チルド車　クーラー（エアコン）効かない　コンデンサー・ファンモーター取替　ニッサン　キャラバン｜車検・点検・修理のグーネットピット

「チルドが冷えず使い物にならない」
「人は我慢できても配達品はそうはいかない」
チルド品の配達を行うニッサンキャラバンです。
運転席部とチルド室（荷室）でクーラーコンデンサが共通の仕様です。
運転席でクーラー症状を確認すると、
最初だけ冷えるが５分もしないうちに冷風が出ません。
しばらくすると、またエアコンが作動。
そしてまた、５分もしないうちに冷風が出ない。の繰り返しです。
ガス圧（低圧・高圧）の動きで点検すると、
高圧側の圧力が上がり過ぎて、安全装置としてＡＣの作動を切る形になり、
まったく冷風が出ない症状になっています。
その理由は、コンデンサーファンが作動していない事でした。
冷媒（クーラーガス）に保有した熱を、クーラーサイクルの外（外気）に放出
する為、コンデンサーを通過する冷媒をファン（扇風機）で冷却しています。
この型式のキャラバンは、フロントグリルを外すとコンデンサーファンモーター
部分を覗き込む事ができます。
ドライバーでコンコンしても全くで、完全に壊れています。

早速、モーター（電動）を交換します。
見えてても、そこからは交換できない「整備あるある」です。
エアコンガスを回収し、車両をリフトアップ。
コンデンサー本体ごとで降ろします。
ポイントは、
エアコンガス配管の繋ぎ目をカジらない様にです。
アルミの腐食はデリケートなので潤滑剤を塗りながら。

モーターはファンシュラウドの中にあります。
コンデンサーとシュラウドを分解して。
ファンブレード（羽）をモーターから外してになります。
ついでで、
コンデンサーを掃除する機会はほぼ無いので、この機会にエアブロー。

逆の手順で組付け、
システム内部の真空引きとクーラーガスを充填。
さすがにチルド車だけあって、１０００ｇ以上必要です。
軽自動車のエアコンで３００ｇ前後ですから３倍以上です。
取り外した配管のガス漏れも確認。

チルド室の操作方法をマニュアルを見ながら動作確認。
問題無く作動と言え、チルド車になりました。
運転席部も冷風が復活してます。