ハンドル操作や段差で異音　足廻りから「キッキッ」音　ワイヤレス・ノイズキャッチャーで発生箇所を絞ります　マツダ：アテンザ｜車検・点検・修理のグーネットピット

「キコキコって音が聞こえる様になったが大丈夫ですか？」とご相談です。車両はマツダ：アテンザ。当店で車検整備お引渡し後の４ケ月が経過した所で、その際に見送った整備（お勧め事項やご連絡事項）内容に足廻り関連はありませんでした。
お客様と音の確認が出来たので、早速お預かりです。
ゆっくりとハンドルを操作するだけでも音が出るので、点検する側にしたら助かります。ハンドルを回してもらいながら、感覚頼りに探ると「ん～どこ？？」です。「キッキッ」と音は聞こえるが、反響して「ココ！」と言えません。
そこで、ノイズをPCで見える「ノイズキャッチャー」を使って点検をします。従来はコード付きのノイズセンサーでしたが、新しくワイヤレスとなった版です。
センサーに強力な磁石が付いてるので、スチール部分にくっつきます。（走行する場合は、テープで補助貼付は必要です⇒落っこちます）
セットしている時のPC画面はこちら↓↓

探し方は各センサーを離して取付。ノイズが大きく出ている方へ、センサーを付け直しして発生源を絞っていくやり方です。

ステアリングラック、スタビライザーリンク、アッパーアームなどを確認し、右前輪のナックル周辺が発生源の模様と集約されてきました。
更に細かくセンサーを移動しながら探ると、ステアリングナックル下側に付く、後側のボールジョイントが原因と特定されました。
試しに、
ボールジョイントブーツの取付が、鋼のバンドタイプでした。ので、一度ズラして潤滑剤を注油。すると、「キッキッ」音は聞こえなくなりました。
ただ、ボールジョイントの鳴きの場合、人間でいうと関節の軟骨成分の劣化な感じなので、摩耗が進んでいる証拠と言えます。アームを取替する事が安心ではあります。

リフトアップしジョイントのガタ付を点検。現時点ではOKです。
即、危険な状況では無いので、ロアアーム取替のお見積りを添え、一旦、お引き渡し。
予防整備として事前に交換するか、異音再発の際に考えるか、法定点検でガタ付が確認された時に交換するか？になります。
あれから、２回、エンジンオイル交換でご来店頂いています。
当店では、走行５千㌔毎で交換目安のステッカーを作成しています。なので、まちがい無く走行で５千㌔以上、異音は再発していないという事になります。
高級な潤滑剤は効果の持続が大きいと言えるのですね。