より行っているので簡単に考えていましたが、
なんとベンツVクラスのリヤコイルスプリングの車両が日本国内で
型式指定を受けていない為、「同型車両に同じです」とはいかず、
書類を一から作成する事になりました。
そこで、事前に自動車検査独立行政法人 東北検査部山形事務所
(以後・支局とさせて頂きます)にご相談しました。
改造自動車届出書、改造等の概要、構造図、強度計算書などの書類の他
、作業状況もわかる画像を添付する必要があるなど、を詳しく教えて頂ました。
自分は思わず「作業状況ですか?」とお聞きすると、
「そうです」と言われ.進めるしかない・・イコール後には戻れない事を宣告された気分でした。
ではまず、画像をとりながらの作業を行います。
届いたスプリングコンバージョンキットというか、本国では普通仕様のバネと部品達。
車両をリフトアップしエアサスをコイルスプリングに変更します。
作業はスムーズかつ何事も無くまさに純正という感じで装着されてます。
エアーサスペンションとコイルスプリングを並べると、こんな感じなのねの役割がわかります。
コイルスプリングへ変更後の車高自体は普通で、エアサスとコイル仕様で
乗り較べていないのですが、乗っては普通の車です。
合法と証明してもらう為に 書類を作成していきます。
コイルの材質、巻数、線径などの情報を元にバネ自体が
安全率(強度)をカバーしている事を数値上で証明する。取付の画像の他に図解が必要。
標準車に対して変更された所の証明。変わらない事の証明などなど。
提出した書類のごく一部です。
これを持って、一度支局へご相談し、
不足書類の連絡を待つことになり、3日程経過した頃に電話がありました。
内容は、車高の実測値、最小回転半径の証明、リヤオーバーハングの証明が必要
の3項目を連絡下さいとの事。車高の実測は問題無いですが、
その他は情報が無く、ヤナセさんにご相談したところ、
営業時間外でも快く対応してくださり、データーを頂いて早速回答できました。
ありがとうございました。
支局より連絡があり、一旦OKですとの事。この書類一式を、
宮城本部に送付し審議してもらえるステップにたどりつきました。
待つこと約1週間、合格通知(書類の)が届いたとの連絡が入り、
早速書類を頂きに山形の支局へ伺います。
書類審査、合格です。
後は通常の持込検査を行い、車検証の記載事項の変更と追加、
車両型式の後に「改」が記載されて、はれて合法の車となります。
車両自体の検査も問題なく、終了。
常につきまとっていた若干の不安から開放されました。
K様には、リヤサスの故障の不安から開放されたと喜んで頂き、引渡し後の感想を
お聞きすると乗り心地も悪く無いとのコメント。なによりです。
店舗情報
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- 指定工場:第7266号
山形市付近でクルマのメンテナンスのことなら相談できる「くるまやさん」カーコンサルエコーです!
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- 月水木金土 10:00~19:00 / 日 10:00~18:00
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- 火曜日 定休日:火曜日・祝日・第二土曜日
- 住所
- 〒990-2334 山形県山形市蔵王成沢字町浦474-4
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- 国道13号線沿いヤマザワ成沢店様の交差点を曲がり東へ、つきあたりを右へ、当社があります
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- 2級整備士
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- 創業年
- 昭和 45(1970)年
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- 0078-6056-1987
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今回は車検をお願いしました。車検整備の試運転中に足周りから異音がするとの連絡があり、原因としてはショックアブソーバーのナットが緩んでおり、その隙間から金属音がしているとの事でした。しかも、ナット部から錆が発生しており進行すれば最悪の場合ショックアブソーバーの切断及び交換が必要になる可能性がありました。今回は潤滑剤を塗布して頂きナットを締め上げて作業出来たとの事で一安心。随時作業内容を画像付きで詳しく説明して頂いたので非常に分かり易かったです。個人的な意見ですが、自動車整備士はドクターだと思っています。こちらの工場さんは名医揃いですね。自分の命を預けて乗っている自動車ですから安心して運転したいですからね。次回も何かあれば宜しくお願いします。
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車検と併せてスロットルボディの洗浄とFrスタビライザーブッシュの交換をお願いしました。いつもながら親切丁寧に対応して頂き、作業も文句なし!お値段以上ですね。費用も予想より安く済みました(^_^)v
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今回は、ハイエース社外品テールランプの配線が外れてしまい、持ち込みで対応してもらいました。他の業者では対応できず断られてしまい、カーコンサルエコーさんではこころよく受け入れてくれました。対応も丁寧かつ迅速で2日間での完成で驚きです。他にも、細かい汚れの清掃や、電装系の説明を丁寧に教えていただき、非常にありがたく感じました。また何かあるときは、お願いしたいです。
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